近年、政治学界で注目を集めつつある「半議院内閣制」。1992年生まれの気鋭の政治学者が、半議院内閣制という観点から日本政治を論じる。 (『中央公論』2026年5月号より一部抜粋、註記は同号を参照) 参政党ショックから高市大勝へ 2025年7月の参院選後、論壇誌は右から左まで、参政党の話題一色であった。これからは日本でも排外主義的ポピュリズムが席巻する--そのような危惧も語られたが、2026年2月の衆院選では参政党が予想されたほどには伸びず、老舗の自由民主党が大勝した。また、減税ポピュリズムの性格が強い国民民主党も同様に伸び悩んだ。 高市早苗首相の勝利については、海外の日本政治研究者の間でも、ポピュリズムの拡大を抑えたと評価する向きが多い(*1)。では、その伸長が著しい諸外国との違いは何か。本稿では、日本がポピュリズム--既得権益層から一般大衆へと政治を取り戻そうとする運動--を一定程度抑制

