国連食糧農業機関(FAO)は6月3日、5月の世界食料価格指数(FFPI)を発表した。指数は平均157.4ポイントとなり、過去最高を記録した3月の水準から2カ月連続で低下した。しかし、前年同月比では、22.8%上昇している。特に、穀物価格指数と肉類関連指数の値上がりが著しい。 アジア大洋州地域においても、生活必需品の食料品の価格は上昇傾向が続く。スリランカでは、食料品(非アルコール飲料を含む)の4月のインフレ率は45.1%となった。現地紙は「ロシアによるウクライナへの軍事侵攻による国際商品市況の高騰やドル不足が、必需品を含めたあらゆる商品価格を数週間のうちに何倍にも上昇させている」とする(デイリーミラー紙6月1日)。パキスタンの5月の食料品(非アルコール飲料を含む)価格も17.3%上昇した。同じ南西アジアのインドの食料品(飲食料品)価格は、8.1%上昇と上昇率は1桁にとどまるも、価格の上昇傾