国立環境研究所地球環境研究センター 横畠徳太 アラスカ大学フェアバンクス校 岩花剛 海洋研究開発機構 斉藤和之 北見工業大学 大野浩 海洋研究開発機構 町屋広和 緯度が高く寒冷な地域では、一年を通して地面の中の氷が解けない「永久凍土」が広く分布しています。永久凍土は氷河時代からずっと凍りついており、有機物やメタンや二酸化炭素などの温室効果ガスが、たくさん含まれています。地球温暖化によって永久凍土が解けると、そこに含まれている有機物が分解されることなどによって、温室効果ガスが大気中に放出されます。放出された温室効果ガスは、さらに地球温暖化を加速する可能性があります。私たちは環境省環境研究総合推進費「永久凍土大規模融解による温室効果ガス放出量の現状評価と将来予測」プロジェクト[1]で、この問題に取り組んでいます。 2017年6月には、研究プロジェクト活動の一環として、アラスカでの朝日新聞の取材