大相撲の大関・琴光喜関(34)=佐渡ケ嶽部屋=が野球賭博に絡み恐喝された事件で、押尾川部屋(05年に閉鎖)の元力士(38)=恐喝容疑で逮捕状=が、野球賭博で多額の借金を抱えていたことが関係者への取材で分かった。胴元に仲介した阿武松(おうのまつ)部屋の元幕下力士(34)に未払いの賭け金があり、返済が滞っていたという。警視庁は、琴光喜関から金を脅し取ることで、自身の借金を返済しようとしたとみている。 関係者によると、琴光喜関は元力士と同様に元幕下力士を窓口に野球賭博をしていた。琴光喜関は「勝ち金」500万円の支払いを元幕下力士に請求したが、元力士から受け取るように指示された。このため、琴光喜関は同じく仲介役の同部屋の床山(29)を通じて元力士に支払いを求めた。床山は、元力士の弟で同部屋に所属する現役力士(34)にこのことを伝えたという。 こうしたトラブルを耳にしたある元関取が、現役力士に「支払