「大阪都」構想の是非を争った大阪府知事、大阪市長のダブル選から27日で1年になる。構想実現を掲げて当選した松井一郎知事と橋下徹市長は、衆院選を控え、日本維新の会の幹部として全国遊説に奔走しているが、都構想に触れることはほとんどない。衆院解散後、橋下氏の市長公務はほぼ休業状態で、議会からは「国政にかまけ、市政がほったらかしになっている」との批判も上がっている。 かすむ原点 「他党の政治家は言うだけだ。僕もかつてはコメンテーターだったが、今は実行あるのみだ」 26日夜、福島県会津若松市で開かれたタウンミーティング。維新の会代表代行の橋下氏は、民主、自民両党の批判に力点を置き、結党の原点である都構想には一言も触れなかった。 市長当選直後、橋下氏は「各党が(都構想実現のための法整備に)協力しなければ、国政に足をかける」と宣言。8月、都構想推進のための新法が成立すると、「まだ国政への働きかけは残って