昨年9月、戦場ジャーナリストの常岡浩介氏(45)はシリア北部の都市ラッカを取材している。イスラム教過激派勢力「イスラム国」が首都と称している地域だ。 「チェチェン紛争を取材していたときにチェチェン人から紹介されたイスラム国の司令官に連絡を取り、話をつけてから現地に入りました。イスラム国に拘束されないためには、それしか方法はありませんでした」 紛争地を取材するジャーナリストには、拘束されるリスクがつきもの。常岡氏はロシア、アフガニスタン、グルジア、パキスタンで各政府当局や政府系組織に4度も拘束されている。シリアでは、アサド政権が邦人を拘束した例はないが、イスラム国によるジャーナリスト誘拐事件が相次いでいる。 「戦力の面からすれば、イスラム国は大したことはありませんが、シリアではアサド政権率いる政府軍と反政府軍とが内戦状態になっています。イスラム国は、双方が戦闘で潰しあいをしている地域に
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