アゼルバイジャンの首都バクーで開かれていた第29回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP29)が24日に閉幕した。途上国からは、気候変動対策資金として2035年までに受け取る年間3000億ドル(約46兆1900億円)は「微々たる額」だと不満の声が上がっている。 COP29で発言した先進富裕国の多くは、途上国がこの一見巨大な額面に不満を抱いていることに驚いた。拠出額は、現在の年間1000億ドルから3倍に引き上げられているからだ。

地球温暖化が進み海面が上昇したときの歴代COP開催都市の様子をNPOが分析し、現在と対比した姿を描いた/Climate Central (CNN) アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)が開かれる中、ドバイを含む歴代の会議開催都市が海面上昇時にどのような風景に変わるのかを示す新たな分析が登場した。 地球温暖化の汚染が進み、厳しい干ばつや犠牲者の出る洪水、氷河の急速な融解が世界各地で発生している。科学者によれば、気温の上昇につれ、世界の海面は数十年にわたり着実に上昇していくという。 非営利組織(NPO)「クライメート・セントラル」は急速な温暖化を止められない場合のリスクをビジュアル化した。最近の国連の報告書では、世界は現在、気温が最大2.9度上昇する見通しとなっている。 査読済みの海面上昇予測とクライメート・セントラルのモデルによる各地域での上昇を
11月20日、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は、気候変動に起因する発展途上国の「損失と被害」の支援に特化した基金設立に合意した。写真はエジプト・シャルムエルシェイクで写真撮影をする人。19日撮影(2022年 ロイター/Mohamed Abd El Ghany) [シャルムエルシェイク(エジプト) 20日 ロイター] - 国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)は20日、気候変動に起因する発展途上国の「損失と被害」の支援に特化した基金設立に合意した。 気候変動をもたらした過去の温室効果ガスの大半を排出しながら、こうした基金立ち上げに強く抵抗してきた先進国をようやく説得できた形。先進国への働きかけの一翼を担っていたパキスタンのレーマン気候変動相は、気候変動問題で公正性への対価が支払われることになる画期的な合意だ、と高く評価した。
エジプトで開かれている気候変動対策の国連の会議、「COP27」で気候変動による被害を支援するため途上国を対象に新たな基金を創設することが決まりました。国連の枠組みで各国が協調して被害への資金支援に取り組むことが合意されるのは初めてです。 「COP27」は2週間にわたる交渉を経て会期を延長し、現地時間の20日早朝、成果文書を採択しました。 それによりますと最大の焦点となっていた気候変動による被害「損失と損害」に特化した資金支援について、特にぜい弱な途上国などを対象に新たな基金を創設することを決め、その具体的な内容は来年のCOP28で検討するとしています。 こうした基金は干ばつや洪水などの被害を受けてきた途上国側が長年求めてきたもので、さらなる経済的な負担を懸念して慎重な姿勢を続けてきた先進国側が歩み寄った形となりました。 国連の枠組みで各国が協調して被害への資金支援に取り組むことが合意される
COP27に出席中のケリー米大統領特使(気候変動問題担当)がコロナで陽性判定/Dominika Zarzycka/SOPA Images/LightRocket/Getty Images (CNN) エジプトで開催中の国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に出席していたケリー米大統領特使(気候変動問題担当)が、新型コロナウイルス検査で陽性と判定された。同氏の報道官が明らかにした。 合意妥結まで残された時間はあと数時間というタイミングでの陽性判明となった。 報道官は声明で、ケリー氏は「軽い症状が出ており」自己隔離中だと説明。交渉が佳境に入るなか、ケリー氏はCOP27の成功を確実にするべく、自身の交渉チームや外国の担当者と電話で協議しているという。 米国の気候問題責任者が体調を崩すのはタイミングが悪い。COPでは200近い参加国が合意に達する必要があり、最終週の金曜日は交渉担当
【11月19日 AFP】環境活動家が有名絵画を標的にして気候変動に警鐘を鳴らす抗議行動を相次いで起こしている。こうした活動家に影響を与えているのが、気候変動危機を訴える団体「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」だ。 同団体の共同設立者で科学者でもあるゲイル・ブラッドブルック(Gail Bradbrook)氏は、世界の気候や生物多様性を崩壊させかねない「ポリクライシス(複合危機)」について注意喚起するために、過激なアクションは必要だと主張する。 国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)開催に合わせ、ブラッドブルック氏にインタビューした。 ■過激なアクションは気付きを促す Q:最近、気候変動対策を訴える人々がビンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)やクロード・モネ(Claude Monet)などの絵画にスープを浴びせ、マッシュポテトを投
気候変動対策の国連の会議「COP27」で西村環境大臣は、気候変動の悪影響で被害を受ける途上国のため、新たな資金の拠出を検討していることを表明しました。一方で、途上国からは、個別の支援ではなく資金支援の基金の創設を求める声が相次ぎ、基金の創設には慎重な先進国と溝が深まっています。 エジプトで開かれている「COP27」では気候変動の悪影響による被害、「損失と損害」に特化した資金支援の在り方について交渉が続いています。 COP27に参加している西村大臣は15日、閣僚級の会合で演説を行い「日本は台風をはじめとする自然災害の脅威を経験している。途上国の関心が高い『損失と損害』への支援強化の必要性を肌で理解している」と述べました。 そのうえで、途上国での被害への支援として気象レーダーなどを使って災害のリスクを伝える「早期警戒システム」の普及に向けて取り組みを進めることや、途上国の災害への対応能力を高め
10月30日、新しい著書の発売イベントを行ったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさん(写真:ロイター/アフロ) (国際ジャーナリスト・木村正人) [シャルム・エル・シェイク(エジプト)発]紅海に面する世界有数の海洋リゾート地シャルム・エル・シェイクで6日、国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が18日までの予定で開幕した。世界197カ国から首脳約120人、代表団、環境団体、ビジネスの関係者ら約4万5000人以上が参加して地球温暖化対策について協議する。 「今年は市民社会のためのスペースが限られている」 気候変動が原因とみられる異常気象でパキスタンの3分の1が水没。ナイジェリアでは過去10年で最悪の洪水が起きた。さらに欧州で500年ぶり、米国では1000年ぶり、中国でも記録的な大干ばつとなった。そんな中で開かれたCOP27は最も脆弱な国が被る気候変動の壊滅的な被害を
英議会で、就任後初の討論に臨むリシ・スナク首相。議会提供(2022年10月26日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / PRU 【11月2日 AFP】英国のリシ・スナク(Rishi Sunak)首相は2日、エジプトで今月開かれる国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)に参加すると表明した。首相は先に、「差し迫った国内の課題」に対処するため、会議に参加しない意向を示していた。 スナク首相はツイッター(Twitter)に「気候変動に対する行動なくして長期的な繁栄はない。再生可能エネルギーへの投資なくしてエネルギーはない」と投稿した。 COP27への不参加を表明していた首相に対し、環境活動家は憤りを示していた。英グラスゴーで昨年開催されたCOP26を主催したボリス・ジョンソン(Boris Johnson)元首相は1日夜、招待を受けCOP27に出席するため、エジプトを訪問する
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