ほとんど僕とは真逆の立ち位置なのであえてご紹介。(小林)とあるところが小林氏の主張。→以降はそれに対するコメント。 (小林)1990年代から2002年代までの不況は「なんらかの構造要因」での消費・投資の低迷→「なんらか」が特定できないのであれば構造要因だか循環的要因だかもわかりません。小林氏はわかるのでしょうか? なお小林氏の上記期間に関する不況論への批判は『構造改革論の誤解』(野口・田中)参照。 (小林)現在の景気悪化要因は「国内」ではなく「海外」からの供給ショック → 一見するといまの「雰囲気」を体現しているようですが、例えば同じ「経済教室」での高橋洋一論説を思い出してみますと、内閣府の景気動向指数をみると06年中の政策的なミス(定率減税の廃止、量的緩和の解除・ゼロ金利解除、政府・日銀の経済見通しの漸次下方修正による市場への誤ったシグナルの継続など)が現状を招いている可能性を示唆してい