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ブックマーク / huyukiitoichi.hatenadiary.jp (3)

  • 人体冷凍  不死販売財団の恐怖 - 基本読書

    「実話ホラー」と銘打たれた書は人体を冷凍保存し、未来の科学力に期待して復活の機会を待つという人体冷凍保存会社のひとつであるアルコーに、一人の元救命医が転職し、また出て行き、告発するまでのお話である。人の記憶は絶対ではないので、過去は変わる。そして容易に自分にとって都合のいい方へと記憶をねじまげたり、思い込みから事実がねじまげられたりもする。 特に著者は完全な神経衰弱に陥っていてどこからどこまでが被害妄想なのか、どこまでを信じていいのかわからなくなるのだけれども、ここに書かれている100分の1しか当のことがなかったとしても、それは十分に恐怖と言える。 それぐらい怖い。そして不快。「絶対に人にオススメできない」というと僕はジャック・ケッチャムの一連のを思い浮かべるけれども、あのような「なぜこんな世界が存在しなければならないのか」感を味わう事になる。段々と著者が見聞きしていくアルコーの内

    人体冷凍  不死販売財団の恐怖 - 基本読書
    amanoiwato
    amanoiwato 2016/06/22
    書評
  • 確かに長文を書くにはかなり良い──『考えながら書く人のためのScrivener入門 小説・論文・レポート、長文を書きたい人へ』 - 基本読書

    考えながら書く人のためのScrivener入門 小説・論文・レポート、長文を書きたい人へ 作者: 向井領治出版社/メーカー: ビー・エヌ・エヌ新社発売日: 2016/03/18メディア: 単行(ソフトカバー)この商品を含むブログを見る書はScrivenerという執筆ツールを紹介した一冊である。ようはテキストエディタなので、そんなもの書ければなんでもいいやという人にはどうでもいいわけだが、なんでもよくないぜという人にはこれがなんでもよくないものなのである。毎日たくさん書いているとちょっとの使いづらさが作業効率に大きな悪影響を与えるものだし、視認性の悪さなどはそのまま出来上がるものの質にまで関わってくる。 この文章はScrivenerを使って書いているのだが、書を使って──というよりかは書が出版されるのを知って、こんなが出るぐらいだからさぞや良い(けど複雑な)ツールなのだろうと思って

    確かに長文を書くにはかなり良い──『考えながら書く人のためのScrivener入門 小説・論文・レポート、長文を書きたい人へ』 - 基本読書
  • イスラーム国の衝撃 (文春新書) by 池内恵 - 基本読書

    イスラム国関連の書籍をざっと4,5冊読んだが1冊選ぶとしたらこれだな。次点としてロレッタ・ナポリオーニの『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』はイスラム国のメディア戦略とテクノロジー、あとは世界政治の中での立位置にページを割いていてまとまっているのが良かった。それに対して書『イスラーム国の衝撃』はイスラム国(伸ばし棒うつのが面倒臭いから書名以外では省略する)イスラム国そのものの成り立ち、疑問点に思想と政治両面からフォーカスした内容でその分ぎゅっと詰まっていてわかりやすい。 今や日人の脳内にもくっきりとその特異性が刻みつけられているイスラム国だが、ニュースをみているだけだと時間や文字数上の制約からどうしても「今まさに起こっている事象そのもの」に対してのあーだこーだに終始することになる。成り立ちから今後まで見通していく為には新書程度でもまとまった分量で読むのがいいだろうと思う。何しろ歴

    イスラーム国の衝撃 (文春新書) by 池内恵 - 基本読書
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