有明海を埋め立て、平成10年7月にオープンした佐賀空港。半径約50キロ圏内には、九州の基幹空港である福岡空港のほか、長崎、熊本空港もあり、開港前から「こんなところに新空港が必要なのか」と冷ややかな視線を浴びていた。 定期旅客便は現在、全日空が東京(羽田)1日4便、大阪(伊丹)2便を運行。羽田路線は開港時2便だった。20年度決算は1億5800万円の赤字で、まだ独り立ちできるレベルではないが、赤字額は16年度に比べて約1億円も圧縮している。 20年度の両路線の乗降客数は計29万4227人で、16年度に比べて約2万6千人増えた。さらに、21年4〜11月の伸び率は16・6%増で、全国トップ。同期間、伸び率がプラスなのは全国でも3空港だけで、しかも2位の山形(2・5%)を大きく引き離している。 新興の小さな空港は、大胆にも“ライバル”として福岡を横目でにらむ。アリが象に挑むような戦いだが、関係者は、
もう1分、1秒も無駄にせず、スタートさせないといけない――。夏の参院選佐賀選挙区(改選数1)の候補者に内定した自民党県連会長で前衆院議員の福岡資麿(たか・まろ)氏(36)は、危機感を募らせた。現職の突然の不出馬表明で、候補者が白紙となって2週間。「党の存亡をかけた戦い」まで残り約5カ月となり、ようやく態勢が整った。(岩田正洋) 自民現職の岩永浩美氏(67)=3期目=が代表役員会で突然、不出馬表明したのは今月7日。岩永氏が自分の後継に推す考えを示した福岡氏も「突然で想定していなかった話」と驚き、この時点では態度を明らかにしなかった。 12日の総務会(福井久男会長)では、党本部の方針に沿い公募を求める声も上がった。しかし、時間的な制約から旧市町村単位の41地域支部、遺族会など25の職域支部に県連女性局と青年局を加えた計68組織から推薦を募ることになった。 21日の総務会では、各組織の推薦
岩永浩美氏 今夏の参院選佐賀選挙区(改選数1)での4選に意欲を示していた自民党の岩永浩美参院議員(67)が7日、県連の代表役員会で党への公認申請を取り下げ、立候補を断念すると表明した。その後の取材に対し「この5カ月間、政権を離れての生活は想像以上にむなしい日々だった」と述べ、野党転落後の議員活動に展望が開けないことを理由に挙げた。 同党佐賀県連は昨年7月、岩永氏を引き続き公認するよう機関決定、党本部に申請していた。しかし、党本部は総選挙での敗北後、参院選での公募制実施を打ち出し、すでに現職について申請のあった佐賀県連などに再検討を迫った。同県連では、候補者差し替えを求める意見もあり、結論が出せないでいた。 参院選公認問題を検討するため7日招集された代表役員会で、岩永氏は公認申請取り下げを表明。その後の取材に対し「(県議時代も含め)35年間、与党の立場で政策を実現してきた。仮に当選して
待ちに待った、今年の夏の参議院選挙における、私たち民主党佐賀県連の予定候補者を今日、発表することができました。 甲木美知子(かつきみちこ)さん。38歳の女性弁護士です。「弱い立場の方々の側に立った仕事がしたい」という思いで、弁護士を目指し、大学卒業後も派遣社員として工場で働きながらといった苦学の末弁護士資格を取得。その後、自分の思いを貫いて、弱い立場の方々のために、弁護士として働いてこられました。 諫早湾干拓事業をめぐる「よみがえれ有明訴訟」や、知的障害を持った若者、安永健太君が、警察に取り押さえられた直後に死亡した事件。そして肝炎患者の皆さんを支援する活動などに甲木さんは、携わってきていて、これらを通じて、私もこれまで甲木さんと一緒に仕事をする機会が多々ありました。 その活動の基本的な視座は常に「弱い立場の方々のために」。まっすぐな思いで、黙々と努力される方です。 「弱い立場の方々のため
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設受け入れ反対を訴えた新顔が当選した沖縄県名護市長選から一夜明けた25日、県内では、連立与党内で取りざたされる佐賀空港への移設を警戒する動きが広がった。共産党県委員会(平林正勝委員長)は、空港を管理する県に「代替基地にしない」ことを文書で申し入れ。社民系労組でつくる県平和運動センター(宮島康博議長)は26日に反対集会を開くと発表した。 25日午前、共産党の武藤明美・県副委員長(県議)は、池田直博・県統括本部政策監に申入書を手渡した。名護市長選の結果を挙げて「名護市民が反対していることを佐賀県が受け入れなければならない道理はありません」とした上で、万一、佐賀空港移転を迫られても断固受け入れないよう求める内容。 武藤副委員長はこの日、社民党県連合の事務所を訪ね、同内容の申し入れをした。今月19日、移設問題を検討する社民党プロジェクトチームの照屋寛徳座長
民主党は今夏の参院選佐賀選挙区(改選数1)に新人で弁護士の甲木(かつき)美知子氏(38)=鳥栖市=を公認候補として擁立する意向を固め、最終調整に入った。今後、党常任幹事会などを経て正式決定する。 関係者によると党本部は22日までに、佐賀県連が推薦していた4人の立候補希望者のうち、甲木氏を擁立する方向で調整していることを県連幹部に伝えた。22日に党本部を訪れている。 佐賀選挙区の候補者選考は、県連が昨年11月に内部公募を行い、甲木氏ら4人が立候補の意思を示した。県連内の選考では一本化できず、党本部に全員を推薦していた。 甲木氏は鳥栖高-同志社大卒。佐賀県弁護士会所属で、諫早湾干拓開門訴訟や安永健太さん事件の弁護団として活動している。 佐賀選挙区には、共産党が党県北部地区委員長の山口勝弘氏(54)、政治団体「幸福実現党」が党県広報部長の木場健氏(36)の擁立を既に表明。自民党県連は現職の岩永浩
普天間移設「佐賀空港は最適地」 照屋・山内氏が視察 政治 2010年1月20日 09時47分(8時間2分前に更新) 【佐賀県で吉田央】社民党の沖縄基地問題対策プロジェクトチーム(PT)で座長を務める照屋寛徳衆院議員、同党の山内徳信参院議員は19日、米軍普天間飛行場の移設先として名前が挙がっている佐賀空港(佐賀県)を視察した。有明海に面する佐賀空港は周囲に干拓地が広がり、半径3キロ以内に民家がなく、騒音問題がほとんど発生しないことが特徴。照屋氏は視察終了後、「個人の印象で言えばベストロケーション(最適地)と思う」と述べた。 一方、佐賀県の古川康知事は同日の記者会見で「県としては政府の議論を見守ることが求められる」と述べ、言及を避けた。 照屋氏は古川知事に、PT座長ではなく個人の立場として面談を求めたが拒否され、県の空港担当者に説明を受けた。古川知事は会見で「個人的立場で聞かれることに首長が答
有明海が荒れています。深刻な赤潮です。一年前の冬にも大規模な赤潮が発生し、冬場の有明海苔の漁獲に甚大な影響を与えました。 諫早湾干拓からの排水との連関性を指摘する声が多くあります。一年前も1月7日に大規模な諫早湾干拓調整池からの排水があり、その少しあとから赤潮が大規模に発生しました。今年も12月半ば過ぎの排水後の現在の状況です。 漁業者の皆さんと船で沖合に出て、海苔の色落ちの現状を視察させてもらいました。海苔が主力の収入源ですから、漁業者の皆さんも真剣です。 他方、有明海に多いタイラギについては過去不漁が続いていましたが、今年は13年振りの大量。タイラギ漁の港は活気づいています。 自然との闘いに力を振り絞る皆さんの前で、私たち政治側も、さらに真剣に取り組んでいかなければならないことを痛感します。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く