タグ

2016年9月26日のブックマーク (2件)

  • 『君の名は。』感想記事 〜運命よりも素敵なものを信じよう【ネタバレ】

    新海誠監督作品の最新作。初めてタイトルに句点が使用されていることからも、彼の今までの作品の集大成をみせよう、という凄みを感じるこの映画。題材は「男女入れ替わり」というよくあるもの。予告でもその点を猛プッシュしていたので、流石にもう一捻り入れてくると思ったのですが、予想通りでした。単なるカップル御用達映画ではない、確固たるメッセージを備えた作品だったと思います。 都会と田舎、糸守の神、カタワレ時、組紐、彗星、そして「ムスビ」。様々な要素が融和して、この作品を強いものにしています。では、果たしてこの作品はどこが「強い」のか。その「強さ」によって、我々は何を信じることができるのか。今回の記事では、そんなことについて書き綴っていこうと思います。 〈あらすじ〉1,000年に1度のすい星来訪が、1か月後に迫る日。山々に囲まれた田舎町に住む女子高生の三葉は、町長である父の選挙運動や、家系の神社の風習な

    『君の名は。』感想記事 〜運命よりも素敵なものを信じよう【ネタバレ】
  • 『君の名は。』を震災後映画の文脈で語るに際して【ネタバレ】

    新海誠監督作品の最新作。初めてタイトルに句点が使用されていることからも、彼の今までの作品の集大成をみせよう、という凄みを感じるこの映画。題材は「男女入れ替わり」というよくあるもの。予告でもその点を猛プ つまり、我々の生きる世界は、何が起こるかわからない、非運命的なものであるということです。それは、無限の可能性を意味すると同時に、免れ得ない理不尽を表しています。 タイムスリップと隕石落下、可能性と理不尽、運命と非運命。そのすべての複合が「糸」であり、「ムスビ」だったのでした。希望と絶望を、どちらも否定することなく描いているのがこの作品なのです。 では、題に入ります。 改めて、『君の名は。』が言っていることを一言でまとめると、こうなります。 我々は、「想い」の力によって、世界のあらゆる理不尽を乗り越えられる 今回の記事では、このメッセージを、この作品のもっとも根底にあるものと仮定します。その

    『君の名は。』を震災後映画の文脈で語るに際して【ネタバレ】