2014-10-31 ハロウィンナイトに寄せて『ちいさな黒猫さん』 ~第1回短編小説の集い宣伝~ 今日は年に一度のお祭りの日。私は朝からワクワクしていたの。 「ジェニー、お友達と待ち合わせの時間より早いんじゃないの?」 「いいの、一番に行って待ってるから」 ママは心配してくれたけど、まだ夕方で明るいから一人でも大丈夫。それに私はジェニーじゃなくて、小さい黒猫さんになってるから平気なの。 お友達と約束している場所に行ったら、一番先に来た自信があったのにもうみんな集まっていた。でも、みんな仮装をしているから誰が誰だかわからないの。 「ねぇジョン、ジョンなんでしょ?」 「違うよ、僕は狼男さ!」 「ボクはお化け」 「アタシは怖い魔女!」 「それじゃあハロウィンをはじめよう!」 私と一緒で、ハロウィンだからってみんなふざけている。きっとお化けはピートで、魔女はパットなんだと思う。最初のおうちは、学校