1 2 3 4 5 6 スカパーJSAT(上) 伸び悩む多チャンネルの元祖が 「通信と放送の融合」で捲土重来 長らく放送業界では、「民放は基幹放送、BS(放送衛星)は準基幹放送、そしてCS(通信衛星)は補完放送」ととらえられてきた。スカパー!は放送法の枠組みや複雑な株主構成などにより、相対的に弱い立場に置かれた。だが、2008年になって、元は兄弟である衛星通信会社と有料多チャンネル会社が合併したことにより、将来的な“一発大逆転”の可能性を手にした。(取材・文/『週刊ダイヤモンド』編集部 池冨 仁) 目黒メディアセンターのモニター室。 国内すべてのデジタル通信衛星放送事業者が統合されて勝ち残った旧パーフェクTV!を母体とするスカパーJSATは、飛躍の機会をうかがう。 「スカパー!は、いつも見ていますよ。ケーブルテレビで」 スカパーJSATの仁藤雅夫取締役執行役員副社長兼技術運用本部長