2005年11月03日 クセナキスと精神医学(1) [ニュース] 妙な題名で申し訳なく、おまけにカテゴリーが「ニュース」になっているが、間違いではない。最近報道された「母親毒殺未遂事件」に関して、少々感想を書こうというわけ。といって、あの一般的にはかなり奇妙な印象を残す事件そのものについて、何か特別な意見を持っているわけではなく、ああいう出来事に対する世の中の反応をネタにして、自分の専門家としての有り様を反省してみようというのである。 そもそも私はあの事件から感じた衝撃の一番のものは、何といっても「伊豆の国市」という名前の自治体が存在するという事実であった。ありえんぞ、そんなネーミング。あの名前を前提にすれば、何でもありかなと思うので、手段はなんであれ、思春期後期の女性が母親を殺そうとした事件というのは、昔から時には起こっている不幸な出来事という、はなはだ無味乾燥な事実認識を残すだけ。「