毎日のように流れるテレビCM、街角で見かけるCDやATMの派手な看板、「サラ金」は日本人にとっておなじみの存在だ。一時は激しい取り立てにより自殺者や失踪者が続出するなど大きな社会問題となったこともあり、社会の「鬼っ子」的存在でもあった。そんなサラ金を学術的に研究・分析した『サラ金の歴史』(中公新書)が注目を集めている。本書の著者、小島庸平氏が近現代日本経済の裏面史、サラ金の歴史を解説する。 素人高利貸がサラ金のルーツ 日本の消費者金融は、俗に「サラ金」と呼ばれる。「サラリーマン金融」の略である。しばしば貯蓄好きの国民と言われた日本人は、消費者金融も大きく発展させた。「サラリーマン金融」という呼び名は、日本の消費者金融の誕生と成長の経緯をよく物語っている。 日本で企業や官公庁に勤めるサラリーマンが一定の数を占めるようになったのは、20世紀に入ってからのことである。戦前のサラリーマンは、相対的
半世紀前の1971年8月15日、ニクソン米大統領がテレビ演説で「金とドルの交換停止」を発表した。金1トロイオンス=35ドルだった不動のドルに、各国通貨が決まった固定レートで結び付けられた戦後の国際通貨制度「ブレトン・ウッズ体制」が崩壊し、変動相場制への道が開かれた。 策士ニクソンの賭け 日本では「ニクソン・ショック」と呼ばれたこの発表は、米国内の物価・賃金の凍結令や10%の輸入課徴金の創設とパッケージだった。 ベトナム戦争の戦費がかさみ「大砲も、バターも」路線が行き詰まった。インフレと失業の増加、対外的には国際収支の赤字山積で、ドルの信認が揺らいでいた。一発逆転を狙った策士ニクソンの賭けだった。 数カ月前から欧州の通貨市場でドルが売られ、投機筋の標的とされた「強い通貨」ドイツ・マルクなどはフロート(変動相場)に移行していた。日本政府は、22年続いた 1ドル=360円の固定レートを死守する構
誰もが名前を知っている歴史上の偉人たち。でも、彼らの懐事情となると知っている人はそう多くはない。『日本人の給与明細 古典で読み解く物価事情』(角川ソフィア文庫)の著者である山口博・富山大学名誉教授、そして歴史研究家で文教大学付属高等学校教諭の河合敦氏の協力のもと、「偉人たちの年収ランキング」を作成。一番おカネ持ちの英雄は“あの人”だった! ここではあの偉人25人を紹介する。その前に、今回の算出条件をみてみよう。 ●時代を代表する為政者、武将、大名、軍人、政治家らを中心に、山口博・富山大学名誉教授、河合敦・文教大学付属高等学校教諭の協力のもと資料が残っている人物を優先して算出。 ●大名の場合、総石高の半分を農民に、残り半分を領主が受け取っていたとする(五公五民)。そのうえでさらに臣下の取り分を3分の2と仮定したため、大名の取り分は総石高の6分の1とした。一方で、宮本武蔵のように家臣を持たない
(2014年1月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 欧州は2014年、第1次世界大戦開戦100周年を迎える。この惨事はその後30年間に及ぶ蛮行と愚行の発端となり、20世紀初めの欧州文明の良質な部分をほとんど破壊してしまった。最終的には、ウィンストン・チャーチルが1940年6月に予言したように、「新世界が・・・旧世界の救出と解放のために・・・全力で」介入しなければならなくなった。 1914年から1945年にかけて欧州の人々に降りかかった災難は、欧州の政界、経済界、および知識階層のエリートたちの失敗が生み出したものだった。大惨事に発展してしまったのは、エリートたちがものを知らず、先入観にとらわれていたからだった。誤った考え方と悪い価値観が幅を利かせていたのである。 その中には、帝国というものは大変素晴らしいし利益をもたらすものだという考え方だけでなく、戦争とは輝かしい行為であり制御も可能
※ 江戸時代の前・中・後期頃と平均貨幣価値の物価基準に基づいて換算します。 金 1両 = 金・銀 4分 = 金・銀 16朱 = 銀 60匁 = 寛永通寶 4千文 = 天保通寶 40枚 明治政府 旧金 1両 = 新 1円 = 金 1.5g ( 慶長大判 金 1両の 1/10 金含有量 )
肺がんで死にかけている団塊元東大全共闘頑固親父を 団塊ジュニア・ハゲタカファンド勤務の息子がとことん聞き倒す! 「お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!」 -収録・2008年7月19.20日、箱根千石原温泉みたけ旅館にて- 肺がんで死にかけている団塊元東大全共闘頑固親父を 団塊ジュニア・ハゲタカファンド勤務の息子がとことん聞き倒す! 「お前の1960年代を、死ぬ前にしゃべっとけ!」 -収録・2008年7月19.20日、箱根千石原温泉みたけ旅館にて- 第1章 <息子 とにかく死ぬ前にしゃべっとけ> <親父、裁判に10年以上費やす> <親父、佐世保エンプラ事件で逮捕・起訴される> <親父、「南回帰線」と苦闘する> <当時の大人は分かっていた、ベトナム戦争はアメリカが悪い> <アジア人、ベトナム、冷戦、パワーバランス> <息子、イラク戦争は武器在庫消費のため> <親父の両親、脱走米兵を隠匿
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン (前回から読む) 20世紀前半に吹き荒れて、全欧州を瓦礫の山にし、数千万人の死者を生み出したナチズムや、21世紀に入ってから9.11に代表されるイスラム原理主義の自爆テロの嵐が発生した真の原因は、何だろうか。 第一次大戦の敗戦国、ドイツにとって過酷だった戦後ベルサイユ体制や、世界恐慌の発生、ドイツの国民性、あるいは中東諸国の専制政治体制や貧困など、様々な原因が語られてきた。しかし、どれも表面的な分析の印象は免れず、「真の」発生原因として説得力は弱い。 例えば、自爆テロの原因が貧困や専制政治にあると言うのは、9.11の自爆犯が金持ちの息子たちや国外留学組のエリートたちであったことを想起すれば、ほとんど説得力がない。ハンチントンのように「文明の衝
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