世界の感染症対策について講演するビル・ゲイツ氏=2022年8月18日、東京都千代田区 世界で新型コロナウイルスの流行が続く2022年8月、米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏が東京都内で講演し、世界の医療環境向上に向けた日本の支援拡大を求めた。慈善家としても知られ、講演翌日の報道各社のインタビューでは感染そのものを阻止するワクチンの開発や気候変動への取り組みにも意欲を示した。インタビューでの主なやりとりは次の通り。(時事通信外経部 武司智美) 【news深掘り】 ―世界の医療の状況は。 国際保健医療は、新型コロナの流行までは非常にうまく行っていて、HIV(エイズウイルス)、結核による死者数が減少していた。特に小児期の死者数は2000年以降に半減した。ただ、コロナ流行で状況が後退し、最近、マラリアによる死者が再び増えている。 ―日本の保健分野への取り組みはどうか。 日本はリーダー的存在