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ブックマーク / kama-wanu.jugem.jp (2)

  • 篠田真由美お仕事日誌

    建築探偵回顧録の第6回です。明日から少しの間、イベント参加などで忙しくなるのでブログの更新をお休みします。 建築探偵桜井京介の事件簿、第5作『原罪の庭』でまず思い出すのは、タイトルの問題です。『灰色の砦』では『硝子の棺』という題を予告していたのですが、部長の宇山氏が「同じタイトルのミステリがあるから」と難色を示しました。たしか山村美紗氏に『ガラスの棺』という作品があったのではないかと思うのですが、すいません、読んでないし確かめてもいません。自分的にはタイトルは、物語の主要な現場となった温室を意味していたのですが、宇山氏の反対がいつになく強かったので、なんとか別題をひねり出さなくてはならず、結果的に行き着いたのが『原罪の庭』でした。結果的に正解だったと思います。タイトルをつけるのはいつも難しいですが、いいタイトルが決まると筆も進みます。 温室の脳内モデルはロンドン、王立キューガーデンの巨大な

  • 2013.02.19 | 篠田真由美お仕事日誌

    ジャーロで連載していた『わたしはここにいます』は結局ノベルスで出せることになった。光文社のカッパノベルスは小説のノベルス形式を松清張で当て、その後も西村京太郎を初め多くの読者を得る作品を連発してきたが、ここにきてはほとんどノベルス戦線から撤退したように見える。篠田は二段組みのノベルスの版面がとても好きなのだが、講談社ノベルスでも「二段組に抵抗のある若い読者は多い」といわれた。今後のことはわからないが、取り敢えず次の講談社ノベルス『桜井京介Returns』は、ノベルス一段の形で出すことにした。 二段組がいいのは、の厚さ大きさがコンパクトなわりに、文字数がたくさん入ることだ。コンパクトに済むということは、当然定価も抑えられるということ。つまり読者のお財布にやさしい。『わたしはここに』は、これまで光文社で出してもらった2冊と比べても文字数が多いのだ。一段ではかなり分厚いになってしまう。篠田

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