スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)とは何者なのか?ポーランド文学や世界文学にとってレムの作品はどんな意味を持つのだろうか?未来を描いた物語に秘められたものとは何か?2021年は作家の生誕百年を記念して、公式に「レム・イヤー」を祝います。作家の人物像と作品を紹介する三回シリーズの第一回目となる記事です。
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スタニスワフ・レム(Stanisław Lem)とは何者なのか?ポーランド文学や世界文学にとってレムの作品はどんな意味を持つのだろうか?未来を描いた物語に秘められたものとは何か?2021年は作家の生誕百年を記念して、公式に「レム・イヤー」を祝います。作家の人物像と作品を紹介する三回シリーズの第一回目となる記事です。
Time agents like to rendezvous at famous disasters. It goes with the personality. They don't trust you to remember the date otherwise. Which was why I met Ivan at Lakehurst Naval Air Base, on the day the Hindenburg was due to burst into flame. We were in the CO's office—don't think that wasn't hard to arrange—when he gave his report. "Herr Eidenbenz wouldn't listen to reason. So I left my briefcas
ついに配信が開始されました。奇祭SF小説アンソロジー界隈でもこの年末年始に最も読むべきとの呼び声高い、ねじれ双角錐群『来たるべき因習』のKindle版。文フリ会場で完売したので今年は入場者数が少ないだろうと思って搬入部数間違えましたねみたいなことを言ってたら通販分も即日瞬殺されてしまったので単にこれ印刷部数間違えてるだろという話題作です。印刷部数を間違えて希少性を演出してKindle版で儲ける手法で屋敷を建てたい……。あなたの今すぐダウンロードがね群屋敷の大黒柱になります。ただ、ベゾスにも金が流れるので程々にしてください。 このブログでの紹介記事はこちら。各作品の一口紹介もあるので是非。 以下、エゴサ衆(ね群が最も信用する忍集団)が集めてきた、大変ありがたい感想の一部へのリンクを貼ります。皆様ありがとうございます。もちろんネタバレはある。 あと、今回は感想ツイートや、以下には載せてませんが
ライター 梅澤レナ 更新日2021.03.18 小川哲インタビュー:『嘘と正典』までの全著書から“流儀”を紐解く【SFG×VG+】 写真:SFG 【SFG×VG+】小川哲インタビュー 2015年のデビュー後、瞬く間に日本を代表するSF作家の一人となった小川哲。第3回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞した『ユートロニカのこちら側』でデビューを果たすと、2017年に発表した『ゲームの王国』は第38回日本SF大賞を受賞した。2019年の『嘘と正典』は第162回直木賞の候補作に。各文芸誌にも短編小説やエッセイを寄稿している他、2020年10月にはフジテレビ「世界SF作家会議」に出演するなど、目覚ましい活躍を見せている。 バゴプラでは、SF同人誌を発行するSFGと共に小川哲への共同インタビューを実施。映画・ゲーム・文学など、幅広いジャンルを扱うライターとして活躍する梅澤レナがインタビュアーを務めた。
SFジャンルにおける功績者を表彰する日本最古のSF賞「星雲賞」。その第51回アート部門を受賞したのが伊藤計劃さんの『ハーモニー』や野崎まどさんの『Know』のカバーイラストで知られるイラストレーター・シライシユウコさんだ。 幾何学的な背景の複雑な鮮やかさと、あくまで一つのパーツとして配される人物の絶妙なコントラストによって、宇宙船やメカといった従来のSF的なモチーフを用いずとも非現実感を漂わせる独自の画風を形成しており、SFジャンルにおいて絶対のポジションを築き上げている。 現代におけるイラストレーターといえば、pixivやTwitterを巧みに活用し、インターネットの世界や商業とは別の同人のフィールドで自らの価値を高めるのが主流。これまで連載で取り上げてきたイラストレーターたちの活躍にもそれは感じられるが、彼女のスタイルは大きく異なる。 現在pixivアカウントは運用しておらず、Twit
アイテム番号: SCP-3008 オブジェクトクラス: Euclid 特別収容プロトコル: SCP-3008を内包する大型ショッピングセンターは財団によって買収され、サイト-██に改装されています。サイト-██へ到着、または通過する全ての公共道路には迂回措置が施されています。 SCP-3008の入口は常時監視します。上級研究員の承認を得て行われる実験以外では、何者もSCP-3008への入場を許可されません。 SCP-3008を退出した人間は拘留し、聞き取り調査をしてから記憶処理を行います。SCP-3008内への滞在期間に応じて、解放前にカバーストーリーの用意が必要となる場合もあります。 SCP-3008を退出したそれ以外の全ての実体は終了されます。 説明: SCP-3008は、かつて著名な家具量販店、イケア(IKEA)が自社チェーン店舗として所有していた大規模小売店です。SCP-3008に
本項では、スペキュレイティブ・フィクションにおけるLGBT、すなわちサイエンス・フィクション/ファンタジー/ホラー小説などのジャンル(これらをまとめてスペキュレイティブ・フィクション(SF)a と呼ぶ)において同性愛を扱った作品を解説する。LGBTにはレズビアン・ゲイ・両性愛・性転換症・トランスジェンダーが含まれ、そういった人物が主人公あるいは主要登場人物となっているか、一般的な性慣習から逸脱した描写をする作品群である。 概要[編集] サイエンス・フィクションとファンタジーは、古くは男性主体の禁欲的なジャンルで、人物造形や性別やジェンダーを描く際の慣習が他の文学よりも制限されていた。しかしスペキュレイティブ・フィクションはまた、実在する文化とは異なる社会を空想する自由を著者や読者に与えるものでもある。この自由により、スペキュレイティブ・フィクションは性差別を考えるよい手段となり、読者に自ら
2010年代に発表された海外SF短篇を選りすぐった日本オリジナル・アンソロジー『2010年代海外SF傑作選』発売(12/17・木)までもう少し! 『2000年代海外SF傑作選』同様、本作の編者を務めた橋本輝幸氏による、収録作品見どころガイドを掲載いたします! 『2010年代海外SF傑作選』まもなく発売! 橋本 輝幸(SF書評家) 2020年12月17日発売予定のアンソロジー『2010年代海外SF傑作選』の内容をちらりとお見せします。90年代にデビューしたピーター・ワッツ、チャイナ・ミエヴィル、テッド・チャンを除けば、おおむね1970年代後半から1980年代前半に生まれた、私にとっては同世代の作家が収録されています。 1. 「火炎病」ピーター・トライアス/中原尚哉訳★初訳 2. 「乾坤と亜力」郝 景芳/立原透耶訳★初訳 3. 「ロボットとカラスがイーストセントルイスを救った話」アナリー・ニュ
ゼロズ 著:ピーター・ワッツ 訳:呉衣悠介 (訳文の見直し中です) 最終更新日:2021年5月6日(「死者の世界」周りに手を入れました) Peter Watts の中編小説 ZeroS (2017) の日本語全訳。 原文は CC BY-NC-SA(表示 - 非営利 - 継承 )2.5の下に提供されており、翻訳はライセンスを継承している。 なお、本作品のCCについてはピーター・ワッツのホームページに記載がある。 アサンテは叫びながら死に向かう。地獄はエコー・チェンバーで、叫び声と海水と金属がぶつかりあう音にあふれている。隔壁に沿って怪しげな影が動き、緑色の光の網目があらゆる表面に蠢いている。サヒリートたちは、輝くラグーンにいる生き物のように、船の 開口部 ( ムーンプール ) から浮かび上がってくる、と同時に発砲する。暗い霧の中、ラシダの胴体が爆発して、上半身がデッキの上にくずれ落ちる。キト
はじめに1999年に株式会社キノトロープで開発され、東芝EMIより販売されたPC用アドベンチャーゲーム『ガラージュ』。しかし販売元の東芝EMIの事業撤退によって幻のゲームとなってしまったこのゲームの監督、作場です。 発売から21年、その販売本数の少なさと唯一無二の世界観から中古市場ゲーム価格の高騰が過熱し、プレイを熱望するユーザーが居るにもかかわらず、手の届かないものとなってしまった『ガラージュ』を、開発元であるキノトロープより再販の許可を得、 スマホ用のアプリとして制作いたします。 『ガラージュ』とは『ガラージュ|Garage:Bad Dream Adventure』として知られるこのゲームは、”ガラージュ”と呼ばれる精神治療装置にかけられた被験者となって自らの精神世界に入り、生体機械として異形の姿になった主人公が精神世界からの脱出を目指すアドベンチャーゲームです。そのあまりに特異な世界
『2000年代海外SF傑作選』に続き、2010年代の海外SF短篇を精選したアンソロジー『2010年代海外SF傑作選』が12月に刊行されます。編集は『2000年代』同様橋本輝幸氏が担当! 本ページではその収録作品とカバーを初公開いたします。 「火炎病」ピーター・トライアス/中原尚哉訳★初訳 「乾坤と亜力」郝 景芳/立原透耶訳★初訳 「ロボットとカラスがイーストセントルイスを救った話」アナリー・ニューイッツ/幹 遙子訳★初訳 「内臓感覚」ピーター・ワッツ/嶋田洋一訳★初訳 「プログラム可能物質の時代における飢餓の未来」サム・J・ミラー/中村 融訳★初訳 「OPEN」チャールズ・ユウ/円城 塔訳 「良い狩りを」ケン・リュウ/古沢嘉通訳 「果てしない別れ」陳 楸帆/阿井幸作訳☆新訳 「“ ”」チャイナ・ミエヴィル/日暮雅通訳★初訳 「ジャガンナート――世界の主」カリン・ティドベック/市田 泉訳 「
『マンモスってかっこいいんだよ』。小学校五年生の康太は、絶滅した動物が集まるテーマパークに作ったそのスローガンが採用され招待されていた。そうして復活したマンモスと出会うことになる康太には、ある出生の秘密があった――『マンモス大合成』元壱路 #文フリ大阪 #文フリ https://t.co/070cbKjK58 pic.twitter.com/d6y4u9P3Nh — グローバルエリート 文フリ東京カ-29 (@GlobalEliteSF) August 31, 2020 シリアスな展開と見せかけてナンセンスな笑いを誘ってくるバランス感が良い。ザ・闇医者の下りで既にめちゃくちゃ笑ってしまった。さらに無茶苦茶加減が小出しにされてエスカレートしてくるのがズルくて、黒幕が明らかになるあたりも面白すぎた。メロスみたいな感じ出すのやめてくれ。 『美しい未来のために』 維嶋津 死んだ父が還ってきた。タブ
今回の連載では、SF翻訳家の大森望さんからお話を伺います。大森さんは現在全世界で2900万部という中国初の驚異的大ヒット作『三体』三部作をはじめ『息吹』『すばらしい新世界』『ブラックアウト』など多数の翻訳書を出版されています。『21世紀SF1000』『新編 SF翻訳講座』の著作もあり、アンソロジスト、書評家としても活躍されるほか、「ゲンロン大森望SF創作講座」主任講師としてSF作家の育成もされています。 寺田:本日はよろしくお願いします。大森さんは翻訳家になる前は編集者をされていたんですよね。 大森(以下敬称略):新潮文庫編集部にいました。翻訳書も担当したので、もともと新潮文庫とお付き合いのあったベテラン翻訳家を引き継いだほか、それまで新潮文庫とは縁のなかったSF系の翻訳家を担当しました。伊藤典夫さんや白石朗さん、山田順子さん、『ニューロマンサー』がベストセラーになった故・黒丸尚さんなど、
Latest Updating 03:01:01 リニューアル XHTML+CSS2化。実は意味なし。 About The Contents えー、スターリングラードとは関係ありません、コーナー名をでっちあげるための駄洒落です。 「スターリングラッド」はSF作家/ノンフィクション作家/テクノジャーナリストのブルース・スターリングが大好きな伊藤計劃がでっちあげたコンテンツで、何するか、っていやーまあスターリング面白いよね、とかスターリング凄いね、とかスターリングってこういう著作ありまっす、とゆーフツーのファンサイトなんですが、SFじゃ大物中の大物スターリングも、一歩ジャンルの外に出れば誰?って感じ(でもないんだが)。 というわけで、この伊藤計劃という奴は映画レビューとか、小島作品ファンとか、スパイ趣味とか、驚くほど一貫性のないページをやりやがっているので、これは逆にジャンルのクロスオーバーの
ニイルが初めてテッド・チャンの降臨に遭遇したのは、まだ彼が中学生のときだった。今は閉店してしまった、近所の小さな本屋に顕現したその本が纏う雰囲気は、SF小説とは思えないほど神々しく、宗教的な象徴性に満ちていた。その内容についても、個々の語彙だけを見るとSF的と呼べるものはむしろ少なかった。恒星間航行法も、計算機の中の宇宙も、太平洋上に生物工学産珊瑚によって造成された人工島も、登場しなかった。テッド・チャンが取り上げたモチーフには、ほとんど非科学的と言える要素すら含まれていたが、それらの背後に隠された原理と、それを解明しようとする登場人物達の態度が透徹して科学的だった。テッド・チャンの宇宙は、例えどんな擬人化が施されていても、非人格的で、冷酷で、決して人間を特別扱いしなかった。それまで、〝意志の力〟によって全てがなんとかなる少年漫画しか読んだことが無かったニイルにとって、それらの物語は宇宙と
今年に読んだ海外文学、読んでみたかった海外文学、復刊してほしい海外文学、読めそうにない海外文学、海外文学を読もうとしたらなにも読まずに終わりそう、海外文学を読める気がしない、今年の海外文学ベスト、今年のガイブン仕事、告知など、「海外文学」のアトモスフィアをふんわり感じるURLならなんでもOKです。 書く内容は後から決められる&変更できます。また、URLならなんでもいいので、Webサイト、ブログはもちろん、読書メーター、ブクログ、TwitterなどのURLが可能です。のちのち「今年はこうだったなー」と振り返る日記みたいな気分でゆるくどうぞ。 ■参加方法 ・参加する日を決めて、カレンダーに登録する ・書く(ブログ、読書メーター、Twitterなんでも) ・URLを公開(参加日の当日公開、事前公開どちらでもOK) ・URLをカレンダーの「URL」欄に貼りつける(参加日当日までは当人以外には非公開
【前口上】 文藝春秋の月刊誌『TITLE』のIT特集号(2001年3月号)の取材のため、2001年1月5日、カナダのバンクーバーにあるウィリアム・ギブスン氏の自宅をたずねて、主にITに関するインタビューをさせていただいた。掲載誌では、SFに関する質問等はばっさりカットされているが、元原稿が残っていたので、TBSラジオ「アフター6ジャンクション」のサイバーパンク特集を記念して、そのロングバージョンを20年ぶりに掲載する。リードは「TITLE」掲載のもの。この半分ぐらいが雑誌に掲載されたと思うが、入稿原稿のファイルが行方不明なのでよくわからない。 ちなみに当時の大森ウェブ日記の取材こぼれ話では―― ギブスンの仕事場になってる地下室(といっても半地下)はこんな感じ。をを、PowerMac G4 Cube! しかし執筆は右の方のパフォーマを使ってるらしい。しかもプリンタはスタイルライターII(爆笑
はじめまして。2021年2月1日よりウェブマガジン「考える人」の編集長をつとめることになりました、金寿煥と申します。いつもサイトにお立ち寄りいただきありがとうございます。 「考える人」との縁は、2002年の雑誌創刊まで遡ります。その前年、入社以来所属していた写真週刊誌が休刊となり、社内における進路があやふやとなっていた私は、2002年1月に部署異動を命じられ、創刊スタッフとして「考える人」の編集に携わることになりました。とはいえ、まだまだ駆け出しの入社3年目。「考える」どころか、右も左もわかりません。慌ただしく立ち働く諸先輩方の邪魔にならぬよう、ただただ気配を殺していました。 どうして自分が「考える人」なんだろう――。 手持ち無沙汰であった以上に、居心地の悪さを感じたのは、「考える人」というその“屋号”です。口はばったいというか、柄じゃないというか。どう見ても「1勝9敗」で名前負け。そんな
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