横浜公園のバザーで毎度のこと多肉植物に眼を光らせたが俺の望むリトープスはなかった。あれは脱皮するからおもしろいのだ。まあ、結局べつのものを二つ買い足したが。バラもいくらか売っていたが、渋い色調のものはなかった。もっとも、俺にバラの世話ができようか。そもそもスペースがない。 2週間前、軟骨に新しく開けた2つのピアス穴は安定してきた。服を脱ぐときにひっかけてもそんなに痛くなくなってきた。適度な消毒は欠かさないし、俺はそんなヘマはしない。化膿して腫れ上がるとか、そういった笑えないエピソードはない。想い出はいつも俺を暗澹とさせるし、それで腹が満たされるわけでもない。 人間はお腹が空くからよくない。腹が空くことへの恐怖がなければ、みな、もう少し、そんなに病むこともなく生きていけるかもしれない。飢えて死ぬ人間のことなど考える余裕などない。 地方では食べられるものについて、農家であるとか半分農家であると