【5月14日 AFP】ナマケモノの毛皮に抗生物質生産菌が潜んでいる可能性があると、中米コスタリカの研究チームが発表した。近年深刻化している抗生物質が効かない「スーパー耐性菌」の問題に光をもたらすかもしれないと、研究者らは期待を寄せている。研究論文が学術誌エンバイロメンタル・マイクロバイオロジー(Environmental Microbiology)に掲載された。 高温多湿なカリブ海(Caribbean Sea)沿岸のジャングルの樹冠に生息するナマケモノは、のんびりとしたコスタリカのシンボルであり、主要な観光資源でもある。 ナマケモノの皮膚上では虫や藻類、真菌や細菌など微生物の活動が活発で、その一部には疾病リスクもあるが、だが専門家らは、ナマケモノは驚くほど感染症に耐性があると指摘する。 コスタリカ大学(University of Costa Rica)のマックス・チャバリア(Max Cha