最古にして最新、「木造」を考える3冊 今を考える近刊03「樹木と木材の図鑑 日本の有用種101」(西川栄明著)、「CONCEPTUAL日本建築」(黒沢隆著)、「日本木造遺産」(藤森照信、藤塚光政著)
「イチ押し」すべき話題の一冊について翻訳者自身が登場してエッセイを寄稿する好評シリーズ、第3回です。 今回の一冊は、「クーリエ・ジャポン」の記事でもおなじみ、デューク大学の行動経済学者ダン・アリエリー教授がおくる『アリエリー教授の人生相談室 行動経済学で解決する100の不合理』。アリエリーの教授を訳すのが今回で3冊目となる翻訳者、櫻井祐子氏が「アリエリー教授の何がすごいか」を教えてくれます。 訳者の心に響いた「とっておきの回答」 『アリエリー教授の人生相談室』は、「ウォールストリート・ジャーナル」紙に2012年から連載されている人気コラムを書籍化したものだ。 行動経済学者のアリエリー教授のところには、もともと読者からいろんな相談が寄せられていた。人の痛みのわかる苦労人で、しかもあの親しみやすいキャラクターときたら、相談したくなるのも当然だろう。 教授はそれに答えるうちに、誰にでも役立ちそう
生命誕生の初期には、不完全な有機物同志が互いの機能を補完する形で、RNAワールドやタンパク質ワールドを形成し、次第に細胞という単位にまで進化を果たしてきたらしい。(原始生命と群れ【仮説】リンク) そして、細胞という身体を獲得した生命=原核生物(細菌)は、私たちが“単細胞生物”という名称からイメージするような単なる一匹狼などではなく、おそらくその歴史の初めから『バイオフィルム』というコロニーを形成し、その中で相互に情報伝達を行いながら生存してきた。212461 原核生物から真核生物への移行という次の大進化においては、同種の細胞同志の接合によって有性生殖(性)という極めて精巧な変異システムが生み出され、また異種細胞同志の共生によって真核細胞の誕生をみた。 安定と変異が両立する「性」というシステムを獲得した真核細胞は、やがて群体~多細胞生物へと進化を遂げる。多細胞生物の身体は、それぞれに機能特化
熊本阿蘇山を走っていると、なにやら不思議な影が視界に入り、皆思わず車を停めてしまう場所がある。 踊るような植木群を前に、一体どんな芸術家の前衛的な試みかと思う人もいるだろう。だが、作者の正体は「ただのフルーツ屋のおじいさん」なのだ。 連載「孤高のD.I.Y.」 世の中には、作らずにはいられない人たちがいる。役に立つとか評判になるとかを超越して、“自作”せずにはいられない人たちが。そんな人たち自身と、彼らが作ったものを、ライターの金原みわさんが追いかけます。 「孤高のD.I.Y.」過去記事一覧 金原みわ 珍スポトラベラー。全国の珍しい人・物・場所を巡り、レポートを行う。都築響一氏主催メルマガ『ROADSIDER’s weekly』、関西情報誌『MeetsRegional』、ウェブメディア『ジモコロ』にて連載中。著書『さいはて紀行』(シカク出版)発売中。 Blog/Twitter/Facebo
たまの休日、僕はよく神保町界隈に出没するのですが、日本の書店の王様である三省堂書店に足を運んだところ、こんな本を見つけました。 表紙を見てみると、ビニールカバーで厳重に封されており、著者もタイトルも伏せられていて、代わりに以下の文章が手書き文字で書いてありました。 以下全文です。 ===================== 申し訳ありません。僕はこの本を、どう勧めたらいいか分かりませんでした。どうやったら「面白い」「魅力的だ」と思ってもらえるのか、思いつきませんでした。 だからこうして、タイトルを隠して売ることに決めました。 この本を読んで心が動かされない人はいない、と固く信じています。 500Pを超える本です。怯む気持ちは分かります。 小説ではありません。小説以外の本を買う習慣がない方には、ただそれだけでもハードルが高いかもしれません。 それでも僕は、この本をあなたに読んで欲しいのです。
菜園生活「風来」代表。1969年、石川県生まれ。大学卒業後、バーテンダーとなる。オーストラリアへ遊学後、ビジネスホテルチェーンの支配人業を3年間勤務。その後帰郷し、1999年、知識ゼロから起農。小さなビニールハウス4棟、通常農家の10分の1以下の耕地面積である30アールの「日本一小さい専業農家」となる。3万円で購入した農機具などで年間50種類超の野菜を育て、野菜セットや漬物などを直売。SNSなどでお客さんとダイレクトにつながり、栽培・加工・直売・教室を夫婦でやりながら、3人の子どもたちと暮らす。借金なし、補助金なし、農薬なし、肥料なし、ロスなし、大農地なし、高額機械なし、宣伝費なしなど、〝ないないづくし〟の戦略で年間売上1200万円、所得(利益)600万円を達成。前年対比プラス・マイナス5%以内に売上を持っていく「売上基準金額経営」を実践。基準金額の95%未満でも105%超でも反省する。小
菜園生活「風来」代表。1969年、石川県生まれ。大学卒業後、バーテンダーとなる。オーストラリアへ遊学後、ビジネスホテルチェーンの支配人業を3年間勤務。その後帰郷し、1999年、知識ゼロから起農。小さなビニールハウス4棟、通常農家の10分の1以下の耕地面積である30アールの「日本一小さい専業農家」となる。3万円で購入した農機具などで年間50種類超の野菜を育て、野菜セットや漬物などを直売。SNSなどでお客さんとダイレクトにつながり、栽培・加工・直売・教室を夫婦でやりながら、3人の子どもたちと暮らす。借金なし、補助金なし、農薬なし、肥料なし、ロスなし、大農地なし、高額機械なし、宣伝費なしなど、〝ないないづくし〟の戦略で年間売上1200万円、所得(利益)600万円を達成。前年対比プラス・マイナス5%以内に売上を持っていく「売上基準金額経営」を実践。基準金額の95%未満でも105%超でも反省する。小
Googleによると、世界の漁業は大きな転機を迎えているそうだ。海で取れた魚を主要タンパク源としている人は全世界で10億人以上いるが、現在の漁業は持続可能な水準を超える漁獲高で運営されているという。 生息数がこの1世代で90%も減少した種類の魚があるのに対し、人口は増加の一途だ。そして、世界で取引される魚の5分の1は、密漁や不正行為で取られたものだとした。 そこでGoogleは、漁業資源の保護に取り組むOceanaと、環境保護団体SkyTruthの協力を得て、全世界の海洋漁業活動を可視化するウェブサイト「Global Fishing Watch」(ベータ版)を開設した。 Global Fishing Watchは、人工衛星などから取得した漁船の位置情報などを解析し、地図上に漁船の活動状況を表示するサービス。対象時期は、2012年1月から現在までの任意の期間が指定できる。漁船をマウスでクリッ
強すぎる青い光は、水中や水際にすむ藻類などの植物にとって光合成の「停止信号」。そんな仕組みを基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)などのグループが解明した。藻類から作るバイオ燃料の大量生産に応用できる可能性があるという。14日付の英科学誌ネイチャー電子版に論文が掲載される。 真夏の直射日光など強すぎる光に当たると、植物は集めた光を熱にして捨て、光合成を抑制する。こうしたブレーキのような機能があることは分かっていたが、詳細は不明だった。 研究所の皆川純教授(植物生理学)らのグループは、クラミドモナスという藻の仲間が光を熱にして捨てる時に作るたんぱく質に着目した。12色の光を当てて調べた結果、青い光を当てたときにこのたんぱく質が多く作られることが分かった。 青い光を感知する機能を無くし…
【動画】原発事故後に福島県飯舘村から避難していた繁殖用の雌牛4頭が、子牛や孫牛を連れて帰還=伊沢健司撮影 原発事故後、飯舘村から避難していた繁殖用の雌牛4頭が16日、自ら生んだ子牛や孫牛を連れて、5年3カ月ぶりに村の牛舎へ戻ってきた。震災前、福島県内有数の畜産地帯だった飯舘村では、3世代の「里帰り」に、村再興への期待が膨らんでいる。 ◇ 猪苗代町の県農業総合センターの牛舎。16日午前、飯舘村の繁殖農家の山田長清さん(65)の13頭の牛たちが、次々とトラックへ乗り込んだ。このうち4頭は2011年6月に村から避難させた牛だ。 あれから5年3カ月。4頭から子牛、そして孫牛が生まれ、今回、計13頭の大所帯での帰郷となった。 2時間以上かけて、牛たちと一緒に村に到着した山田さんは農家の仲間から「お帰り」と迎えられ、照れくさそうに「やっぱり、自分の牛舎に牛がいるのは、うれしいね」。 原発事故で、村は1
落ち葉の堆肥を使って江戸時代以来、循環型農業を続けている三芳町や所沢市など埼玉県西部の3市1町が、首都圏初の世界農業遺産と日本農業遺産の認定を共同で目指している。 2014年に三芳町は単独で世界農業遺産に挑戦したが国内選考で落選しており、今回はエリアを広げて20日に上田知事に推薦を依頼し、月内にも農林水産省に申請して再挑戦する。 三芳町と所沢市にまたがる約1400ヘクタールの「三富新田」地区は17世紀末、川越藩主・柳沢吉保が開発した。三富新田の農地は、間口40間(約70メートル)、奥行き375間(約680メートル)の短冊状に地割りされ、道路側に屋敷、奥に畑やクヌギ、コナラなどの雑木林を配置。落ち葉を堆肥として利用してきた。 三芳町は、14年に世界農業遺産の国内候補とするよう農水省に申請したが、選から漏れた。環境に優しい循環型の伝統農法が評価されると期待したが、対象地域に所沢市分を含まなかっ
高齢化がポジティブに作用する社会 ──7月の失業率が発表され、3%でした。 もはや完全雇用で企業が人を雇えないで困っている。先進国でそんな国は日本しかない。構造的に失業率が高い国はたくさんあるが、構造的にここまで低い国はないし、おまけにここ2、3年、拍車がかかっている。これを、国際的に競争優位性を持っている側面だと認識し、国際競争力にしっかり結び付けるのが大事だ。労働人口の減少が激しく、高齢化も進んでいるのに、それがポジティブに作用する社会は、世界を見渡しても日本以外にない。 ──働き方改革の追い風になる? 痛みを伴う構造改革なので抵抗はあるだろう。でも改革しないと日本は前に進めない。優秀な人材がいても、それを活用しない社会になってきている。それを破らないといけない。これほど雇用の需給が逼迫している状況だけに進めやすいはずだ。 AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)を含めITを活
全国の水道施設で、水道管の高低差を利用して発電する「小水力発電」を導入した場合、3万世帯余りの電力を賄う能力があることが環境省などの調査でわかり、環境省は地球温暖化対策に向けて、設備の導入を後押しすることにしています。 このうち上水道での発電について、環境省は昨年度、厚生労働省と共同で全国1900近くの水道事業者を対象に発電設備を導入できないか調査し、このほど結果がまとまりました。 それによりますと、小水力発電で一定の発電量が確保できる場所は、全国で274地点あり、出力は合わせておよそ1万9000キロワットに上ることが分かりました。これは、一般家庭3万世帯余りの電力を賄える能力にあたるうえ、水道設備では流れる水の量が変わりにくいため、太陽光や風力に比べて安定した発電が期待できるということです。 環境省は、これまでに富山県南砺市の水道施設などで行った実証実験の結果を全国の水道事業者に紹介した
もし自分の容貌がもっと優れていたら、もし自分が人の羨むポジションを手に入れていたら、もし自分がもっとお金持ちだったら──際限のない「欠乏恐怖症」に、人は陥りがちだ。 しかし、何かと比べ続けても、人生の満足度は著しく下がることが米国での研究で明らかになってきた。とすれば、すべてを諦めて生きるしかないのか? 幸福度を高め、なおかつ成功もおさめるためには? 最新の処方箋が明らかになった。 そんなに賢いのに幸せではないのはなぜ? 多くの研究によれば、いったん基本的な欲求が満たされてしまえば、人が幸せになるのに必要なのは、次の3つの要素だ。 1. 有意義な社会的つながり 2. 日常的に従事している活動が自分の得意なことであること 3. 自ら人生の決断をくだせること だが「幸せ」の研究によって、次のような意外な事実がわかってきた。良い教育を受けたり、金持ちであったり、成功したりしているからといって、人
昨年から主流派マクロ経済学に痛撃を加えている*1ポール・ローマーが、「The Trouble With Macroeconomics」という論文をネットに掲載して話題を呼んでいる。 以下はその冒頭部。 Lee Smolin begins The Trouble with Physics (Smolin 2007) by noting that his career spanned the only quarter-century in the history of physics when the field made no progress on its core problems. The trouble with macroeconomics is worse. I have observed more than three decades of intellectual regre
4ヶ月で大学を中退し起業します。レールに沿ったつまらない人生はもう嫌だ。 という記事が話題になっています。 「大学を中退し起業!」「ブログカレッジ出身者!」「顔・本名出しブログ!」「社畜批判!」 ということで、早くもインターネットでは話題騒然。 かのPCデポ騒動を彷彿とさせるお祭りカーニバル状態となっています。 関連記事が次々と出る中、メンヘラ.jpではブログの著者 石田祐希さんにインタビューを決行。 今回のバズへの想い、大学を中退し起業を決意した現在の心境、今後の展望などについて語っていただきました。 以下 左:わかり手=メンヘラ.jp編集長、わかり手 右:石田さん=起業家?でブログ「いしだの話」主催、石田祐希さん めちゃくちゃバズって、どうでした? わかり手 ブログなどでバズるのは始めてですか? 石田さん ここまでの規模は初ですね。 わかり手 おぉ~。では初の超バズ。おめでとうございま
こんにちは、らくからちゃです。 会計システムを飯の種にしているからか、人一倍お金の話には興味があります。先日も、商売道具についてもうちょっと勉強したいわんと思い、こんな本を買いました。 通貨の日本史 - 無文銀銭、富本銭から電子マネーまで (中公新書) posted with ヨメレバ 高木 久史 中央公論新社 2016-08-18 Amazonで購入 Kindleで購入 楽天ブックスで購入 hontoで購入 図書館で探す 日本の歴史を『通貨』という切り口からまとめた本ですが、ごっつう面白かったです。例えばこんな話を聞いたことはないでしょうか? 幕末期、日本では金1:銀5の比率であった。一方海外では、金1:銀15の比率であった。 そこで開国後、海外から銀貨5枚を持ち込んで金貨1枚に交換し、その金貨を自国に持ち帰って銀貨に交換すると銀貨15枚となった。その結果、日本国内の金が大量に海外へと流
タイトルに惹かれ、Amazonのレビューを眺めても悪くなさそうだったので読んでみたら、めちゃくちゃ良書だったので誰かに紹介せずにはいられないので紹介エントリ書きます。研究の副読本はいままでもたくさん出ていて何冊か読んでますが、過去読んだ中でベストと言えるくらいオススメ。どちらも2016年7月に発売された新しい本で、著者は東大医学部附属病院の講師の方です。なので例文には医学・生理学系の内容が多く用いられていますが、研究に関わる人なら分野は関係なく誰にでも読めるようになっています。 それぞれ40ずつのトピックが設けられ、1つのトピックが2〜3ページに簡潔にまとまっていて、とても読みやすいです。トピックの最初に「Question」、最後には「Message」という要約が大きなフォントで書かれていて、これを見るだけでも大まかな内容がつかめ、あとで読み返す時のラベルにもなります。一気に読まなくても、
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