価格を見る。税込756円。おっと、756とは野球ファンなら誰もが知っている、王が樹立したホームラン世界記録の本数ではないか。 そんな偶然の符合をマクラに読み始めた、「二塁手」(以下、セカンド)というポジションをめぐる考察。これがじつに面白い。 僕は中日ドラゴンズのファンなので、最近だと真っ先に思い浮かべるのが、荒木&井端の鉄壁の二遊間。数々の好プレイに何度も酔わせていただきました。 著者の井口資仁も名セカンドとして知られる選手。本書では、この副題にもある「現代野球で最も複雑で難しいポジション」と彼がどう向き合い、何をつかんだかが克明に記されている。 ホームランバッターや名監督の回想録ならいざ知らず、現役の、しかもセカンドという一見“地味”なポジションの選手が綴るこうした本は珍しい。 そして、実際に読んでみると、セカンドとして選手生活を全うしようとする男の哲学は、野球の専門技術のみならず、ビ
![自己カイゼンのお手本『二塁手論』 ~仕事の面白さは地味な場所に潜んでいる:日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)