日本でも公共広告機構のCMが度々話題になりますが、公共系の広告にはクリエイティブなものが多いですよね。今回ご紹介するのはイスラエルで行われたものだそうですが、あえて物議を醸すような手法を取ることで、人々の注目を集めることに成功しています: ■ JAR (Jewish Assistance & Relief Fund): Trash can review (Ad of Da Month.com) テルアビブの路上に置かれているゴミ箱にプリントされた、あるメッセージ。例えばそこには、こんな内容が書かれています: レストランの近くという完璧なロケーションにもかかわらず、このゴミ箱にはガッカリさせられた。野菜の食べ残しはひどい状態で、量も少ない。ごく僅かな食べ物を手に入れるのに、15分も空のゴミと格闘しなければならなかった。別の通りにあるゴミ箱の方がいい。 評価:食べ物を探すには適さない。星1つ。
このところ忙しさを理由に本を読んでいなかったのですが、これではいかん、とようやく数冊の本に目を通し始めました。その中の1つが、ポール・レヴィンソン(@PaulLev)の"New New Media"。ブログやウィキペディア、YouTube など、まさしく「最先端のメディア」をレヴィンソンが斬るといった趣旨の本です。もちろん Twitter もまるまる1章が割かれて考察が行われており、そこでこんなことが書かれています: The short form of Twitter is not only a politically efficient and personally cool necessity; it had already been developed, long before Twitter, into a well-known literary form. Marshall Mc
半蔵門線の横に座ったいかにも出来そうな官僚みたいな人が、「政府機関のための Twitter 戦略テンプレート」を読んでいた話 昨夜10時頃の話。帰宅して Twitter を眺めていたら、RT(リトゥイート、引用)で何人かの方がこんなつぶやきを書かれているのが目にとまりました: 今半蔵門線の横に座ったいかにも出来そうな官僚みたいな人が「政府機関の為のtwitter戦略テンプレート」っていう分厚い企画者に目を通してます。 オリジナルの発言主は@SHOTAROMAEDAさん。僕は(この時点では)フォローしていなかったのですが、RTを繰り返すうちに、このメッセージが僕がフォローしている方々にまでたどり着いたのでした。で、そこでさらにRTされ、僕が気づくことになったと。 で、「なんだー日本政府も Twitter に本腰入れるのか-。面白いことになるかなー」などと考えていたのですが……そこでふと感じま
独 Spiegel 誌のサイトに、『ロングテール』改め"FREE"のクリス・アンダーソン氏のインタビューが掲載されています。なかなか面白いので、ちょっとご紹介: ■ 'Maybe Media Will Be a Hobby Rather than a Job' (Spiegel Online) 「メディアは仕事というより趣味になるだろう」というタイトルだけで興味をそそられますが、のっけから飛ばしています: SPIEGEL: Mr. Anderson, let's talk about the future of journalism. Anderson: This is going to be a very annoying interview. I don't use the word journalism. SPIEGEL: Okay, how about newspapers? Th
Google News が新聞社に対して与えたのと同じ種類のダメージを、今度は YouTube がテレビ局に対して与えるかもしれない……そんな記事が New York Times に掲載されています: ■ Now on YouTube, Local News (New York Times) 肝になるのが、今年4月に YouTube に導入された新機能"News Near You"。IPベースで位置を把握し、そこから半径100マイル(約160キロ)圏内のローカルニュース(過去1週間以内のもの)を拾ってくるという機能だそうですが……すみません、いまちょっと触ってみたのですが表示させることができませんでした。ともかくこの機能があれば、映像版のローカルニュースを簡単に引っ張ってくることができるわけですね。 To date, nearly 200 news outlets have signed
クリス・アンダーソンの最新作"FREE"では、様々な「無料ビジネス」の具体例が紹介されているのですが、この事例も掲載されて良いかもしれません。ニュージーランドで、無料のレンタカーというサービスが登場したとのこと: ■ Free car rentals in New Zealand (Springwise) 紹介されているのは Transfercar という会社。なぜレンタカーが無料になるのか……というと、そこにはちゃんと仕掛けが存在します。実はこの Transfercar、レンタカーといっても自分の好きな場所に行けるわけではなく、自分の好きなクルマを借りれるわけでもありません。しかも期日まで指定されています: ここまででお分かりになった方もいらっしゃるかもしれませんが、要はレンタカーという姿を取りつつ、実はユーザーにクルマを運ばせてしまおうというビジネスなわけですね。Transfercar
おぉ、この辺は空想してた方も多いのではないでしょうか。AR(拡張現実)と野球カードを組み合わせて、描かれた選手の3Dアバターが飛び出すカードが登場したというニュース: ■ Webcam Brings 3-D to Topps Sports Cards (New York Times) 解説するより、ビデオを見てもらった方が早いでしょう。他のアプリでもよく使用される、「ウェブカムでキーとなる物体を撮影すると、画面上に現実には存在しないモノが現れる」というパターンです: 登場の仕方がなかなかカッコイイですね(笑)。またビデオの中でも登場するように、その選手のポジションに応じた簡単なゲームもできるようになっています。なので正確には、野球カード+拡張現実+ゲームが組み合わさったサービスといったところでしょうか。 勉強不足で恐縮ですが、Topps というのは1950年代から野球カードを販売してきた会
今日の日経MJ経由。イギリスでユニークなネット通販サイトが登場したとのこと。例えて言うならば、「価格比較サイト+ネットスーパー」というイメージです: ■ eコマース最新事情 英国発 -- 食品スーパーの価格比較サイト 賢い買物法も指南 (日経流通新聞 2006年11月15日 第9面) 紹介されているのは MySupermarket というサイト。イギリスにある大手スーパーの TESCO(テスコ)、Sainsbury's(セインズベリー)、Ocado(オカド、百貨店系スーパーであるウェイトローズのネット販売事業)、ASDA(アズダ、ウォルマート系列)の4社の価格を比較、さらにその場で買物ができるというサービスです。 流れはこんな感じ。まずは自分の居住地区を示すために郵便番号を入力し、上記4社の中から1社を選びます。するとこんな感じで商品が並べられた画面が表示されて、買物スタート(ここでは仮に
海外ではトリビューンの破綻、国内でも朝日新聞の経営悪化ということで、ジャーナリズムの先行きを危ぶむ声が出ているのはご存知の通り。ニュースだけでなく各種コンテンツは無料が当然、という時代にどうやって収入を得れば良いのか、様々なアイデアが試されているところですよね。たまたま雑誌 COURRiER Japon の2009年1月号を読んでいたら、こんなアイデアもあることが紹介されていました: ■ ジャーナリズムの未来は「寄付」にあり:テーマも経費も募集します!“読者参加型”の調査報道 (『クーリエ・ジャポン』2009年1月号 94ページ) ジャーナリズムはそのあり方を変えつつある。読者が本当に関心を持っていることをきちんと伝えるため、調査を行う前にテーマを読者から募るという手法が最新流行のようだ。“プリペイドカード方式”の記事の時代がやってきたといってもいいかもしれない。記者は、読者が指示する方向
普段は何とも思わなかった広告なのに、今日に限って妙に気になる。あるいは、癪に障る。そんな経験は珍しくないと思いますが、広告にも「コンテクスト」が重要であること――つまりどんな文脈でその広告が目の前に現れたのか、が重要であると研究で証明されたとのこと: ■ Context Is Everything: An Armani Ad On 1 Page Changes Perception Of Honda Ad On Next Page (ScienceDaily) 「1ページ目のアルマーニの広告が、次ページのホンダの広告に影響を与える」というそのものズバリのタイトル。INSEAD とノースウェスタン大学の研究者らによる発表で、いくつかの調査を通じて、コンテクストが広告に及ぼす影響が調査されたとのこと。その結果、影響が出るのは当然として、どんな影響が出るかは「広告で扱われている商品/サービスのカ
伊能忠敬が偉人として称えられているように、地図を作るというのは大変な事業です。調査には長い時間がかかり、完成した瞬間から古くなっていってしまう……それならその場所に馴染みのある人々に、自分たちで地図を作ってもらえば良い!ということで、ネットを通じて誰でも地図作成に参加できるというサービス"Google Map Maker"がリリースされました: ■ Google Map Maker: Crowdsourcing Cartography (ReadWriteWeb) どこかで似たような話を聞いたことがあったような……思い出したら追記しようと思いますが、とにかく地図情報を誰でも投稿できるというサイト。仕組みは大きく異なりますが、イメージ的には「地図版 Wikipedia」といったところです。ReadWriteWeb のタイトルにある「地図作成クラウドソーシング」というのが適切な表現でしょうね。
ネット広告の優れた点の1つは、閲覧者数が正確にカウントできるところ。それより信頼性はずっと下がるとはいえ、テレビやラジオも視聴者やリスナー数をある程度把握することができます。しかし屋外広告はというと、せいぜい目の前の通行者数を概算で出すのが関の山……だったのは昔の話になりそうです: ■ Billboards That Look Back (New York Times) 屋外広告にカメラをつけ、どんな人々が見てくれたかをカウントしてしまおうという発想について。Quividi という設立2年のベンチャー企業が進めているもので、既に欧州諸国やシンガポール、ニューヨーク等で実現されていることが報じられています。 カメラは通行人の顔を読み取り、数以外に以下のような属性を把握できるそうです: 広告をどれくらいの時間見ていたか 男性か女性か どのくらいの年齢か 人種(※現在はまだで、将来的に可能になる
「ドキュメント版 YouTube」として名高い(?)"Scribd"をご存知の方も多いと思いますが、その新しいビューアー"iPaper"が発表されました: ■ Scribd’s iPaper Plan (GigaOM) ちなみに上に貼り付けてあるのが、"iPaper"のサンプル。データを一括ダウンロードする形式ではなく、動画のストリーミング配信のように都度データを送るとのことで、かなり「軽く」感じます。またページの一覧表示機能も追加されていて、目的のページを探してすぐにジャンプ、ということも可能になっています。 ※エンベッドしてある状態だと一覧アイコンが出てこないので、右上の全画面ボタンをクリックしてみて下さい。 さらに GigaOM の記事でも指摘されている通り、すごいのは「ドキュメントに広告が埋め込める」という点。上に貼り付けてあるのは広告付きドキュメントのサンプルなので、ぜひスクロー
Read/Write Web で面白い記事があったので、紹介がてらコメントを少々: ■ Five Ways You Can Fall in Love With Tagging Again (Read/Write Web) 「ネット上のコンテンツにタグを付けるって、思ったほど流行ってないよねー」という書き出して始まる記事。そのまま「タギング悲観論」になると思いきや、「こんな面白い使い方もあるよ!」と5つの方法を紹介しています。早速その5つはというと: 1. 過去の振り返りとして これは Tim Bonnemann さんという方のブログエントリにインスピレーションを受けて、とのこと。このエントリには、Tim さんが2007年に自分の del.icio.us に追加した記事の中で、"dictionary"というタグが付けられたものが一覧されています。確かに分かりやすいルールでタグを整理しておけば
SNSはEメールを置き換える、と言ってもにわかには信じ難いかもしれません。確かにSNSにはメッセージ送受信機能が付いているものがほとんどですが、同じSNSにアカウントを持っていない場合はどうなるのだということになるでしょう。しかし次のような状況であれば、本当に「SNSがEメールを殺す」かもしれません: ■ Social Networks are Killing Email (Bokardo) この記事では以下のような指摘がされています: ミシガン州立大学の在校生45,000人のうち、92%の生徒が Facebook にアカウントを持っている。 生徒はSNSやチャットツールを使って連絡を取り合っているため、ミシガン州立大学は生徒にEメールアカウントを発行することの停止を考えている。 別のケースでは、ある父親が娘にメールを送ったところ、いくら待っても反応が無かった。理由を尋ねたところ、「MyS
これは同様のアイデアを持っていた方は多いのではないでしょうか。ソーシャル・ブックマークの仕組みを企業内システムに持ち込むというサービス: ■ ConnectBeam aims to bring social bookmarking to the enterprise (TechCrunch) 最近日本語版がリリースされた TechCrunch ですが、この記事はまだ日本語訳されていないようなので、原文をリンクしておきます。ConnectBeam というサービスで、イントラネット上のページも対象に含めることが可能なソーシャル・ブックマーク・システムとのこと。残念ながら非公開ベータテスト中なので、すぐにアカウントを発行してもらうことができなかったのですが、TechCrunch の記事によれば イントラネット上のページをブックマークできる。 ユーザーには専用のページが与えられ、その閲覧・編集を他
以前のブログ(Intra-Blog)でお世話になっていた、Seesaaブログがリニューアルされたとのこと: テキストエディタ導入で表現力高めるSeesaaブログ(ITmedia) タイトルにあるテキストエディタに加え、様々な機能が追加されているのですが、僕が気になったのは「有効期限」の設定機能。以下のスクリーンショット(クリックで拡大)でお分かりのように、「~年~月~日~時まで表示する」という設定ができます: 僕はこのSeesaaのシステムと、ドリコム、TypePad、Movable Type、BOXER、gooブログ、WordPressの7種類しかブログシステムに触れたことがないのですが、「~から公開」という指定はできても、「~まで公開」という指定ができるブログは少数派なのではないでしょうか。それだけあまり必要とされない機能ということだと思うのですが、意外に重要なポイントだと思います。
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