タグ

書評に関するbanraidouのブックマーク (166)

  •  「An Appetite For Wonder」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    An Appetite for Wonder 作者: Richard Dawkins出版社/メーカー: Harper Collins USA発売日: 2013/09/24メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (3件) を見る 書は「利己的な遺伝子」の著者として進化理論をわかりやすく啓蒙したことで有名であり,さらに最近では新無神論者の一人としても知られる,英国の進化生物学者リチャード・ドーキンスの自伝である.ドーキンスも現在72歳,いったん自分の人生を整理したくなったのかもしれない.(なおドーキンスは既に「Leaders in Animal Behaviour」というアンソロジーに自伝的エッセイを寄稿している.書ではそこに書かれたエピソードもいくつかそのまま収録されている.)書では35歳の「利己的な遺伝子」の出版までが扱われていて,いわば自伝の「上巻」に当たる.「下巻」は「2

     「An Appetite For Wonder」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 高井研『生命はなぜ生まれたのか――地球生物の起源の謎に迫る』 - logical cypher scape2

    この前、しんかい6500のニコ生を見て高井さんが面白かったので、読んでみたw (前から読もうと思っていたではあったけど) そこかしこにネタを挟んでくる軽い文体で進むのだが、内容はかなり濃い 非常に面白いだった 生命の起源についての自説を紹介しているなのだが、それに対するライバルの話もしていて、研究者たちが鎬を削っているさまが読み取れるのも楽しい。 また、周辺分野(地質学)などについては、著者は改めてを読んだり同僚研究者に話を聞いたりして書いていたようなのだが、文中で「今、わかった!」みたいなことが書いてあったりする ネタ的な意味での面白ポイントもひろっていきたいが、そんなことをするときりがないので、以下はそういうのは削って、淡々と内容についてまとめておこうかと思う。それだけでも十二分に面白いと思うが、書の面白さの全てを伝えるものではない。 第1章 生命の起源を探る、深海への旅

    高井研『生命はなぜ生まれたのか――地球生物の起源の謎に迫る』 - logical cypher scape2
    banraidou
    banraidou 2013/07/24
    この本は本当にいい本なので今からでも100万部売れるとよいと思うよ。
  • The Red Diptych

    ようこそゲストさん ブログトップ 記事一覧 ログイン無料ブログ開設 The Red Diptych

  •  「イカの心を探る」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    イカの心を探る 知の世界に生きる海の霊長類 (NHKブックス) 作者: 池田譲出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2011/06/25メディア: 単行(ソフトカバー)購入: 10人 クリック: 207回この商品を含むブログ (9件) を見る 書はイカの知性に興味を抱いたイカの研究者の研究物語である.ヒト以外の動物の知性の研究については霊長類やイルカ,それに一部の鳥類のものが有名だが,イカというのは意表を突いている.書ではそのような研究にいたった経緯や研究の苦労物語を交えて語ってくれている. 書はまずイカとはいかなる動物かという紹介から始まる.分類学的にはタコやオウムガイと並んで軟体動物の頭足類に属し,大きくコウイカとツツイカに分かれるということになる.これらは全て海産である*1.日人はコウイカとツツイカを普通「イカ」と呼び区別しないが,英米では一般的な名称としてcuttlef

     「イカの心を探る」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 村上龍氏は何を不正確だと思ったのか きくち August 7, 2011 21:18:13

    kikulog 記事一覧 カテゴリー別記事一覧201410 2014/10/22 江勝氏の死去 201409 2014/09/12 生協の「書評対決」の書評 201407 2014/07/04 「いちから聞きたい放射線のほんとう」サポートページ 201406 2014/06/04 「いちから聞きたい放射線のほんとう」訂正箇所 201404 2014/04/23 朝日新聞に書評が出るようです [kikulog 647] 2014/04/09 理研CDBの騒動について [kikulog 646] 2014/04/07 博士論文中での剽窃について [kikulog 645] 201403 2014/03/17 「いちから聞きたい・・」のあとがき [kikulog 644] 2014/03/03 論文: Structural flexibility of intrinsically disord

  • 「朝鮮通信使いま肇まる」 荒山徹/「マルドゥック・フラグメンツ」 冲方丁 | 族長の初夏

    室町時代、世宗王の命をうけて訪日した朝鮮通信使の朴は、京の町でうっかり「このはしわたるべからず」と書かれた橋をわたり、見とがめた武士に難詰される。だがそのとき、一風変わった僧侶が機転のきいた一言で朴を救った。この僧こそ誰あろう、あの有名な……。 初期の李氏朝鮮は、高麗の文化を弾圧破壊しつくしたため、文化的には壊滅状態だったそうです。その朝鮮の使節が、日の都市を目にしたときの驚嘆と羨望はいかばかりだったか。作中で引用されている初代通信使・朴瑞生の報告には日の貨幣や水車や風呂のことがめんめんと書かれており、技術水準のひらきに対するショックのほどがうかがえます。また、そうした反応からみて、文化芸術の面でも刺激をうけるところがあったはず。後に世宗がハングルの創案に着手するとき、あらかじめ使節を通じて日の知識階級と学問上の交流をはかり、なにがしかの参考にしようと考えたのではないか。といった推測

    「朝鮮通信使いま肇まる」 荒山徹/「マルドゥック・フラグメンツ」 冲方丁 | 族長の初夏
  • [書評]「進化論」を書き換える(池田清彦): 極東ブログ

    「「進化論」を書き換える(池田清彦)」(参照)は3月に出ただが、進化論がたまに話題なるネットでもさほど話題になってないような印象を受けた。内容がごく平凡だからというのがあるのだろうと思っていた。いまさらネオダーウィニズムを科学だとか言って持ち上げるのは、創造論やID論批判をしてダーウィニズムを唱道する一群のネットの変な人たちくらいでしょと思っていた。意外とそうでもないのかもしれないが。 書名は誤解を招きやすい。進化論を書き換えて創造論やID論にするというわけでもなく、ダーウィニズムをラマルキズムにするという愉快な話でもない。ごく普通にネオダーウィニズムの破綻の整理と現在の進化論研究の雑駁なまとめであり、しいていえば、「ネオダーウィニズムを書き換えましょうかね」というくらいの雑談である。著者もそのくらいに理解しているようだ。 表題は『「進化論」を書き換える』であるが、正確に言えば、進化論は

  •  「図説アフリカの哺乳類」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    図説アフリカの哺乳類 その進化と古環境 作者: Alan Turner,Mauricio Anton,冨田幸光出版社/メーカー: 丸善発売日: 2007/04/14メディア: 大型購入: 1人 クリック: 43回この商品を含むブログ (1件) を見る 書は,系統分類・進化生態学者のアラン・ターナーと生物学者でかつイラストレーターのマウリシオ・アントンの手になるアフリカの哺乳類の進化についての総説書である.進化史の全体像を,大陸移動,気候変動,化石からの復元,生態的考察などの様々な視点から見事に描いてくれている.またアントンの手になる化石からの復元イラストは非常に素晴らしく,それだけでもこのを手に取る価値はあるだろう.対象となっているのはアフリカの哺乳類ということだが,主に大型の哺乳類を扱っていて草獣と肉獣,そしてヒトの祖先が中心になっている.記述はアフリカ大陸の概説,個別の動物群

     「図説アフリカの哺乳類」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 1巻100撰。 フジモリ@三軒茶屋の場合 - 三軒茶屋 別館

    1巻で完結するオススメマンガの紹介が流行っているとのことです。 ●全1巻オススメ漫画100選(予):良いコミック ●【やじうまWatch】「全1巻のオススメ漫画」の紹介エントリが100選を目指して奮闘中 ほか - INTERNET Watch Watch ●http://alfalfalfa.com/archives/914417.html というわけで流行に乗っかるのが好きなフジモリが、以前ご紹介した1巻100撰*1をアップデートして再掲してみることにしました。 自分も経験あるからわかるのですが、全1巻のを100冊選ぶのって、けっこう大変なのですよ。 しかしながら他の方の紹介記事やオススメマンガを読むと、やっぱりマンガの世界は広大だなぁ、と感じたり。 今回は2010年時点でのオススメ100撰で、比較的あたらしめのマンガもランクインしています。 TOP10は100撰のなかでも10傑なので

    1巻100撰。 フジモリ@三軒茶屋の場合 - 三軒茶屋 別館
  •  「進化の運命」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化の運命-孤独な宇宙の必然としての人間 作者: サイモン・コンウェイ=モリス,遠藤一佳,更科功出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/07/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 82回この商品を含むブログ (13件) を見る 書はバージェス頁岩の化石研究で有名な古生物学者サイモン・コンウェイ=モリスによるもので,文500ページ強に加え,注が200ページ弱ぎっしりつけられている中身の詰まった書物だ. 書のなかではコンウェイ=モリスの「進化は偶然というより必然だ」を主体とする一連の主張を裏付けるために,収斂の事例がこれでもかこれでもかと紹介されている.その充実振りは見事であり,生物の進化動態について圧倒的な読書感をもたらしてくれる得難い書物だ.しかし,その収斂の事例を使って行うコンウェイ=モリスの主張自体は,実はそれほど面白くない. コンウェイ=モリスの書における主張は

     「進化の運命」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 天冥の標(3)アウレーリア一統/小川一水 - 猫は勘定にいれません

  • 生命の本質を求めて - 書評 - 辺境生物探訪記 : 404 Blog Not Found

    2010年07月22日04:30 カテゴリ書評/画評/品評SciTech 生命の質を求めて - 書評 - 辺境生物探訪記 光文社新書編集部より献御礼。 辺境生物探訪記 生命の質を求めて 長沼毅 / 藤崎慎吾 これぞ、辺境。 これぞ、スゴ。 これぞ、新書。 書、「辺境生物探訪記 生命の質を求めて」は、こんな一冊。 カヴァーより 南極や北極などの極地、深海底、火山、砂漠、地底、宇宙空間......低温、高温、高圧、乾燥、無酸素、高放射能など、どんな過酷な環境にも生命は存在する!? 辺境生物学者で、「科学界のインディ・ジョーンズ」の異名を持つ長沼毅と、『クリスタルサイエンス』『ハイドゥナン』などの小説で辺境を描いてきた藤崎慎吾が、地球の"極限環境"に生きる奇想天外な生物たちを訪ね、生命の謎や質について語り合った。 生物学の最前線がわかり、科学の面白さが堪能できる一冊。 それもただ語

    生命の本質を求めて - 書評 - 辺境生物探訪記 : 404 Blog Not Found
  • 円居挽『丸太町ルヴォワール』 - こんな夜だから本を読もう

    三年前、自然死として処理された祖父の死にまつわる事件に巻き込まれた城坂論語。いま、私的裁判〈双龍会〉が開かれ、彼はその被告として裁かれる立場にある。事件の日に時間をともにし突然消えた謎の女性〈ルージュ〉の疑惑を主張し、弁護人〈青龍師〉に瓶賀流をたてた論語だが、その目的は・・・ どんでん返し連発の法廷劇。これは傑作と呼んで良いでしょう。 前半が論語と〈ルージュ〉との二時間ほどの会話、後半は私的裁判〈双龍会〉という構成。前半の狐と狸の化かし合いのような会話は、丁々発止というよりはのらりくらりとかわしながら隙を突くようなやり取り。これがテンポよく続き、読む者を飽きさせません。 これだけでも楽しいのですが、驚きなのは後半の法廷劇。京都という土地柄からあってもおかしくなさそうな私的裁判〈双龍会〉ですが、このやり取りが実におもしろいのです。何せどんでん返しの連続。予想できない展開が読者を引き込んで離し

    円居挽『丸太町ルヴォワール』 - こんな夜だから本を読もう
  •  「生命進化の物語」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    生命進化の物語 作者: リチャードサウスウッド,Richard Southwood,垂水雄二出版社/メーカー: 八坂書房発売日: 2007/02/20メディア: 単行 クリック: 21回この商品を含むブログ (6件) を見る オックスフォードの重鎮生物学者サウスウッドによる大学1年生向けの生物進化の講義から生まれた.地球誕生から現代に至るまでの生命の歴史が簡潔に描かれている. 書の最大の特徴は非常に客観的で偏らない記述であり,かつ最新の知見にきちんと目が行き届いているところだ.またこの手の他のに比べて植物をきちんと取り上げているところも書の良いところだ.陸上植物の進化を考えるときに,その形について太陽光線の獲得競争から語られるにとどまらず,雨と風に対する適応としての構造に触れられているところなどは新鮮だ.(葉の形が雨滴に対する適応だというくだりは面白い)そしてそのような個別適応の

     「生命進化の物語」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • とある経済学部生のまおゆう1スレ目感想 前編 - 残さず味わってたべましょう

    10:18経「よみましたよ」私「どうだった?面白かった?」経「いきなり面白かったかどうかとか聞かないでくださいよ。面白くなかった場合答えにくいじゃないですか」私「あ、うん。ゴメンネ(#^ω^)・・・じゃあどんな感じだった?」 経「感想も何もこれってアダムスミスですよね」私「他の人も言ってたけどどういうこと?」経「は?norishioさんアダムスミス知らないんですか?」私「(お前はギャグマンが日和の芭蕉の弟子か・・・ヤダ私芭蕉?)名前くらいは知ってるけどあんまりよく知らないんでどういうことか教えてくれない?」経「えー、でもめんどくさいなーnorishioさん自分で読みましょうよ。他の人が言ってたんならその人に聞けばいいじゃないですか」私「うんまぁそうだよね(#^ω^)、じゃあ読んでくるからその後で話し聞かせて」 私「それ以外に気になったところある?」経「割と不快な部分が・・・」私「例えば?」

  • 巷で話題の「まおゆう」読了。長すぎ、面白くない上に、これはひどい「冷酷さを正当化する物語」…。 : ねこねこブログ

    2010年05月19日 15:13 巷で話題の「まおゆう」読了。長すぎ、面白くない上に、これはひどい「冷酷さを正当化する物語」…。 砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない A Lollypop or A Bullet (角川文庫) 友達の死を若き日の勲章みたいに居酒屋で飲みながら憐情たっぷりに語る腐った大人にはなりたくない。 (桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」) そうしてあなたも現実を肯定してしまうんですね。合点してしまうんですね。 (坂口尚「石の花」) 巷で話題の「まおゆう」をたった今、読了しました。な、長すぎる…。物語にメリハリがあまりなく、話がどんどん大きく広がるのは良いんですけど、その話がひたすら終わらず収束せず、起伏なしにだらだらだらだらと続くので、余計に長く感じました。読むのに2時間弱くらいかかったけど、体感時間だと5、6時間ぐらい読んでいた感じが…3ページ目くらいから既に『だら

    巷で話題の「まおゆう」読了。長すぎ、面白くない上に、これはひどい「冷酷さを正当化する物語」…。 : ねこねこブログ
    banraidou
    banraidou 2010/05/19
    これは面白い。私は「まおゆう」楽しんだクチだけど、どこに惹かれたのかを確認するために読み直して見たくなった。
  • 『ナウシカ』や『ガンダム』の「その先の物語」とは何か。 - Something Orange

    ■善悪二元論の物語。■ いまこの記事を書き始めようとしているわけだが、この冒頭の時点で既に長くなる予感がしている。それはもう、ペトロニウスさん(id:Gaius_Petronius)の一部の記事並に長くなる気がする。原稿用紙20枚くらいは軽く行くんじゃないかなあ。 なぜなら、テーマの照らし出す範囲が広範で、多岐にわたるからだ。書いても書いても終わらないという気がしてならない。まあ、いいや、そんな愚痴を書けば書くほどむやみと長くなるので(平和大明神(id:kim-peace)に「文章が無駄に長い」といじめられるぼく)、まずは書きはじめることにしよう。 ちなみに議論のたたき台を目指すつもりなので、批判点は色々あると思う。トラックバックで突っ込んでくれれば嬉しい。 テーマは、ペトロニウスさんやLDさんがいうところの「先の物語」。「先の物語」とは何か。ぼくが理解しているところでは、それは「善悪二元

    『ナウシカ』や『ガンダム』の「その先の物語」とは何か。 - Something Orange
    banraidou
    banraidou 2010/05/13
    世代間での継承、というのがヒントになりそうな気もするね。物語のテーマが中盤から終盤にかけてそれに移っていくし。
  • 「少女素数 1巻/長月みそか/芳文社」 - 風が吹けば本屋が儲かる

    少女素数 (1) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)作者: 長月みそか出版社/メーカー: 芳文社発売日: 2010/03/12メディア: コミック購入: 3人 クリック: 179回この商品を含むブログ (31件) を見る男でも女でもなく、「少女」という性。ハーフの双子姉妹、あんずとすみれはお兄ちゃん大好き!中学生の女の子をリアルに描く、長月みそかの新作です!!ワガママでかわいい女の子の日常、のぞいてみませんか…?  なにこれ可愛すぎるんですけど。長月みそか先生といえば、寡作ながらLO読者的には「あ・でい・いん・ざ・らいふ」でお馴染みかと存じ上げますが、まあ普通は「HR」でしょうかね。あでいいんざらいふジャンル: ・雑誌・コミック > その他ショップ: 楽天ブックス価格: 940円楽天で詳細を見る で、まあその長月先生の最新連載「少女素数」、以前の2作と比べたらだいぶ方向転

  •  「進化のなぜを解明する」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化のなぜを解明する 作者: ジェリー・A・コイン,塩原通緒出版社/メーカー: 日経BP社発売日: 2010/02/04メディア: 単行購入: 8人 クリック: 96回この商品を含むブログ (6件) を見る ショウジョウバエの種分化の研究で有名な遺伝学者ジェリー・コインによる進化の証拠についてのである.原題は「Why Evolution is True」.*1 ドーキンスの「進化の存在証明」でも良書として紹介されていたで,やはりダーウィン生誕200周年の昨年の出版.ドーキンスのと同じく創造論者との論争を念頭においた上で進化があったことの証拠を示しているである.全体として進化生物学の主流の中庸的な見方が提示されており,わかりやすく丁寧な仕上がりになっている.また証拠について,予想と検証という手続きを重視しているのも特徴だ. まず序章では問題意識が書かれている.「進化」という明白な事

     「進化のなぜを解明する」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  •  「自然淘汰論から中立進化論へ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    自然淘汰論から中立進化論へ―進化学のパラダイム転換 (叢書コムニス10) 作者: 斎藤成也出版社/メーカー: エヌティティ出版発売日: 2009/12/22メディア: 単行購入: 1人 クリック: 70回この商品を含むブログ (8件) を見る 書は斎藤成也による中立進化説から見た科学史および世界観についてのである.独特な語り口,興味深い世界観,過去いわれのない批判に晒された中立説研究者としての怨念とともに,きちんとした中立説の解説があるというなかなか変わったに仕上がっている. まず生物進化は一度限りの歴史であり,有限で偶然の支配するものであり,そのような現象のとらえ方は物理学とは異なるものであるという考えが提示される.このような考え方(書では「歴誌」と呼んでいる)自体はそれほど目新しいものではないが,書のスタンスの特徴はこれを相当徹底したところにある. ここから生物進化について

     「自然淘汰論から中立進化論へ」 - shorebird 進化心理学中心の書評など