視線行動が印象形成に及ぼす影響 1)2) −3 者間会話場面における非言語的行動の果たす役割− 磯 友輝子(大阪大学大学院人間科学研究科) 木村 昌紀(大阪大学大学院人間科学研究科) 桜木 亜季子(大阪大学大学院人間科学研究科) 大坊 郁夫(大阪大学大学院人間科学研究科) 本研究では、同性の3者間会話場面において、視線行動が会話者間の印象形成に与える影響を検討した。面識度の低 い 48 人の大学生(男性 18 人、女性 30 人)が、互いに親しくなる会話(親密条件)か、社会的問題について議論する会話 (討論条件)のいずれかに参加した。視線量が多く、かつ配分のズレが少ない場合に好印象を獲得するという仮説はいず れの印象評定項目においても支持されなかった。しかしながら、討論条件において視線量が多い場合に好意的な印象を 獲得する傾向が見られ、均等な視線配分が感じの良いという印象につながることが