■特集:データセキュリティー カフェでのメール「丸裸」監視システム「プリズム」とは 米中央情報局(CIA)の元職員、エドワード・スノーデン容疑者が、米国家安全保障局(NSA)による情報収集を告発したことが波紋を広げている。インターネットを流れるデータは様々な形で流出する危険がある。日本のあなたが何げなく送ったメールの中身も、どこかで盗み見られているかもしれない。 ホームページで商品情報を閲覧したり、メールを作ったり、ツイッターでつぶやいたり。私たちが送信したこうしたデータは、どこへ向かうのだろう。 例えば、デジカメの画像を米企業のネットサービスに保存する場合。あなたが机に座り、パソコンのキーボードをたたく。データはまず、パケットと呼ばれる小包に小分けされて国内のプロバイダー(接続事業者)に送られ、インターネットに乗る。 小包には差出人と宛先を記した荷札が貼られ、様々な経路を通って、
「軍事力がないと侵略されるよ!」・・・そりゃそうです。当たり前です。小学生でも分かることです。 ですからこれらをまとめて「小学生レベルの発想」と言います。小学生のまま思考が停止している人には、なぜ曲がりなりにも非武装中立論が100年以上存在しているのかは説明できません。小学生レベルの議論で済む話なら、こんな理論はとっくに政治学の世界から抹消されてるんですよ。 ではなぜ現代も非武装中立という理論が存在するのか。(←もう存在なんかしていない!って言う人はまさかいないよね)。それは、非武装中立とは「政治学上究極の正論」だからです。そして人類史上、本当の意味でまだ成し遂げられたことがありません。 これがただちに成り立ち得ないのはなぜか。特に日本では、現在の国際情勢からみると不可能であり、今後もたぶん不可能です。なぜかといえば、非武装中立論は国際関係学上の概念なので、日本一国の財政的な面だけで考えて
戦後、1980年代半ば頃まで、日本には「非武装中立」論なるものがありました。 米ソ冷戦の国際情勢下、非武装国家となり、どちらにも与しない中立国となれば日本は侵略されず、平和と独立(自由)が維持できるという主張です。このような主張は当時、一定数の国民の支持を得ていました。 これに反対を唱える人は、現実には非武装国家は外国の武力攻撃・侵略を排除できず、占領されてしまうと主張をしていました。「非武装中立」論など、現実無視の理想論だ・それでは侵略されてしまうという反論です。 この反論に、「非武装中立」論者達は、日本には平和憲法がある、これを掲げて「非武装中立」を行えば、攻めてくる国などないという一点張り。 両者の主張は水掛け論で平行線。 この状況に変化をもたらした一つのきっかけは、1979年に論壇の注目を集めた所謂「関・森嶋」論争です。従来の「非武装中立」論者達は一様に非武装中立をとる日本が武力攻
元社会党委員長、石橋政嗣氏の「非武装中立論」(社会新報新書、1980年)という著書の中からの転載です。 第二章 「非武装中立と自衛隊」の後半部分、64ページから87ページで、理論的なエッセンスが詰まっている部分だと思います。転載を認めていただいた社会新報編集部に感謝します。 目次と表紙はこちら 「非武装中立」の条件 さてそれでは、いよいよ本論に入りたいと思います。なぜ非武装中立なのか、批判にたいする反論をも含めて、私の考えを述べてみたいと思うのです。その前提として、安全保障に絶対はない、あくまで相対的なものにすぎない、われわれは、非武装中立の方が、武装同盟よりベターだと考えるのだということをもう一度申し上げておきたいと思います。 まず第一の理由として、周囲を海に囲まれた日本は、自らが紛争の原因をつくらない限り、他国から侵略されるおそれはないという点を指摘したいと思います。これは歴史的にも明
菅直人公式ブログ Powered by Ameba 衆議院議員(東京18区=府中市・小金井市・武蔵野市)、立憲民主党最高顧問、第94代内閣総理大臣、菅直人の公式ブログです。スタッフが発信しています。新著『原発事故10年目の真実』(幻冬舎)、『民主党政権 未完の日本改革』(ちくま新書)。 本日、安倍総理を名誉棄損で提訴しました。提訴に当たって発表した私のコメントを以下に掲載します。 名誉棄損の訴えを起こすにあたって 2013年7月16日 衆議院議員 菅直人 今回ネット選挙が解禁されましたが、参院選挙期間中のネットを使った悪質な名誉棄損行為を放置できないと考えて提訴しました。 訴状にありますように安倍晋三氏は2011年5月20日付のメールマガジンで「菅総理の海水注入指示はでっち上げ」と題する記事を掲載し、私が何度もネット上で訂正と謝罪を求めたにもかかわらずそれを無視し、参院選の期間中に入った今
似たようなツールはよくあるが、言語数が充実していたのでご紹介。 CompileOnlineでは、JavaScriptやLua、Pythonといった言語をブラウザ上で試すことができる。 なかなかマニアックな言語に対応しているのが特徴で、SmalltalkやBraninf**k、はてはWhitespaceまであるようだ。 プログラミングはそれ自体よりも環境を整えるほうが難しかったりもするので、こうしたツールをうまく使いたいところである。 ちょっとあの言語を試したい、というときにいかがだろうか。
7/11-12 で、坪内祐三『総理大臣になりたい』(講談社、2013)という(ちょっと妙なタイトルの)新刊を読みました。 総理大臣になりたい 作者: 坪内祐三出版社/メーカー: 講談社発売日: 2013/07/11メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (5件) を見る この本の前半部分では、財界の裏面で活躍(暗躍?)した著者の父・坪内嘉雄(1920-2012)のことが語られていましたが、それが結構興味深い内容でした。(坪内祐三は、『文学を探せ』の後半でもいくらか嘉雄のことを書いていましたが、ここまで委しく書いてはいませんでした。)出たばかりの新刊をあまりネタばらししてしまっては悪いので、興趣を削がない程度に簡単に紹介&感想を述べたいと思います。 著者は、坪内嘉雄のことを次の様に紹介しています。 私の父は不思議な人でした。東大の法学部を出て、海軍の短期現役士官、通称「短現」
最近、オンラインブックマークを、GoogleブックマークからPinboardというサービスへ乗り換えました。 今回はその乗換方法やサービスの内容をご紹介いたします。 Googleブックマークを使用していた理由 理由はとっても簡単で、シンプルで、目的のブックマークが探しやすく、使いやすかったから。国産だと「はてなブックマーク」が一番有名ですよね。国内での使い勝手の良さを考慮すると、はてなブックマークでも良かったのですが、単純にGoogleのアカウントと連動していると(ログインとか)便利でしたので、Googleブックマークを使用していました。 なぜ乗り換えようと思ったのか 私は普段からRSSリーダーにiPhone&iPadのアプリの「Reader」を使用しています。 「Reader」は気になった記事をサクッとSNSに投稿したり、ソーシャルブックマークサービスでシェアしたりできるんですが、「Re
前回の記事に多数アクセス・コメントいただき有り難うございます。 しかし多くのコメントを読む限り、前回の記事で書いたことがきちんと理解されているとはいえない状況のようです。そこで今回の記事では、それらのコメントの代表的なものにお答えしていき、もう一度前回の記事の趣旨について説明するとともに、最後に現在の僕の主張について改めて説明します。 「防衛力」とは、「人を殺す武力」のことであり、そしてそれは自分たちにも牙をむく Twitter / kudoh: 「シートベルトしてれば怪我しない」という主張を仮定してシート ... 「シートベルトしてれば怪我しない」という主張を仮定してシートベルト着用義務を批判してるって感じかね? Twitter / toronei_sub: アコムしていても泥棒に入られるからといって、鍵や扉が必要では ... アコムしていても泥棒に入られるからといって、鍵や扉が必要では
追記(2012/09/19 22:05):「尖閣諸島を守るために防衛力を持とう」というリアリストが一番怖い - 斜め上から目線という記事で、この記事に寄せられた言及・コメントに返信しました Archives 43は見つかりませんでしたという記事が人気です。おそらく、尖閣諸島・魚釣島問題での、日中の緊張の高まりを受けて、話題になっているのでしょう。 この記事ではフォークランド紛争やアジア・太平洋戦争、湾岸戦争という例を出しながら、過去「攻めてなんてこないだろう」と思っていた国が攻めてきたことがいくつもあったと示し、そこから「だからきちんと防衛力を持つことによって犠牲を防がなくてはならない」ということを主張しています。 よくある、現実主義者たちの理屈です。「防衛力を持つことこそが、平和への道」という。 もちろん、これらの例示自体に反論することは可能ですし、しなくてはならないでしょう。フォークラ
参院選投票日前の最後の記事になるけれども、情勢はどうやら自民圧勝、民主・維新・みんな・生活・社民その他が揃って不振で、野党では共産党の躍進が目立つ傾向がはっきりしてきた。明日明後日には大新聞の情勢調査結果が報じられるだろうが、上記の傾向は変わるまい。 そんな自民党圧勝の予想と裏腹なのがあのブラック企業の経営者・「ワタミ」こと渡邉美樹の不評だ。ネットでは自民党支持者が「ワタミを落とす方法」を論じたりしているが、これはとんでもない欺瞞だろう。 なるほど自民党の比例区の候補者が全員当選することはないだろうけれど、「悪名は無名に勝る」という法則もある。自民党に投票しながらワタミを落とすことはほぼ不可能だ。ワタミを落とすための最善の手は、自民党以外の政党に投票することである。 しかし、自民党以外にも「ワタミ」に手を出した過去のある政党は多い。たとえば民主党は2011年の東京都知事選に出馬したワタミを
「歴史認識」は、実は参院選の重要な争点である、というと、ピンとこないという人も多いかもしれません。景気対策や原発政策、TPPの議論などと比べると、暮らしに直結するわけでもなく、急を要するわけでもない。重要度や緊急性は他の争点に比べて格段に落ちるように思われます。各党の主張も見えにくく、活発な議論がされていないような印象を持たれるかもしれません。 しかし、過去の歴史認識でどのような立場をとるかということは、現在の日本が、明日に向かってどのような方向に進むのか、その結果、近隣諸国との関係はどうなるか、外交や安全保障の問題、また憲法改正の論議とも直接・間接的につながります。今回の参院選の隠れた争点として、もっと注目されるべきポイントであろうと我々は考えます。 歴史認識とは? 5月13日、橋下徹大阪市長が、「精神的に高ぶっている(旧日本軍の)猛者集団に(従軍慰安婦が)必要だったのは誰だって分かる」
学問を好み、伝統を愛してその歴史を紡いできたまち、金沢。 工芸が今も生活のなかに息づくこの地は、ものづくりのまちでもあります。 金沢美術工芸大学は、戦後の困難な時代のなか、 人のつくる力を信じる金沢の市民が、その心でつくった大学です。 この大学には、「手で考え、心でつくる」ということばがあります。 ここで教鞭をとったある教員が残したこのことばは、ものをつくることが 「つくりながら、試み、考える」ことであること、 「心をこめて」行うことであることを教えてくれます。 この大学で、たくさんの先輩たちが 「つくりながら、試み、考える」ことを繰り返し、 「心をこめて」作品をつくりあげ、世界へ飛び立っていきました。 「手で考え、心でつくる」。 今日も金沢美術工芸大学では、このことばのもとで、 学生たちが学び、鍛錬を重ねています。 ものをつくること、そして ものをつくることについて真剣に考えること。 そ
沢山あるので到底追いきれないし、自分のみかけたもの、注目したものしか挙げられないのですが ・はてな住所登録問題 はてなへの住所登録の義務化撤回について ・「相手は生身の女の子なんだぞ!」 はてなブックマーク - ゲームセンターに明日はあるの?(跡地) ・ブロガーの病理とかなんとか はてなブックマーク - まさに「ブロガーの病」とでも言うべき - 砂上のバラック ・はてな人物辞典削除問題 はてなブックマーク - 煩悩是道場 - はてな人物辞典@Wikiが大嫌い ・ルワンダと関東大震災関連 ルワンダ虐殺と関東大震災の朝鮮人虐殺とは異なる - finalventの日記 ・チャーチルさん関連 読んでみたら面白い、という最悪 ・rir6さん関連 澄良木修司さんのrir6さんに対する行動について - ARTIFACT@ハテナ系 ・非モテとかミソジニー界隈 (もはやまとめようが無いのでよくわかりません)
そういえば天皇はTwitterをやらないのだろうか、とふと気になった。私自身はTwitterをやらないというか使い方もよく知らないので、仮に天皇のアカウントがあったとしても閲覧することはまずないだろうけれど。 もちろん天皇は多忙であろうからTwitterをやっている暇はないかもしれないし、「発見器」となることを危惧され宮内庁あたりから禁止されているのかもしれない。いずれにせよ現状では天皇はTwitterをやっていないようだ。 そこで勝手に妄想してみた。天皇がTwitterをやったらこんな感じかもしれない。 こんな画像でも作るのに四時間くらいかかった……。実は最後のネタをやりたかっただけなので他の発言内容は適当だ。 画像で引用されているsionsuzukazeさんのツイートは実在する(https://twitter.com/sionsuzukaze/status/15678684173816
政治理論の方法論をめぐって、分析哲学、実証的社会科学、歴史学、現実政治、 批判理論、イデオロギー論等との関係からその多様性を紹介する一冊。 政治理論とは何か? 政治理論の方法論をめぐって、分析哲学、実証的社会科学、歴史学、 現実政治、批判理論、イデオロギー論等との関係から その多様性を紹介する、オックスフォード大学での連続講義をもとにまとめた画期的な一冊。 デイヴィッド・ミラー(『政治哲学』『ナショナリティについて』等)、アダム・スウィフト(『リベラル・コミュニタリアン論争』等) ら第一線の研究者による、政治理論研究の入口に立つ読者のための刺激的な方法論。 Plitical Theory: Methods and Approaches, Oxford: Oxford University Press, 2008 の翻訳。 「訳者あとがき」より 山岡龍一 放送大学教授 (・・・)〈政治理論は
メールマガジン「オルタ」について ■メールマガジン創刊の御挨拶 昨年2003年5月、私たちの共通の友人であり、『余白』の発行責任者であった久保田忠夫 君が同人誌「余白」創刊号の刷了を待ちながら急逝し、部屋には宛名の書かれた発送 用封筒・合評会の案内状が残されました。非政治型人間を自称し、心底から文学を愛した彼が人生の最終楽章に奏でようとし たものは何であったのか。 最後の力を振り絞り、編集し発行しようと執念を燃やした同人誌とは何か。 それは創刊号で終刊号の『戦争・国家・人間』と題する特集でした。この三つの命 題は「余白」のタイトルが持つ「静」の響きとは馴染まないが今日を生きる私たちの 生き様に深く迫ってきます。 一人の人間として生きるとは何かを問い返してくるのです。 生きるとは、戦争と動乱の世紀から新世紀に入るのを見極めるかのように始まった アフガン・イラク戦争。「帝国」の振る舞いにひ
第75号(通算第247号)(2024.7.20) ■【視点】 「植民地オキナワ」を抱える「頽廃化ニッポン」~最近の新聞を読んで 羽原 清雅 =================================== ■【視点】 美濃部選挙との比較にみる蓮舫氏の敗因 岡田 一郎 =================================== ■【視点】 パレスチナ問題の根源的な解決はあるか~イスラエル「建国」過程で見えてきたものとは・・・? 大類 善啓 =================================== ■【視点】 裏金事件、自民党の「みそぎ」は終わっていない!!~「政治資金規正法改正」で49.999円の領収書づくりに精励か。 山口 道宏 =================================== ■【フランス便り】38 羅針盤を失ったフランス 鈴木 宏昌
第75号(通算第247号)(2024.7.20) 第74号(通算第246号)(2024.6.20) 第73号(通算第245号)(2024.5.20) 第72号(通算第244号)(2024.4.20) 第71号(通算第243号)(2024.3.20) 第70号(通算第242号)(2024.2.20) 第69号(通算第241号)(2024.1.20) 第68号(通算第240号)(2023.12.20) 第67号(通算第239号)(2023.11.20) 第66号(通算第238号)(2023.10.20) 第65号(通算第237号)(2023.9.20) 第64号(通算第236号)(2023.8.20) 第63号(通算第235号)(2023.7.20) 第62号(通算第234号)(2023.6.20) 第61号(通算第233号)(2023.5.20) 第60号(通算第232号)(2023.4.2
■歴史資料 「靖国神社廃止の議」「靖国神社廃止の議」 ――難きを忍んで敢えて提言す-―― 石橋 湛山 ※昭和20年10月13日号「社論」 ──────────────────────────────────── 甚だ申し難い事である。時勢に対し余りに神経過敏なりとも、或いは忘恩とも 不義とも受け取られるかも知れぬ。併し記者は深く諸般の事情を考え敢えてこの 提議を行うことを決意した。謹んで靖国神社を廃止し奉れと云うそれである。 靖国神社は言うまでもなく明治維新以来軍国の事に従い戦没せる英霊を主なる祭 神とし、其の祭典には従来陛下親しく参拝の礼を尽くさせ賜う程、我が国に取っ ては大切な神社であった。併し今や我が国は国民周知の如き状態に陥り、靖国神 社の祭典も、果たして将来これまでの如く儀礼を尽くして営み得るや否や、疑わ ざるを得ざるに至った。 殊に大東亜戦争の戦没将兵を永く護国の英雄とし
途中からtari-GT氏、BT_BOMBER氏も。 ・rna氏「リフレ政策は社会思想じゃないですし、経済政策の中でも「安定化政策」という一翼に過ぎません。再分配政策とかは別の話」「リフレ政策そのものについて過剰に意味を読み込まないで欲しいです」 ・hokusyu82氏「経済(変動)を安定させなければいけないという発想そのものが「社会思想」ですよ」「政治的・社会的な価値判断が含まれない「中立的」な「経済政策」はない」「景気がいいほうが「良い」というのも価値判断ですよね?」
米原万里嘘つきアーニャの真っ赤な真実(角川文庫・kindle)を読んだ。 この作品は三章からなり、米原万里自身が過ごしたプラハのソビエト学校時代の三人の親友の思い出と、東欧の動乱後、その友人たちに会いに行くというノンフィクションである。 1960年、マリ(作者自身)は日本共産党幹部である父親が各国共産党の理論情報誌 『平和と社会主義の諸問題』編集委員となったことより、チェコスロバキアの首都、プラハのソビエト学校(ソ連外務省が運営する学校)に入り、ロシア語による教育を受ける。 この学校は世界中から共産党幹部子弟が集まる学校で、本書に登場する三人も、それぞれリッツア(ギリシア)、アーニャ(ルーマニア)、ヤスミンカ(ユーゴスラビア)という母国を持っているが、例えばリッツアがギリシャ人であっても、両親が亡命後ルーマニアで生まれ育ったように、「母国」は単純な意味ではない。 マリがこの学校にいたのは1
『社会評論』110号、発行=小川町企画、販売=土曜美術社出版販売、1997年12月 ●連鏡講座「花田清輝——その芸術と思想」第五回 芸術運動家としての花田清輝 ——対立物を対立したまま統一する花田弁証法の実践 武井昭夫 はじめに——戦中の抵抗から戦後の開花へ 花田さんの仕事は、その目指していたのが綜合的芸術論でしたから分野も多岐にわたっていて、かつ、勤勉な方でしたから厖大な量があり、今回、その全体をフォローしてお話する時間的な余裕もありません。また準備も不十分ですし、今までやってきた四回の講座とそこでの討論を踏まえて、いわばそのおさらいといくつかの補足といった程度の話になるかと思いますが、お許しください。 いま、花田さんの仕事を考えるとき、戦争中の花田さんの文学と思想の形成の問題、それが戦後に開花して、戦後の文学芸術運動を牽引し領導していくわけですが、そのプロセスと意義をふりかえってみる、
花田清輝は、ぼくの大好きな批評家で、このブログの最初の記事でも『冒険と日和見』(増補版、1973年、創樹社)を取り上げている。一時期ちょっと読んでない期間があったけれど、最近になって、未読だった『近代の超克』や『恥部の思想』を読んだら、やはり、その鋭い批評精神と豊かなレトリックにしびれてしまった。たとえば、チャップリンの『ニューヨークの王様』を論じながら、天皇の戦争責任を追及するという一篇が素晴らしかった。 近代の超克 (講談社文芸文庫―現代日本のエッセイ) 作者: 花田清輝出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/02メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログを見る わたしが、かれら(武井・吉本・鶴見)の戦争責任のとりあげかたを感傷的だと考えているのは、そういう観点(罪即罰という観点)にわたしが立っているからではなく、かれらが天皇の戦争責任にたいしてほとんどくちをかんし、
相馬市に入りました。今日は、相馬市の仮設住宅の健診の第三日目です。我々は、震災直後より相馬地方を訪問し、あるいは相馬市で医師として勤務し、住民の方のケアに従事してきました。今年も相馬市は勿論、全国・世界から有志が集まりました。 健診終了後の記念写真今回、健診をして感じるのが、住民の方は、去年より元気になっていることです。笑顔が違いますし、高血圧や肥満も減ったように感じます。少しずつ復興しつつあるのを実感します。 ところで、相馬市の立谷秀清市長からメールをいただきました。彼は、参議院選挙で東京から出馬している山本太郎氏の意見には、眉を顰めています。福島では、同じような意見をお持ちの住民は多数います。 余談ですが、山本さんが攻撃する鈴木寛さんは、震災後、相馬に何度となく足を運び、汗をかいた方です。 相馬市長として、全国の方々に知って欲しいとのことですので、以下で引用させて頂きます。 「震災後、
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