民主党は、来年夏の参院選の比例区候補として、小寺弘之・前知事(69)に立候補を要請する方針を固めた。小寺氏は「まだ正式に聞いていない」と話しており、党から選挙支援態勢などについて話を聞いたうえで、立候補を最終判断するとみられる。 県連幹部は30日、朝日新聞の取材に対して「小寺氏は比例区の有力な候補者の1人」と話した。党は小寺氏に12月初旬にも正式に要請する見通し。 小寺氏は総選挙前の7月、岡田克也幹事長(現外相)と直接会談し、民主党支持を内諾。8月の総選挙で民主候補を支援し、小寺氏自身も比例区北関東ブロックの単独立候補予定者の候補にと名前が取りざたされた。 同氏は1991年の知事選で初当選。5選を目指した07年の知事選で、自民党公認の大沢正明氏に敗れて落選。現在は、旧福田派の流れをくむ大沢県政や自民党県連と一線を画す姿勢を明確にしている。 中曽根派に担がれる形で知事選に初当選した経