確定申告、仮想通貨で損したらどうなる？
前回の「確定申告、仮想通貨で利益がでたらどうする？」にて、仮想通貨での利益は所得税の課税対象で、雑所得に区分されると解説しました。 では、仮想通貨の取引により雑所得の金額に損失が生じた場合、この損失は給与所得などほかの所得と通算できるのでしょうか？ 雑所得以外のほかの所得と通算できない！ 雑所得の金額の計算上生じた損失については、雑所得以外の他の所得と通算することはできません。 所得税法上、ほかの所得と通算できる所得は、不動産所得・事業所得・譲渡所得・山林所得とされています。雑所得については、これらの所得に該当しませんので、その所得の金額の計算上生じた損失がある場合であっても、ほかの所得と通算することはできません。
確定申告、仮想通貨で利益がでたらどうする？
某取引所が不正アクセスに見舞われたり、この世の春を謳歌する「億り人」が出現するなど悲喜こもごもな様相を示す仮想通貨業界。NEM（ネム）やビットコインが乱れ飛び話題をさらっています。 さて、仮想通貨を使って利益が生じた場合、確定申告をしなければいけないのでしょうか？ 所得税の課税対象となる！ 仮想通貨は物品の購入などに使用できるものですが、仮想通貨を使用することで生じた利益は、所得税の課税対象となります。 仮想通貨を使用することにより生じる損益（邦貨または外貨との相対的な関係により認識される損益）は、事業所得等の各種所得の基因となる行為に付随して生じる場合を除き、原則として、雑所得に区分されます。覚えておきましょう。
マイニングした仮想通貨って確定申告するの？
なにかと世間をにぎわせている「仮想通貨」。実際にお金を払って手に入れるのとは別に、いわゆる「マイニング」（採掘）という手法で仮想通貨を取得することもできます。 では、マイニングによって生じた利益は確定申告しなければならないのでしょうか？ 『事業所得または雑所得の対象となる』 マイニングなどにより仮想通貨を取得した場合、その所得は、事業所得または雑所得の対象となります。 この場合の所得金額は、収入金額（マイニング等により取得した仮想通貨の取得時点での時価）から、必要経費（マイニング等に要した費用）を差し引いて計算します。 なお、マイニング等により取得した仮想通貨を売却または使用した場合の所得計算における取得価額は、仮想通貨をマイニング等により取得した時点での時価となります。
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