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ブックマーク / www.webdoku.jp (16)

  • 【訃報】目黒考二 逝去のお知らせ - 本の雑誌特派員|WEB本の雑誌

    の雑誌」創刊者で弊社前社長の目黒考二(めぐろこうじ)が、2023年1月19日10時、肺がんのため永眠しました。享年76歳。みなさまには生前のご厚誼に心から感謝いたしますとともに、ここに謹んでお報せ申し上げます。 葬儀は近親者のみにて家族葬として執り行います。誠に勝手ながら、御香典、御供花、御供物の儀はご辞退申し上げますことをご了承ください。後日、お別れの会を執り行う予定です。 目黒考二は名のほか、文芸評論家・北上次郎、競馬エッセイスト・藤代三郎の名でも幅広い執筆活動を続け、エンターテインメント書評という新しい分野を確立しました。社員一同、故人の遺志を継ぎ、「の雑誌」をみなさまからより愛読される雑誌にしていく所存です。 なお、大変恐縮ではございますが、ご遺族および椎名誠氏へのお問い合わせや取材につきましては差し控えてくださいますよう、何卒ご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます

  • 西村賢太さんお別れの会献花のお知らせ - 本の雑誌特派員|WEB本の雑誌

    故西村賢太さんのファンの皆様のため、下記のように献花のお別れの会を執り行います。 2022年7月11日(月)午後1時~2時 ホテルメルパルク東京 5F 瑞雲 〒105-8582 東京都港区芝公園2-5-20 ※お香典はご辞退申し上げます。 ※当日はマスク着用、手指消毒のご協力をお願いいたします。 問い合わせ先 nishimurakenta.0712@gmail.com

    西村賢太さんお別れの会献花のお知らせ - 本の雑誌特派員|WEB本の雑誌
  • 斎藤家の核弾頭

    私の育った家は子供こそふたりだが四世代同居の斎藤家のような大家族だった。しかも未だに男尊女卑の色濃いド田舎である。もう読み始めは夫の総一郎や舅の潤一郎の「女はこうあるべき」とか「家族はこうあるべき」という言い草にむかむかむかむか怒りのメートルをあげていた。キワモノだけどありえるかもしれないリアルな未来。うんざりするくらい家族、家族と繰り返す総一郎の滑稽さを笑いながら背筋が寒くなる。国vs家族vs個人という三つ巴の戦いをいろんな要素をつめこみながらものすごく面白く読ませる篠田節子の豪腕に脱帽した。単純に男女を対立させるような物語ではなく、スケールのでかさに気持ちよく驚かされる。フェミニズムが嫌いなひとも読んで欲しい。 さまよえるニッポン、世界から切り離され、ぷかぷか浮かんでどこへゆく。女性は家を支え男は国を支える、そんな古い倫理は自分には許しがたいのだが、今よりは秩序のある社会かもしれないと

  • 第15回 出版中止になる - 「こんな僕がインタビュー術を語っていいんですかっ?」岸川真|WEB本の雑誌

    ■思い出す話たち⑦ 青島幸男篇 ロングインタビューを行なって、これが全て世に出ていないが一冊だけある。それは、映画学校同期生の山辺健史と共に行った青島幸男へのインタビューである。 小泉改革の嵐が吹きすさぶ中で、青島幸男参院選出馬を表明した二〇〇四年、僕と山辺はさっそく、青島幸男へコンタクトをとった。 当時、青島は都知事時代の「失政」を永六輔や野坂昭如らに一方的に責め立てられ、孤独な状態に見受けられた。僕は「都市博中止やオウム騒動のなかのこと、ホームレス対策など、当に失策といえるのだろうか」と疑問をもっていた。そして、彼の再度の出馬を考えると、戦後民主主義の枠組で現れた「タレント議員」なるものを総括するのに、うってつけではないかと思ったのだった。 青島人から山辺と僕が送った手紙の返事があった。インタビューを受けるというのだ。僕らは勢い込んで、晶文社のAさんへ報告し企画を通してもらった。

  • 駆け出し編集手帳~『投稿写真』のあったころ / 大橋幸久|WEB本の雑誌

    駆け出し編集手帳~『投稿写真』のあったころ / 大橋幸久 85年秋、大学4年のオレは、ようやくサン出版の内定をもらった! 配属先は「オタク文化」の雄として輝いた雑誌「投稿写真」編集部だった。 27日の仕事納めまでの残り3日間は、「TVトリップ」の対談、「の雑誌」の助っ人OBの忘年会、「School Sisters」の撮影、その合間にデザインが上がってきたページの入稿や原稿依頼に明け暮れている内に過ぎて行った。この年は珍しく、仕事納めの後、編集部での忘年会が開かれた。 年末年始は、前の年のように海外には行かず(それでなくても4回も海外ロケにいったのだ)、森さん達とやれ忘年会だ、やれ新年会だと何度(各2回づつ計4回)も飲み会を開いて飲んだくれていた。 新年の顔合せが済み、「マガジン・マガジン」が発売され、3月号の入稿が終わった1月中旬、オレは社長室に呼び出された。社長室には、社長のほかに副社

  • 【訃報】吉野朔実さん - 本の雑誌特派員|WEB本の雑誌

    の雑誌」で〈吉野朔実劇場〉を連載中の吉野朔実さんが、ご病気のため4月20日にご逝去されました。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

  • 【今週はこれを読め! SF編】自由を貪る戦争か支配下の平和か。人類家畜テーマの新展開。 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    ロバート・チャールズ・ウィルスンは、ジョン・W・キャンベル記念賞受賞の『クロノリス--時の碑--』(2001年)、ヒューゴー賞を受賞した『時間封鎖』(2005年)を開幕篇とする三部作など、大仕掛けの「SFアイデア」と緻密な「心理描写」で定評のある人気作家だ。正直に言うとぼくは「心理描写」がどうも苦手で、この作家のこれまでの作品はもうひとつ乗りきれずにいたのだが、書(2013年)は「SFアイデア」のほうが思いきりの剛速球でワクワクしながら読み通すことができた。 空の上に見えない超越的知性がいて、ひそかに人類をコントロールしている! なんと、エリック・フランク・ラッセル『超生命ヴァイトン』と同趣向のアイデアだ。昔懐かしいWAP(We are property=人類家畜)テーマですね。ラッセルは超常現象研究のパイオニアであるチャールズ・フォートの影響を受けており、人類を支配しているミステリアス

    【今週はこれを読め! SF編】自由を貪る戦争か支配下の平和か。人類家畜テーマの新展開。 - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 【今週はこれを読め! SF編】伝統的なSFの設定・アイデアの数々に、独自のテーマと風合いを盛りこむ - 牧眞司|WEB本の雑誌

    『怨讐星域』! この表題にたじろぐが、内容はバイオレンスやハードボイルドではなく、あくまで世代宇宙船と惑星植民の物語だ。「怨讐」はしっかりと描かれているが、それは個々人の直線的な感情ではなく、まとまった社会・文化の底流としてである。 たたずまいは伝統的なSFだ。ファンにとっては懐かしい設定やアイデアをいくつも組みあわせながら、梶尾真治一流の温かみとコクのある作品に仕上がっている。物語全体のスケールが大きく文庫版三分冊のボリュウムながら、挿話ごとに独立した山場があり、それぞれに登場人物の心情に沿った感動が味わえる。 太陽フレア膨脹による地球壊滅が予測され、世代宇宙船による脱出が極秘裏に計画された。この宇宙の方舟「ノアズ・アーク」に乗ることができるのは選ばれた三万人だけだ。ちょっと年季の入ったSF読者なら、この発端にJ・T・マッキントッシュの『300:1』を連想するだろう。しかし、マッキントッ

    【今週はこれを読め! SF編】伝統的なSFの設定・アイデアの数々に、独自のテーマと風合いを盛りこむ - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌

  • 第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌

    文字サイズ 標準 拡大 WEBの雑誌 > 「50代からのアイドル入門」大森望 > 第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 3月に発売されたCDジャーナルムック『HELLO! PROJECT COMPLETE ALBUM BOOK』(音楽出版社)は、つんく♂率いるハロー!プロジェクト(ハロプロ)関連の全アルバムを網羅する、ファン必携のディスクガイド。大森が生まれて初めて書いたディスクガイドが4入ってる点でもたいへん貴重ですが(モーニング娘。のベスト盤とライブ盤に、ミニモニ。映画のサントラ盤と『FOLK SONGS 3』の紹介を書きました)、小説好きにぜひチェックしてほしいのが、最後のほうに収録されている、朝井リョウと柚木麻子のつんく詞をめぐる対談。Juice=Juic

    第12回「アイドルじゃなくなったあとも、生きていくんだよ、私たちって」と、堂垣内碧(NEXT YOU)は言った。 ――朝井リョウ『武道館』が描くアイドルの現在 - 「50代からのアイドル入門」大森望 | WEB本の雑誌
  • 校正・校閲の専門会社、鴎来堂が書店経営に参入 - 新文化|WEB本の雑誌

    鴎来堂は11月上旬、東京・神楽坂の同社近くに複合書店「かもめブックス」を開店し、書店経営に参入する。カフェ、ギャラリーを併設する。売場面積は41坪。場所は、今年4月に閉店した文鳥堂書店の跡地。住所は東京・新宿区矢来町123第一矢来ビル1階。正社員、スタッフ募集も行っている。栁下恭平社長は「出版の中で校正・校閲の会社ができることがもっとあるのではないかと考え、屋の運営に挑戦します。神楽坂に長く愛される屋にしたい」と話している。 ※鴎来堂の「鴎」は正式には旧字で表記。

    校正・校閲の専門会社、鴎来堂が書店経営に参入 - 新文化|WEB本の雑誌
  • 【今週はこれを読め! SF編】ぐだぐだと弛緩した、しかしステキに怪しい子どもの日常 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    ケリー・リンクの第三短篇集。十篇が並ぶが、うち三つは既刊短篇集に収録ずみ。あえて重複させたのは、ひとつのコンセプトがあるためだ。十篇すべて主人公は少年少女。著者のサイトでは「ケリー初の、あらゆる世代のための一冊」とうたわれている。 とはいえ、リンクの作品は少年小説の定型からはほど遠い。おおよその少年小説は、世界はまず大人のまなざしで捉えられ、それを少年に仮託して物語化する(その過程で大人のまなざしは隠蔽される)。いわば、少年は文学装置にすぎない。それに対して、リンクは少年の視野を取り戻すところからはじめる。世界は退屈で苦痛で気味が悪く、だがワケのわからぬ素敵な怪しさがある。そんな世界にさらされているため、子どもは純真だが同時に残酷で卑怯でもある。あるいは逆かもしれない。子どもがそんなふうだから、世界がヘンになってしまう。ま、どっちでも同じことか。 レイ・ブラッドベリの初期作品も、そうした少

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  • サンリオSF文庫総解説 - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌

    サンリオSF文庫創刊は、1978年7月のこと。「スター・ウォーズ」日上陸に始まるSF映画ブームのまっただなか、世間ではSFと言えばスペース・ファンタジーのことだった時代に、宇宙ともファンタジーともほぼ関係のない先鋭的なラインナップを組み、一部の海外SFマニア/海外文学愛好者の間にセンセーションを巻き起こした。しかし、1987年8月、会社の事情で惜しまれつつ休刊することに......。 書は、そのサンリオSF文庫が残した全197冊を詳細な書誌データつきで整理番号順にレビューする、史上初のガイドブック。巻頭のカラー口絵には、197冊全冊+異装版4冊のカバーをどどんとまとめて掲載。加えて、編集顧問だった山野浩一の回顧インタビュー、当時サンリオSF文庫で翻訳や解説を担当した関係者のエッセイ、サンリオSF文庫(および単行)にまつわるコラム(予告のみで未刊に終わった作品やカバー裏の内容紹介迷作選

    サンリオSF文庫総解説 - 本の雑誌社の最新刊|WEB本の雑誌
  • 【今週はこれを読め! SF編】イスタンブール----旋回する物語の中心、ヨーロッパとイスラムを結ぶ臍 - 牧眞司|WEB本の雑誌

    近未来のイスタンブールが舞台。筋立てはテクノスリラーだが、展開する情景は先鋭SF(次世代サイバーパンク?)、局面によってはマジックリアリズムの読み味すら加わる。そして、何にもまして都市小説だ。たんなる異郷趣味にとどまらず、地政的にも歴史背景的にも(おそらく市街様態においても)、イスタンブールという空間を抜きにして考えられない。 発端は、月曜日朝、トラム(路面電車)での自爆テロだった。窓とドアが吹き飛んだが人的被害はなし。車中に居合わせた青年ネジュデットは、温かい飛沫を浴びるがそれは血ではなかった。しかし、その事件から彼はジン(魔物)を目にするようになる。トイレから出てくると、ハンドドライヤーの上にまるまる太った赤ん坊のようなジンが炎をあげていた。同僚に相談したところ、「ジンっていうのは、おれたちの宇宙と交差する別の宇宙のなかのおれたち自身だ」という説を教えられる。「まあ、自爆テロに遭遇した

    【今週はこれを読め! SF編】イスタンブール----旋回する物語の中心、ヨーロッパとイスラムを結ぶ臍 - 牧眞司|WEB本の雑誌
  • 「週刊文春」、ニコニコチャンネルで特集記事配信 - 新文化|WEB本の雑誌

  • 【今週はこれを読め! ミステリー編】世界初『隅の老人【完全版】』が出た! - 杉江松恋|WEB本の雑誌

    アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ・シリーズは、後続の作家たちに多大なる影響を及ぼしたという点で、もっとも重要な探偵小説連作というべきである。19世紀末から20世紀初頭にかけては、明らかにホームズ譚を意識したと思われる作品がイギリスを中心に数多く発表された。天才的な名探偵が不可解な謎に挑む連作短篇という形式は、つまりドイルの発明した形式そのままである。それらの作家と彼らの創造した探偵たちは〈シャーロック・ホームズのライヴァルたち〉と総称される。 〈ライヴァルたち〉はそれぞれに飛びぬけた個性の持ち主でもあった。中でも重要なのはバロネス(女男爵位を持つ女性の意)・オルツィの創造した〈隅の老人〉である。彼は〈A・B・C喫茶店〉の隅の席に座る奇怪な風貌の男で、知り合った女性記者に得々と未解決事件の謎解きをして聞かせる。警察を毛嫌いする変わり者であるばかりか、態度から他人をいつも見下し

    【今週はこれを読め! ミステリー編】世界初『隅の老人【完全版】』が出た! - 杉江松恋|WEB本の雑誌
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