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ブックマーク / www.homes.co.jp (2)

  • マイナス20℃の厳しい寒さにも対応するモンゴルの移動式住居「ゲル」。遊牧民の”住まいの知恵”を見てきた

    この秋、モンゴルを訪れる機会に恵まれた。モンゴルといっても、個人的には小学校の国語の教科書で習った『スーホの白い馬』の印象しかなく、つまり予備知識なし。ほぼまっさらな状況で出かけただけに新鮮な驚きを感じたことも多かった。 その中の1つが、現地で宿泊した「ゲル」の存在だ。ゲルは、遊牧民であるモンゴルの人々の移動式住居。ウランバートルなどの都市化が進む中では過去の産物であり、観光用などに残っているだけだと思っていたのだが、実はまだまだモンゴルの人々は「ゲル」に居住しているという。 モンゴルは夏が短く、真冬になればマイナス20℃といった厳しい寒さが訪れる。私が訪れた9月下旬ですら、一気に気温が氷点下に下がり雪がちらついていたほど。こうした環境に適応するために現代の暖房機器やソーラーパネルを搭載するゲルもあるが、それでも昔ながら、ゲルの中で薪を焚いて冬を乗り切る人々もいるという。 今回は、「ゲル」

    マイナス20℃の厳しい寒さにも対応するモンゴルの移動式住居「ゲル」。遊牧民の”住まいの知恵”を見てきた
  • 2020年のための『徒然草』。十段と八十二段

    『徒然草』で、最初に家のことが出てくるのは第十段だ。 「家居のつきづきしくあらまほしことこそ」に続いて、章題の「仮の宿りとは思へど興あるものなれ」のフレーズにつながる。 住まいは「仮の宿り」というフレーズを、最初にしっかり受け止めざるを得ない。 元来、隠棲生活者の書き記したことであるから、仮の宿り感は来の考え方だ。一方、兼好法師は住宅投資を行い蓄財もしていたようだから、想像以上のしっかり者であった。こうして徒然草の中から住宅のことをピックアップして再考察できるほど、家は興味のあるものだった。 この「仮の宿りとは思へど興あるものなれ」は現代流には、住宅は所有価値よりも使用価値にあると言っているように受け取れる。 しかし、この後の記載を読むと、まったく逆だ。 武士の生き方を書いている『葉隠』が「死ぬことと見つけたり」と曲解されるのと変わらない誤解がある。兼好法師が指摘しているのは、どうせすぐ

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