現代の金融の核心にあるのが、銀行が無から預金(マネー)を創造する信用創造です。その流れは「信用力のある借り手の存在∩銀行の貸出能力(自己資本比率規制をクリア)→貸出と預金創造→法定準備預入・現金引出・銀行間決済のためにマネタリーベース調達」で、預金が先・マネタリーベースが後の順です。預金創造の事前にマネタリーベースは不要です。中央銀行には需要に応じてマネタリーベースを供給する義務があるので*1、銀行にとってマネタリーベースの量は貸出の制約にはなりません*2。制約になるのはマネタリーベースの価格すなわち短期金融市場金利≒政策金利です。 Operational Constraints on the Stabilization of Money Supply Growth(Federal Reserve Bank of Boston) The idea of a regular injectio