「総合サービス企業」をビジョンに掲げるNTTドコモは、異業種企業との連携を加速するため、M&A・子会社化を積極推進している。その中心的役割を担っているフロンティアサービス部の取り組みに焦点を当てる。 NTTドコモで新規事業のインキュベーションを担うフロンティアサービス部は、新領域事業8分野のうち、成長ステージにある金融・決済、コマースをはじめ環境・エコロジー、メディカル・ヘルスケア、安心・安全の5分野で事業の立ち上げを行っている。ドコモが力を入れている異業種企業のM&Aもフロンティアサービス部のミッションだ。 成長が期待でき、なおかつドコモのビジネスと相乗効果が得られる事業を見出し、ドコモの顧客基盤やサービスを生かして事業に拡大していくことを基本戦略とする。 ドコモは2009年のテレビ通販「オークローンマーケティング」を皮切りに、有機野菜宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」、CD販売「タワー