朗読について。 わたしは小説を、作者から「私」へのひみつの手紙、ラブレターのように思っているので、朗読というのは、なんだか送られたラブレターをお母さんに取り上げられて「読んであげるね^^」って音読されているみたいなかんじがする。おせっかいババアかよって。 読み聞かせとか、朗読とか、子供のころから恥ずかしかった。「施されている感」「与えられている感」がきもちわるかったというのと、この人(朗読者)はなんでこんなことやっているんだろうと思っちゃうから。 朗読者(読み手/語り手)の意図というのがまずよく分からない。読み手の自我みたいなものを感じてしまってきもちわるい。ひどくグロテスクに思う。 そもそもわたしが演劇を離れた一番大きな理由が、目で追ったテクストと耳から与えられたテクストは全くの別物だと判断して、テクストを文字で編むからには目で追ってほしい、という理由からなのだから、テクストとして既に在