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ブックマーク / www.lifestudies.org (7)

  • 森岡正博『脳死の人』全文公開(生命学ホームページ)

    脳死の人 森岡正博 『脳死の人-生命学の視点から』 東京書籍 1989年3月 全237頁 →福武文庫 1991年6月 全259頁 体612円 →法藏館 2000年7月 全271頁 体2400円 (タイトル:増補決定版・脳死の人-生命学の視点から) 「脳死」を「人と人との関わり合い」としてとらえた、生命倫理の古典。現代の生と死の姿を、分かりやすいことばで理解したい人のための、必読書です。 これが事実上の出発作だと思っております。1989年当時は、立花隆の『脳死』が注目を集めていたが、なんか違うような気がして、『生命学への招待』を出してからすぐに書き始め、夏休みから秋にかけて一気に書き上げた。脳死を、人と人との関わり合いとして捉えなおしたもの。新聞などで見られる「脳死の人」という言い方は、このから定着したみたいです。私が書いたのなかで、いちばん「いい」だと思う。現在でも、まだ内容は生

  • 無題ドキュメント

    |生命学ホームページ|掲示板|プロフィール|著書|エッセイ・論文|リンク|kinokopress.com|English | 第四章 田中美津論 とり乱しと出会いの生命思想 第1節 便所からの解放 田中美津は、胎児の生命を絶つという事実から目をそらすことなく、その行為を殺人としてとらえる。そのうえで、自分が殺人者とならざるを得ないようになっているこの社会の構造を、殺人者の目からとらえ直そうとする。もちろんこの言説は、われわれに最終的解答を与えるものではない。しかし、これは中絶賛成/反対の不毛な二分法に足をすくわれがちなわれわれの知性を、もう一段高い地平に引き上げる可能性を秘めている。 田中のこのような独特のスタンスは、その後のフェミニズムの言説にきっちりと受け継がれたとは必ずしも言えない。しかし、われわれは田中のこの道筋を、もう一度受け継いで展開してみるべきである。 田中のこの思想の背景に

  • 森岡正博「現代日本の哲学をつまらなくしている三つの症候群について」(Life Studies Homepage)

    |生命学ホームページ|掲示板|プロフィール|著書|エッセイ・論文|リンク|kinokopress.com|English | 未発表原稿 現代日の哲学をつまらなくしている三つの症候群について (1986年頃執筆および配付) 森岡正博 (中編作品集・第2章:14~18頁)にて、縦書きで読みやすい画面閲覧用PDFファイルと、全集版の頁数付き印刷用PDFを入手することができます。特に、下記の「図」は、全集版で正確にご覧になれます。 1 現代この場所で私たちが直面している問題を、根にかえって、深く考えるのが、哲学である。ところが、大学や書店で出会う「哲学」は、決してそのようなものではない。現代日では、哲学は、非常につまらないものへと縮減しているのである。 哲学者に向かって、あなたの哲学は何ですかと決して質問してはならない、というジョークがあるが、この話が意味するものをここでもう一度考え直して

  • 森岡正博女性学からの問いかけを男性はどう受け止めるべきなのか」

    |生命学ホームページ|掲示板|プロフィール|著書|エッセイ・論文|リンク|kinokopress.com|English | 日倫理学会編『日倫理学会第50回大会報告集』 1999年10月 52-57頁 女性学からの問いかけを男性はどう受け止めるべきなのか 森岡正博 女性学が現代倫理学にとってきわめて大きな問いかけをしてきたことはもはや疑問の余地のないことだと思う。女性学からの問いかけは、「男性」=「人間」という等号を疑うことすらなかった、というよりも、そういう等号の存在にすら気づかなかった哲学・倫理学を根底から揺さぶる力をもっていたと言わざるを得ない。(もちろん、女性学からの問いかけの根性にまったく鈍感であったり、分かったふりをして実は完全に誤解していたり、知りもしないのに感情的に批判したりする学者もいるが、そういう方々のことはとりあえず無視しておこう)。 私はここで、女性学と倫理

  • まるごと成長しまるごと死んでいく自然の権利:脳死の子どもから見えてくる「生命の哲学」

    『生命倫理のフロンティア』(粟屋剛・金森修編 シリーズ生命倫理学第20巻 第6章)、2013年、95~114頁 まるごと成長しまるごと死んでいく自然の権利 :脳死の子どもから見えてくる「生命の哲学」 森岡正博 * PDFダウンロード *【数字】の箇所で、印刷頁が変わります。数字はその箇所までの頁数です。 はじめに 章では、脳死臓器移植を素材としながら、人間にはまるごと成長しまるごと死んでいく自然の権利があるということを述べていきたい。私がこの考え方をはじめて公にしたのは、臓器移植法改正についての国会審議が大詰めを迎えていた2009年7月7日の参議院厚生労働委員会の参考人発言においてであった。いまから振り返ってみれば、この考え方は、20年以上脳死臓器移植に関わってきた哲学者としての私の思索が凝縮されたものだった。以下の考察で、このテーマを掘り下げて考えてみたい。なお、章で焦点となるのは、

  • サステイナビリティ学において何がサステイナブルであるべきなのか:持続可能性概念の批判的考察序説

  • 生命学HP - 森岡正博

    英語論文集『人工知能・ロボット・哲学』(2023年) 8名の執筆者による注目の論集。無料ダウンロード。 Masahiro Morioka (ed.) Artificial Intelligence, Robots, and Philosophy (2023) Open access PDF

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