第12回 「ベンダーロックイン」の誤解:テクノロジーエバンジェリスト 小川大地の「ここが変だよ!? 日本のITインフラ」(1/2 ページ) 欧米で売れているコンバージドインフラだが、日本では「ベンダーロックインだ」という声が上がり、SIer潰しだなどとの比喩の表現も見かける。「ベンダーロックイン」しているのは誰か、日本に「ベンダーロックインとコンバージドインフラに関わる誤解」があるのはなぜか。冷静に解説する。 日本のIT系メディアやジャーナリストの方々は、コンバージド・インフラストラクチャ(コンバージドインフラ)のことを日本語で「垂直統合型システム」「統合型アプライアンス」と記すことがあります。しかし、後者はともかく前者は欧米人に全く伝わりません。“Vertical-Integration System”と言っても「?」と返されるでしょう。日本では捻じ曲がった訳語が根付いてしまいました。