ウクライナ上空で乗員乗客298人が乗ったマレーシア航空の旅客機が撃墜された事件は全世界に衝撃を与えました。現在も真相究明が進んでいますが、親ロシア派の武装勢力がロシア軍から供与された地対空ミサイルを誤射したとみて間違いないでしょう。 ところで、「親ロシア派」とはいったい何者なのでしょうか。 ウクライナ危機は、民族紛争というより地域対立です。ポーランドなどEUに加盟した旧共産諸国と接する西部地区と、ロシアの強い影響下に置かれた東部地区では、経済政策の利害が真っ向から対立してしまうのです。 そんななか、ソチ五輪を利用して親EU派がクーデターを敢行し政権を奪取します。それに対抗してロシアは、軍事戦略上の拠点であるクリミアを併合しますが、その後、東部地区に親ロシア派の武装勢力が台頭してきたのです。 ところで、報道によるとこうした武装勢力は大半がロシアからやってきた義勇兵です。ウクライナの首都キエフ