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ブックマーク / econ101.jp (74)

  • ポール・クルーグマン「アメリカでは資本がいまだに王様だ」

    Paul Krugman, “In the U.S., Capital Is Still King,” Krugman & Co., April 4, 2014. [“Working for the Owners,” March 22, 2014 / “What America Isn’t, Or Anyway Wasn’t,” March 25, 2014] アメリカでは資がいまだに王様だ by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate フランスの経済学者トマ・ピケティの新著『21世紀の資』の長大な書評を,いまやっと書き終わったところだ.このでは,相続した財産が支配する「世襲的資主義」にぼくらの社会が向かっていると論じられている.すごいだ.なにより,このは,経済成長,(資・労働間の)生産要素所得分配,所得の個人分布

    ポール・クルーグマン「アメリカでは資本がいまだに王様だ」
  • タイラー・コーエン 「相手の名前をド忘れした時の対処法」(2007年6月17日)

    ●Tyler Cowen, “When you forget someone’s name”(Marginal Revolution, June 17, 2007) 悲しいかな、人の名前をド忘れしてしまうことが多くなってきている。レストランの場所なんかは忘れたことないんだけどね。というわけで、グレッチェン・ルービン(Gretchen Rubin)が紹介している「相手の名前をド忘れした時のごまかし方」に耳を傾けてみることにしよう。 ごまかし方その1. 「ファーストネームでお呼びしたいんですが、そういうわけにもいかないようですので」:「いつものように(ファーストネームで)『デイヴィッド』とお呼びしたいところなんですが、この場でそう呼ぶのはふさわしくない(失礼にあたる)んじゃないかって思いも一方ではありまして・・・」 ごまかし方その2. 「お名前は勿論覚えていますが、あなたのことをもっと詳しく知

    タイラー・コーエン 「相手の名前をド忘れした時の対処法」(2007年6月17日)
    fromAmbertoZen
    fromAmbertoZen 2014/04/06
    岸信介(野口『超勉強法』)、高木貞治(矢野『ゆかいな数学者たち)、田村淳が使っていた方法は、「お名前を忘れてしまいました」「xxです」「xxさんは分かってますよ。下の名前を忘れてしまって」だそう。(追:訂正有)
  • タイラー・コーエン 「会議を改善する方法」(2004年1月31日、2004年2月2日)

    ●Tyler Cowen, “How to improve meetings”(Marginal Revolution, January 31, 2004)/ “How to improve meetings”(Marginal Revolution, February 2, 2004) 退屈で、時間の無駄にしか思えないと悪名高い「会議」だが、どうすればその進行を改善できるだろうか? 私がこれまでに耳にしたり実際に試したことがある方法を以下に紹介することにしよう [1]訳注;このエントリーの内容は、2007年に出版された『Discover Your Inner … Continue reading。 1. 全員がずっと立ったままで会議を行う 2. 参加者が同じフロアにいる場合でも、電話会議にする 3. 一人ひとりにチェス・クロック(対局時計)を渡し、発言できる時間に制限を設ける。持ち時間を

    タイラー・コーエン 「会議を改善する方法」(2004年1月31日、2004年2月2日)
  • ポール・クルーグマン「あわれな億万長者どの,尊大な思想とやらに犠牲者気分」

    Paul Krugman, “Poor Billionaires, Victimized by Highfalutin Ideas,” Krugman & Co., March 28, 2014. [“High Fallutin’ Nazis,” The Conscience of a Liberal, March 18, 2014] あわれな億万長者,尊大な思想とやらに犠牲者気分 by ポール・クルーグマン MEDI/The New York Times Syndicate さあ,また一人ご登場ですぞ.格差について語るヤツはどいつもこいつもナチだと思ってる億万長者どのがまた現れた.今回は,ホーム・デポの共同創業者ケン・ランゴンだ.これについて,ぼくはとくに有用なことは言えない.言えることは,こういう連中はいっぱいいるにちがいないって所見くらいだ. つまりね,億万長者なんてそんなに大勢いな

    ポール・クルーグマン「あわれな億万長者どの,尊大な思想とやらに犠牲者気分」
  • ディリップ・ラタ「移民についてのポール・コリアーの視野狭窄な提言」

    Dilip Latha “Collier’s Exodus: Reckless Recommendations” (blogs.worldbank.org, January 13, 2014) 世界の発展にとって移民は特徴的な問題だ。驚くことではないが、流入した移民をどう扱うかというのはこの時代においてもっとも難しい政策課題の一つであり続けている。ポール・コリア―の”Exodus: How Migration is Changing Our World(大移住:移民はどのように世界を変えているか;未邦訳)”は、この移民問題という複雑な現象を考えるにあたっての分析枠組みを構築することから始めている。すなわち、移民は移住元国家と移住先国家との間の所得格差によって引き起こされる。先行移民たちのネットワークは新たな移民を容易にし、そしてさらに先行移民たちは納税を行っている従来の住民の間の相互信頼を

    ディリップ・ラタ「移民についてのポール・コリアーの視野狭窄な提言」
  • ポール・クルーグマン「アメリカの保守主義を再定義する」

    Paul Krugman, “Redefining Conservatism in the U.S.” & “Market Domination,” Krugman & Co., March 14, 2014. [“Nation of CRINOs,” The Conscience of a Liberal, March 7, 2014; “Silicon Oligopsony,” The Conscience of a Liberal, March 1, 2014] アメリカの保守主義を再定義する by ポール・クルーグマン Drew Angerer/The New York Times Syndicate ぼくらがほんとに必要としてる名称はこれだ:「名ばかりの中道右派」 『ワシントンポスト』の政治科学ブログ『モンキー・ケイジ』(おすすめ)のジョン・サイズが,この前,よく繰り返されている

    ポール・クルーグマン「アメリカの保守主義を再定義する」
  • ポール・クルーグマン「アメリカ人が憤ってるのは妬みからじゃない,怒ってるんだ」

    Paul Krugman, “Anger, Not Envy, Is Raising Americans’ Ire,” Krugman & Co., March 14, 2014. [“Envy Versus Anger,” The Conscience of a Liberal, March 3, 2014] アメリカ人が憤ってるのは妬みからじゃない,怒ってるんだ by ポール・クルーグマン Ozier Muhammad/The New York Times Syndicate いきなり――あるいは,いまさら突然であるかのように――格差が世間の意識にのぼっている.1パーセントの連中も,その忠実なる擁護者連中も,どう対処すればいいかわかってないご様子だ. そうした反応のなかには,どうかしてるものもある――「水晶の夜だ!」だの「我々を殺しそうな勢いだ」だの.そのどうかしてるっぷりは,かなり広

    ポール・クルーグマン「アメリカ人が憤ってるのは妬みからじゃない,怒ってるんだ」
  • ポール・クルーグマン「この世をば我が世とぞ思うウォール街のスーパースターたち」

    Paul Krugman, “Masters of the Universe, Superstars of Wall Street,” Krugman & Co., March 7, 2014. この世をば我が世とぞ思うウォール街のスーパースターたち by ポール・クルーグマン SERGUEI/The New York Times Syndicate ハーバードの経済学者グレッグ・マンキューが,また 0.1 パーセントの連中を擁護する論を書いている――『ニューヨーク・タイムズ』に寄稿した今回の文章「しかり,富裕層にはその資格がある」(“Yes, the Wealthy Can Be Deserving”) は,なんというか,大したものだ. でも,その「大したもんだ」部分に踏み込む前に,映画スターがどうのこうのって話,マンキュー氏の最初の論点をしっかり押さえておこう.そうね,一握りの人たちは

    ポール・クルーグマン「この世をば我が世とぞ思うウォール街のスーパースターたち」
  • ポール・クルーグマン「めんどい進歩派経済学者を相手にする」

    Paul Krugman, “Dealing With Pesky, Progressive Economists,” Krugman & Co., February 21, 2014. [“Stupidity in Economic Discourse,” February 14, 2014.] めんどい進歩派経済学者を相手にする by ポール・クルーグマン Stephen Crowley/The New York Times Syndicate ジョナサン・グルーバーが激怒してる.堪忍袋の緒が切れそうないきおいだ. 『ニューリパブリック』に寄稿した最近の記事で,高名な医療経済学者にして医療改革の設計者でもあるグルーバーが,ケイシー・マリガンに対するいらだちについて書いている.マリガンは,今月はじめの『ニューヨークタイムズ』に掲載されたコラムで,グルーバーの見解をゆがめて提示している.そ

    ポール・クルーグマン「めんどい進歩派経済学者を相手にする」
  • ポール・クルーグマン「中流階級を再定義する」

    Paul Krugman, “Redefining The Middle Class,” Krugman & Co., February 7, 2014. [“The Realities of Class Begin To Sink In,” January 27, 2014] 中流階級を再定義する by ポール・クルーグマン Victor J. Blue/The New York Times Syndicate アメリカにはおかしなことがあれこれある.その1つは,長らく見られる傾向として,自分のことを中流階級だと考えてる人たちがとてつもなく広範囲にまたがっている点だ――そして,彼らは自分を欺いている.国際的な基準にてらせば貧困者ってことになるはずの低賃金労働者たちは,中央値の半分を下回る所得でありながらも,自分たちは中の下にあたる階層だと考えている.その一方で,中央値の4倍や5倍の所得を

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  • ポール・クルーグマン「よき共和党員は進化論など信じはせぬ」

    Paul Krugman, “Good Republicans Reject Evolution,” Krugman & co., January 9, 2014. よき共和党員は進化論など信じはせぬ by ポール・クルーグマン KAL/The New York Times Syndicate ちょっと話題に乗り遅れた感があるけど,先だって,ピュー研究所がアメリカにおける進化論に関する見解の変化について新しく報告書を公表した.大きな見所は,いまや共和党員を自認する人たちの多くが,「進化なんて天地創造の日からまったく起きてはいない,まして進化が自然選択に促されているなんてとんでもない」と信じているってことだ.変化は大きい:2009年から11ポイント減少してる. 自明ながら,そうやってダーウィンを拒絶するのを促すような新しい科学的な証拠がなにかでてきたわけじゃあない.それに,民主党員たちは4年

    ポール・クルーグマン「よき共和党員は進化論など信じはせぬ」
  • クルーグマン「ものわかりいい共和党なんてわけがわからない」

    Paul Krugman, “The Elusive, Fairly Reasonable Republican,” Krugman & Co., December 27, 2013. ものわかりいい共和党なんてわけがわからない by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate みんさんご存じのとおり,経済学者には3種類ある.リベラルなプロの経済学者,保守的なプロの経済学者,そして,プロの保守主義者の経済学者(別名「右翼売文業者」)の3種類だ.いやいや4種類でしょう,という人がいるだろうね.実はそうでもないの――左翼はお金があんまりなくてね.この非対称性のおかげで,周知の「売文格差」が生じてる. ともあれ,保守的なプロ経済学者のなかには,「頭のなかだけの共和党員」とでも呼べそうな人たちが含まれる.かなり道理の分かった経済学者なんだけ

    クルーグマン「ものわかりいい共和党なんてわけがわからない」
  • クルーグマン「オバマケアが改善すればするほど怒り狂う共和党」

    Paul Krugman, “As Obamacare Improves, Republicans Just Become More Enraged,” Krugman & Co., December 4, 2013. オバマケアが改善すればするほど怒り狂う共和党 by ポール・クルーグマン Doug Mills/The New York Times Syndicate HealthCare.gov はずいぶんマシになってきた.Amazon.com ほど見事に動いてはいない――でも,思い出そう,政府は主として人々にお金を与えようとしている――保険に助成金をだそうとしている――んであって,なにかを売りつけようとしてるわけじゃない.だから,すぐさま商業的なサイトほど見事な稼働をみせなくてもかまわない. ただ,舞台裏ではいまだに深刻な問題がある――保険会社への情報伝送の問題だ.ただ,同サイトもす

    クルーグマン「オバマケアが改善すればするほど怒り狂う共和党」
  • ラルス・クリステンセン 「ヒットラーを権力の座に押し上げたのはハイパーインフレではなくデフレである」(2013年11月17日)

    ●Lars Christensen, “Deflation – not hyperinflation – brought Hitler to power”(The Market Monetarist, November 17, 2013) 2か月ほど前のことだが、マシュー・オブライエン(Matthew O’Brien)がアトランティック紙で次のように語っている。 ハイパーインフレーションから、ヒットラーの台頭までは、一直線を引くことができる [1] 訳注;一直線を引くことができる=ハイパーインフレがヒットラーの台頭をもたらした、という意味。。そのことは、誰もが知っている。しかし、この件に関しては、誰もが知っていることは、実は間違いなのだ。ナチスが権力の座に就いたのは、物価が4日ごとに倍になった(pdfハイパーインフレの時期(1923年)――ナチスはこの時期にも権力の獲得を目指していたが、

    ラルス・クリステンセン 「ヒットラーを権力の座に押し上げたのはハイパーインフレではなくデフレである」(2013年11月17日)