ガザには、イスラエル軍が「メトロ」と呼ぶ地下トンネル網が張り巡らされている。エジプトからの武器密輸のほか、武器の隠匿、作戦会議、戦闘員の移動などに使われているほか、ガザからイスラエルとの境界を超えてトンネルが掘削され、イスラエル国内の軍事施設や民間人を攻撃するトンネルも掘られている。 これに対し、イスラエルは、ガザに多数のパレスチナ人内通者を抱え、通信の傍受や偵察活動などによってもハマスの拠点を特定して徹底的に破壊している。これが効果を上げれば、ロケット攻撃の減少という形で、数字面で表面化するだろう。 停戦でも対立構図は変わらない イスラエル在住者によれば、19日までにロケット弾攻撃は、かなり減ってきている。とはいえ、なおロケット弾は推定1万発前後が残存しており、予断を許さない状況だ。 親イスラエル姿勢が目立つアメリカのバイデン政権だが、民間人の犠牲者拡大やアメリカのAP通信支局が入居する