唐沢俊一の書いた栗本薫死去に関するテキストを読んだ。 http://www.tobunken.com/diary/diary20090527033059.html http://www.shakaihakun.com/vol089/02.html 地味で目立たず友達のいない子供が、クラス一の人気者をひがんでいるみたいで、しかもそれを中年になった今でも引きずっているみたいで、なんだかおかしい。 そしてそれは、ある面において、生前の栗本薫の姿でもあったのが、それにもまして、おかしな話だ。 栗本薫は、自分を「クラス一の人気者」だなんて、自らの先にシンデレラのレッドカーペットが敷かれているだなんて(少なくとも彼女がまっとうな作家であった頃には)思ってや、いやしなかった。 唐沢俊一は他人の文章(――というか、わたしの「苦い追想」)を斜め読みして知ったようなことを語るより前に、見栄や体裁を棄て、一度虚