昨夜書いたブログにおいて紹介した桑島主計による著述は歴史的資料として価値高いものではあるが、つまるところ現代の我が国それも老若男女問わずに目にする可能性が高いインターネット上において、何の注釈もなく掲載するべき性格のものではなかった。もし今の私達がどんな人物であったかに加え、彼と満洲国の関係性を申し述べておくことが形式上望ましいだろう。 これまでに近現代における歴史上の人物を紹介する記事をいくつも読んで来た中で、その好個の例だと個人的に思ったのがこちら。「最後の皇后」である婉容の生涯を短くも的確にまとめている。 一般的な外国人にさえ及ばないほどにからきし北京語を知らないので、何となく漢字を拾って読んで感心し、その裏付けとして翻訳ツールを使用したことで、その感心は確信へ昇格を果たした。折角なので、全文の拙訳を貼付しておきたい。 清王朝最後の皇帝であった愛新覚羅溥儀、その皇后である婉容は幼い頃