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ブックマーク / blog.livedoor.jp/editors_brain (7)

  • 編集者の日々の泡:講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の……

    2012年02月09日 講談社「スティーブ・ジョブズ」、100万部出て「まさかの赤字」。背景は米国の…… Tweet ところで講談社が伝記「スティーブ・ジョブズ」の販売状況を公開したらしい。 前後編で100万部以上出たわけだけど、赤字だそうだ。 日市場の場合、通常書籍は初版では赤字の「バーゲン価格設定」で販売され、運良く増刷りが掛かったときに黒字化していくのが一般的。 とはいうものの、もちろん増刷りが掛かりまくって100万部出てすら赤字(1冊あたりは50万部だけど)というのは、商品設計になにか決定的な問題点があったとしか思えない。まして1冊約2000円という高額書籍なのに。 理由は高額ロイヤリティーだそうだ。 米国では同書の標準小売価格は35ドル。まあ3000円といったところ。前後編に分かれておらず1冊だ。 日の場合前後編2冊合計で4000円。もちろん英語書籍と日語書籍の市場規模は比

  • 編集者の日々の泡:手を上げて電子出版を担当 ――番外編「昨日聞いたとんでもなく悲惨な話」の「後日譚」

    2010年11月24日 手を上げて電子出版を担当 ――番外編「昨日聞いたとんでもなく悲惨な話」の「後日譚」 Tweet 昨日は「とある電子書籍が1部も売れてない」事実を受けての感想を書いたわけだが、今日はもう少し深くこの事象の周辺を考えてみる。 まず売れ行きが悪いどころか「1部も売れない」という意味だが、単純には当たり前だが「電子書籍のインフラが現在はまだ不十分」ということがあるだろう。 以前も書いたが「紙の書籍の潜在読者は日語が読める人、電子書籍の潜在読者はAppStoreユーザー(現状)。母数が1000倍違う」って奴だ。 ただ、単に「媒体」という意味ではソニーやシャープをはじめ各社が日市場への投入を明言しており、母数がこの先2、3年である程度拡大するのは間違いない。さすがに「0部」はなくなっていくだろう。その意味でこれは「時間の問題」で、さほど悲観する必要はない。 それより、極めて

  • 編集者の日々の泡:手を上げて電子出版を担当 ――番外編「昨日聞いたとんでもなく悲惨な話」

    2010年11月23日 手を上げて電子出版を担当 ――番外編「昨日聞いたとんでもなく悲惨な話」 Tweet 今日はダイエット話の続き予定だったが、それは明日に送って、電子書籍話を急遽差し込みにて。 電子書籍については私も担当することになったのでここのところいくつかエントリーを上げていて、予定では次回は私が市場を睨んで決めた値付けについてだったのだが、そこからも離れて「番外編」で行く。 なぜ急にイレギュラーなエントリーを上げるかと言うと、昨日ウチの会社の電子書籍販売担当者に聞いた話が、あまりにも強烈だったからだ。 書いちゃおう。 とある出版社のとある部署で電子書籍を発売したものの、現時点で「1部も売れてない」のだという。冗談でなく事実だ。 すげえ! 凄すぎるぞ電子書籍(笑) 斜め上とは言わないが、想像のはるか上の暴君っぷりだ。オレに伝説を見せてくれてありがとう(心)。 紙の書籍なら、どんな

    banraidou
    banraidou 2010/11/23
    twitterの公式アカウントで「appが出ました!」って数回つぶやいてそれっきりってオチだったりしてなw
  • 編集者の日々の泡:手を上げて電子出版を担当 ――その経緯5 「印税1万円」の悲惨な現実を、どうやって著者と編集者で打開していくか。

    2010年11月15日 手を上げて電子出版を担当 ――その経緯5 「印税1万円」の悲惨な現実を、どうやって著者と編集者で打開していくか。 Tweet ここのところ続けて上げている、電子出版ネタを。 前回エントリーで書いたように、現状電子書籍を企画した場合、著者の方に支払える印税が「雀の涙」になってしまう。これの対処法から。 1 紙版と電子版を同時出版する これなら紙版の印税で担保されるから、著者の方にも話しやすい。もちろん既存の紙の書籍を電子化するというのも同様だ。 2 雑誌連載など、「原稿料の形で著者に還元済み」のものを電子書籍化する 著者の方も「書き捨てのつもり」の原稿が書籍になってわずかでも+αになるので、納得しやすい。なんたってすでに原稿があるんで、書籍化にあたって著者の作業もそう多くはない。 私は「2」を選んだ。 立場上、書籍編集部にいないことがひとつ。手持ちの著者の連載原稿が溜

  • 編集者の日々の泡:手を上げて電子出版を担当 ――その経緯4 どうやって著者の方に利益を確保してもらうか

    2010年11月12日 手を上げて電子出版を担当 ――その経緯4 どうやって著者の方に利益を確保してもらうか Tweet ここのところ続けている、電子出版編集ネタを。 昨日は電子書籍のトピックスを追ったが、今日は私の実作業のことなど。 さて、私は自ら手を上げて電子出版を試行することにしたわけだが、手掛けるのは電子雑誌ではなく電子書籍だ。 電子雑誌は「現状では」成り立つのがほぼ不可能な案件なので(このあたりの考察は以前のエントリーを読んでください)、近寄ると社内政治のスケープゴートにされる危険性がある。役員からキツく命令されない限り、関わりたくない(笑)。 電子書籍を発行すると決意して、まず著者のことを考えた。「この現状で、どうやって著者の方に利益を確保していただくか」という点だ。 紙の書籍の場合、1冊出して著者に入る印税は、もちろんピンキリだが、出版社が赤字を引っ被る最低部数の初版発行のみ

  • 編集者の日々の泡:手を上げて「電子出版」を担当。 ――その経緯1「電子出版の悲惨な現状」

    2010年10月27日 手を上げて「電子出版」を担当。 ――その経緯1「電子出版の悲惨な現状」 Tweet ところで私も電子出版を手掛けることになった。興味があるから手を上げたのだ。 すでに実作業は着々と進行中なので、このブログでも折々の編集的な繰り言など上げていく予定。 最初に電子出版に対する私のスタンスを書いておく。 前に書いたように、基的には急速な普及には懐疑的だ。場合分けしてみるが、前も書いたので詳細はそちらで読んでほしい。 とはいえこれは「商売として当面懐疑的」というだけ。出版不況下で各社とも電子出版が役員のウワゴトみたいになってるので(笑)、取り組みは進むはず。それに私も興味があるから手を挙げている。勝算はないけどね。 話を戻すが、まず電子雑誌の場合。 当面無理(少なくとも今の紙の雑誌のスキームでは)。が、まとめちゃえば「広告収入が桁違いに少ない」&「実売部数が少ない」で商売

  • 編集者の日々の泡:1世帯あたり月の雑誌購入額「376円」の「衝撃」、業界に走る!

    2010年02月01日 1世帯あたり月の雑誌購入額「376円」の「衝撃」、業界に走る! Tweet 日経に出てたんだけど、2009年7-9月に1世帯が雑誌に支出した金額が1129円だそうだ(総務省調査)。 ――つまり1か月あたり376円。 これを読んで私は、ちびまる子並にタテセンが入ったよ(笑)。 早い話、月1冊買うか買わないかくらいという話だろ、このレベルだと。しかも恐ろしいのが、これが「ひとりあたり」でなく「1世帯あたり」ということ。1世帯平均3人とすれば、ひとりに直せば「3か月に1冊」って話じゃん。 2009年の雑誌販売部数は前年比-6.9%と急落したけど、それが良くわかる話。ちなみに販売金額は-3.9%。つまり1冊あたりの単価が上がってるわけで、おそらくだが宝島などの付録効果だろう。それでもカバーできてないのが悲惨だが。。。 以前から言われていた要因のひとつが「携帯にわれた(時間

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