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ブックマーク / yakusunohawatashi.hatenablog.com (30)

  • 2022年展望 - 訳すのは「私」ブログ

    あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。 昨年のふりかえりは昨日のエントリを見てください。 2022年の刊行予定をアップしておきます。 ・(翻訳)ウラジーミル・ナボコフ『ヴェーラへの手紙』(白水社)年内 ナボコフがヴェーラにあてた五十年分の、三百通以上の手紙。完訳になります。 手元の訳稿1400枚超。今年こそは出ると思います。 ・(共訳)ローレンス・ヴェヌティ『翻訳のスキャンダル(仮)』(フィルムアート社) 翻訳研究の第一人者ヴェヌティの待望の邦訳です。もはや古典です。 ・(共編・共訳)『???』(作品社)年末~来年 これも昨年からの持ち越し。ナボコフ関連とだけ。オリジナル編集の、かなり変わった・アンソロジーになりそうです。 2022年は、このあたりが出ていくはずです。よろしくお願いいたします。

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  • ナボコフとエリオット――「ゲーム」から「モラル」へ、「歴史」から「伝記」へ - 訳すのは「私」ブログ

    論文が刊行されました。 「ナボコフとエリオット――「ゲーム」から「モラル」へ、「歴史」から「伝記」へ」『T.S. Eliot Review』27号、2016年、52-68頁。 去年の11月に、日T.S.エリオット協会で発表させていただいたことをまとめたものです。 yakusunohawatashi.hatenablog.com もう一年たつわけですね。早い。 内容はタイトルの通りのものですが、ナボコフがヒュー・ケナーの『パウンドの時代』に記したパウンドを揶揄した小詩などを引用しておきました。 以下にいただいた寄稿誌の目次を貼っておきます(タイプする余力がないので、写真で)。

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  • ナボコフの値段③ レア本編① - 訳すのは「私」ブログ

    ①書簡編、②原稿編もどうぞ。 著者が献辞を書いて、知人に送った自著――inscribed copy――のジャンルで、もっとも有名なナボコフははっきりしています。 リック・ゲコスキー『トールキンのガウン―稀覯ディーラーが明かす、稀な、稀な人々』(高宮利行訳、早川書房、2008年)は稀覯ディーラーの実体験をつづったエッセイですが、その第二章が『ロリータ』です。 (この、品切れのようなのでハヤカワNFで文庫化してほしいですね) この、ナボコフの『ロリータ』の価格の変遷がわかっておもしろいです。 『ロリータ』がベストセラーになったのは、グレアム・グリーンの力によるところが大きいという事実はよく知られています。というよりも、グリーンの評に評論家のゴードンが噛みつき、それで話題になったのです。(グリーンのゴードンいじりについては以下のもくわしいです) あとになって、ナボコフはグリーンに会

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  • ナボコフの値段② 原稿編 - 訳すのは「私」ブログ

    前回の内容(①書簡編)はこちら。 2回目は原稿の値段です。 原稿にかんしては多くが図書館などの機関に流れていて、一般に販売されるケースはまれです。 前回言及したグレン・ホロヴィッツ・ブックセラーは、戯曲『モルン氏の悲劇』の原稿を販売しているようです。 また、2010年6月2日にクリスティーズで、ナボコフのチェス・プロブレムの原稿が売りに出されていました。こちらは7500ポンドで落札されたものです(しかしこれ、はっきりしないですが、LoCで見た気がするなあ……)。 ほかにはちょっとしたノートや、修正の指示、インタヴューのゲラなどが売りに出されています。 しかし近年売りに出された中でもっとも大きなものは、『ローラのオリジナル』の原稿でしょう。この未完の長編の原稿は、インデックスカードのかたちのまま公刊されたことで話題になりましたが、まさに『ローラのオリジナル』のオリジナルのインデックスカードひ

    ナボコフの値段② 原稿編 - 訳すのは「私」ブログ
  • ナボコフの値段① 書簡編 - 訳すのは「私」ブログ

    今回は文字通りナボコフの「値段」の話です。 ナボコフの場合、原稿はまれですが、サイン、手紙なんかは 現在でも市場にでることがあります。 そもそもナボコフは「高く売られる」作家でした。 サイモン・ガーフィールド『手紙 その消えゆく世界をたどる旅』(杉田七重訳、柏書房)によれば、 ところが一九九一年、彼〔グレン・ホロヴィッツ〕はヴェラ・ナボコフとドミトリー・ナボコフのふたりからスイスへ「召喚」される。ウラジーミルの文書をどうしていいかわからないふたりが、自分たちの手には負えない問題に手を貸して欲しいと彼を頼ったのだ。「モントルーとニューヨークを行ったり来たりして、六か月から九か月にわたる熾烈な交渉を経たのち、すべてひっくるめて、百五十万ドルで購入するようニューヨーク公共図書館を説得した」と彼は言う。「それはもう画期的な取り引きで、自分でそう思うだけじゃなく、見ているみんながそう言った。この仕

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  • 『英米文学における父の諸変奏――安田章一郎先生百寿記念論集』(英宝社) - 訳すのは「私」ブログ

    ご共著書を中田晶子先生からご恵贈いただきました。 鈴木俊次、滝川睦、平林美都子、山口均編『英米文学における父の諸変奏――安田章一郎先生百寿記念論集』、英宝社、2016 中田先生は「顕在と潜在―ナボコフにおける父の形象」という論文を寄稿しておられます(サブタイトルどおりナボコフの主要作品における父親像をたどった論文になっています。たしかにナボコフにとって重要なのは圧倒的に母より父なんですよね)。 中田先生、ありがとうございました。 まだ拾い読みの段階ですが、昨年、愛知学院大学でお会いした山口均先生の「TSE@IAS」もおもしろかったです。原爆の父オッペンハイマーがT・S・エリオットのファンだったという意外さ。 例によってAmazonは少部数のはまともに扱ってくれないようですが、 版元の英宝社には在庫があると思います。

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  • フランコ・モレッティ『遠読(仮)』みすず書房① - 訳すのは「私」ブログ

    もう一件、来年の出版予定について告知しておきます。 『ナボコフの塊(仮)』(作品社より刊行予定)と並行して目下すすめている翻訳(共訳)が、フランコ・モレッティ『遠読(仮)』(みすず書房より刊行予定)になります。 フランコ・モレッティはスタンフォードの比較文学者で、すでに日でも翻訳紹介されていますが(なんと20年以上前に!)、今回訳出をすすめているのは「精読(close reading)」にたいして提唱する概念である「遠読(distant reading)」を縦糸にした評論です。 膨大な小説をあつかうにあたって、モレッティは文学作品にたいして距離をとることを勧めます。その実践の成果がこのであり、その中でモレッティは他人の研究を参照して翻訳で小説を読んだり、プロットだけとりだして分析したり、タイトルだけとりだして文字数を数えたり……さまざまなアプローチを試みています。 10の論文が収めら

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  • ロシア文学と共に30年—群像社 島田進矢氏に聞く - 訳すのは「私」ブログ

    Nippon.comのサイトに記事を寄稿させていただきました。 群像社の社長、島田進矢さんにインタヴューしてきました。 ロシア文学と共に30年—群像社 島田進矢氏に聞く 問題のアレクシエーヴィチの件についても触れています。 年末、よろしければご一読ください。 『出身国』はいまだにアマゾンでは在庫が消えたりしていますが、 出版社には在庫がたくさんありますのでこちらもよろしくお願いいたします。

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  • ナボコフの塊(仮)④:目次ほぼ決定 - 訳すのは「私」ブログ

    ナボコフのエッセイ集(仮題:『ナボコフの塊』)の作業がぼちぼちすすんでいまして、 目次がだいたい固まったので先んじて公開します。 各タイトル、章立て、収録順などすべて仮のものですが、コンポーネント自体は動かないものと思われます。 ロシア語19編、英語19編、フランス語1編、計39編で、 当初30編ぐらいとしていたのでかなり増えてしまいました。 エッセイ集1921-1975(仮) ロシアへの郷愁 ・「ロシアの川」(1924年) ・「ケンブリッジ」(1921年) ・「笑いと夢」(1923年) 「森羅万象は戯れている」――遊ぶナボコフ ・「塗られた木」(1923年) ・「ブライテンシュトレーターVSパオリーノ」(1925年) ・「E・A・ズノスコ=ブロフスキー『カパブランカとアリョーヒン』、パリ」(1927年) ・「オペラについて」(1928年) 亡命ロシア文壇の寵児、V・シーリン ・「一般化に

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  • 『賜物』続編騒動 - 訳すのは「私」ブログ

    遅報ですが、ナボコフの長編『賜物』の続編(第二部)が出版されました。 ナボコフ最大・最後のロシア語長編『賜物』に続編が存在することは以前から知られていましたが、ほぼ構想段階の断片であることから、いままで刊行されたことはありませんでした。 ところが今年4月になって、ロシアの文芸誌『ズヴェズダー(星)』が、「賜物:第二部」を突然刊行しました。 アーカイヴの草稿を読みとり、出版の労をとったアンドレイ・バビコフによる長い解説は、オンラインで読むことができます(ロシア語)。 内容はブライアン・ボイドの『ナボコフ伝』にほぼ書かれているとおりのものです。 ナボコフ伝 ロシア時代(下) 作者: ブライアン・ボイド,諫早勇一出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2003/11/20メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 関心がある向きは下巻の631頁以降を読んでみてくだ

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  • 『本郷の春』 - 訳すのは「私」ブログ

    文集『郷の春−−ウラジーミル・ナボコフと亡命ロシア作家たちをめぐる連続講義の記録』をいただきました。 昨年、京都で行われた国際ナボコフ学会にあわせて来日したロシア系ナボコフ学者たちの講演を集めたものです。 講演の案内自体はこちら。 http://www.l.u-tokyo.ac.jp/genbun/100325hongonoharu.html なかなか充実した論集になっていますが、ナボコフ研究という観点から見てとりわけ興味深いのは アンドレイ・バビコフ「劇作家ナボコフ」(毛利久美訳) マリヤ・マリコワ「ロシア詩人としてのヴラジーミル・ナボコフ=シーリン」(竹内恵子訳) ですね。 どちらも日ではなじみの薄い劇作家・詩人としてのナボコフ評価が取りあげられていて、啓蒙的な内容です。 とくにマリコワの40頁にもおよぶ論文は非常に格的なもので、ロシアでのナボコフ研究の現在の水準の高さがうかがえ

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  • ナボコフ・エッセイ集(仮) ① - 訳すのは「私」ブログ

    連日、泊まり込みで幕張のICCEESに来ております。 作品社の刊行予定がでたようなので、 こちらで訳者として少しコメント&予告しておきます。 ・予告ではタイトルは『ナボコフ・エッセイ集』となっていますが、これは(仮)のもので、現段階では未定です。 ・刊行時期も現段階で未定です。訳者としてみなさんに早くお目にかけられるよう全力を尽くしております(よく翻訳書などで予告より刊行が遅れるものがあると、訳者が原稿を遅らせているように思われたりしますが、実は出版社側の事情〔契約だったり、営業上の理由だったりいろいろあります〕で遅れていることも多いのです)。 ・『ナボコフ・エッセイ集』には原著にあたるはありません。私の名前が(編訳)としてクレジットされているのはそのためです。日語版完全オリジナルです。 ・ナボコフのエッセイ集としては英語ではインタヴュー・エッセイ集Strong Opinonsが知られ

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    fromAmbertoZen 2015/08/09
    「ナボコフのエッセイ集としては英語ではインタヴュー・エッセイ集Strong Opinonsが知られていますが(というか本として刊行されているのはこれしかない)、ここに収録されていないものも多数入る予定です。」
  • 消えた作家、ドミトリイ・バーキンを追って - 訳すのは「私」ブログ

    ドミトリイ・バーキンの『出身国』を刊行してからわかったことですが、 エージェント・出版社経由で作家バーキンが4月7日に死去していたことがわかりました。 死亡記事(ロシア語) 仕方がないこととはいえ、一時期は数か国語に訳されたのに、 ロシア語のメディア以外ではほとんど報じられていないようなのが寂しいですね。 記事によれば死因は「重い病気」とのことです。少なくとも事故のようなものではないようです。 まだ52歳で、トラック運転手の引退後は作品をどんどん発表してくれるのではないかと思っていただけに残念です。 ロシア語版Wikipediaより写真を転載します。 短編「武器」の「男」のように、どことなく神経質そうに家の外を見つめている人物。 はじめて見るドミトリイ・バーキンはそんな人物に映りました。 以前群像社の友の会の会員向けに発行している会報『ロシア文化通信 群 GUN』に書いた「消えた作家、ドミ

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  • 井波書評 - 訳すのは「私」ブログ

    井波律子氏による『ナボコフ全短篇』の書評が10月2日の毎日新聞に掲載されていました。 「夢と断絶の迷路にいざなう万華鏡」というタイトルで、いくつかの短篇については、かなりたちいって筋を紹介されています。ありがとうございます。 しかし、一節の「著名な蝶のコレクター」という表現、たまにナボコフを形容する表現として使われているのを目にしますが、いつも違和感を感じます。もちろん間違いではないんでしょうが、なんというか、中国文学研究者を「中国のコレクター」というぐらいのピンぼけ感、というか。 ナボコフの蝶への関心は単純な「コレクター」の域を超えたもので、何もの学術論文を残すなど、専門的なものでした。ナボコフ自身、そういったコレクター的アマチュアリズムによる蝶を使った文学への味付けを批判していますしね。 そのあたりについては最近翻訳もでたスティーブン・グールド『ぼくは上陸している』を読まれるとい

    井波書評 - 訳すのは「私」ブログ
    fromAmbertoZen
    fromAmbertoZen 2015/05/02
    「一節の『著名な蝶のコレクター』という表現、たまにナボコフを形容する表現として使われているのを目にしますが、いつも違和感を感じます」
  • 21世紀 世界文学カノンのゆくえ まとめ - 訳すのは「私」ブログ

    東京大学出版会のPR誌『UP』で1年間にわたって隔月連載をさせていただいた「21世紀 世界文学カノンのゆくえ」完結記念ということで、まとめてみました。 「21世紀 世界文学カノンのゆくえ① はじめに『ハーヴァード・クラシックス』ありき」『UP』2014年6月号、20−27頁。 1 木村毅と『ハーヴァード・クラシックス』 2 『世界文学全集』が進研ゼミだった時代 3 『ハーヴァード・クラシックス』目次 4 『ハーヴァード・クラシックス』と「文学全集」 5 二一世紀の古典叢書 はじめから、注文の枚数をオーヴァーしてはじまりました。8頁で、結局これが最少ページ数になります。 「21世紀 世界文学カノンのゆくえ② 「世界文学」はどれぐらい日文学なのか?」『UP』2014年8月号、32−40頁。 1 ハーヴァードのお膝元で 2 アメリカ版「世界文学全集」の誕生と普及 3 二一世紀の「世界文学全集」

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  • 「21世紀 世界文学カノンのゆくえ⑥ 世界文学カノンはどこからきてどこにいくのか」 - 訳すのは「私」ブログ

    東京大学出版会の発行する雑誌『UP』に文章を寄稿しました。 「21世紀 世界文学カノンのゆくえ⑥ 世界文学カノンはどこからきてどこにいくのか」『UP』2015年4月号、24−33頁。 隔月連載「21世紀 世界文学カノンのゆくえ」の第6回目にして最終回になります。 最初から全6回の予定だったので、特に連載が打ち切られたとか、 そういったわけではありません。予定通りです。 今回は少しだけまとめらしきものを書いてみました。 『UP』は大学の生協などで配布されているほか、 定期購読や分売もしている雑誌です。 よろしければお手にとってご覧ください。 今号は『UP』毎年恒例の、「東大教師が新入生にすすめる」が載る関係で、 いつもより分厚く、お得感のある号になっております。 また、その関係でいつもより少し早くでまわるようになるようです。 (といってもまだ店頭にでていないかもしれません) 後日、全6回の

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  • "The Man Stopped"--Nabokov's "the last complete unpublished short story" - 訳すのは「私」ブログ

    Harper'sの2015年3月号に「ナボコフの失われた短編」が出ていました。 "The Man Stopped"というタイトルの短編です。 原文はロシア語で、1926年夏に書かれたらしいですが、未刊行に終わったものです。 ニューヨーク公共図書館のバーグコレクションに収蔵された遺稿からナボコフ研究者ゲンナジイ・バラブタルロ(そういえばこの前のNabkovianでも未発表短編の断片を出してきていましたが、そういう流れだったのか)が翻訳しています。 長さにして2ページの短いものです(といっても、日語にしたら400字詰め10枚ぐらいはあるかな)。 内容というか、文体がかなり特異で、明らかに同時代のソ連の作家を意識した、一種の文体模倣になっています。ロシア語原文を見ることができればもう少しなにかわかるかもしれないですが……。 興味深いのが"Vasily Shalfeev"と署名されていたというこ

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    fromAmbertoZen 2015/03/12
    ナボコフの未刊行短編が、 Harper's の 2015 年 3 月号に出ているとのこと。
  • “I could never resist the temptation to scribble on sheets of hotel paper”: Where did Nabokov Spend the Night on 19th September 1952? - 訳すのは「私」ブログ

    ボストンでは初めて格的な積雪がありました。 The Nabokovianの71号に “I could never resist the temptation to scribble on sheets of hotel paper”: Where did Nabokov Spend the Night on 19th September 1952? というごく短い文章を寄稿しました。 内容はナボコフの伝記的事実についてのものですね。 タイトルが長すぎですが。 ここのアパートメント・ハウスについての新情報?です。 (““I could never resist the temptation to scribble on sheets of hotel paper”: Where did Nabokov Spend the Night on 19th September 1952?,” Th

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    fromAmbertoZen 2015/01/22
    「ナボコフ研究をするうえでは、英語の専門的ジャーナルでは ・The Nabokovian・Nabokov Studies ・Nabokov Online Journalあたりをおさえておくのが基本中の基本かと。」ヘェー。 」
  • Notes on Nabokov's “Notes on my Father” - 訳すのは「私」ブログ

    投稿した記事が掲載されました。 “Notes on Nabokov's “Notes on my Father”,” The Nabokovian. The Vladimir Nabokov Society. Number 73. 2014. p. 46. The NabokovianはThe Vladimir Nabokov Societyの機関紙で、年二回刊行されています。 この雑誌については以前にも書きました。載せてもらうのは三回目になります。『ナボコヴィアン』はこういう短信系の記事を載せてくれるので、いい感じです。 この73号は、初代会長のスティーブン・パーカーの記念号でした。 紙だけで発行される号としては最後になります。 今号の読みどころとしては、ゲンナジイ・バラブタルロによる未発表短編の断片の英訳でしょうか。 私の記事は「父についてのノート」というナボコフの書誌に載っていないエ

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  • カノンをはかる――「世界文学全集」に見る各国別文学の受容の移り変わり - 訳すのは「私」ブログ

    投稿した論文が掲載されました。 「カノンをはかる――「世界文学全集」に見る各国別文学の受容の移り変わり」『世界文学』120号、2014年、65−76頁。 1927年から2011年まで、『世界文学全集』30種、1629冊の国(言語)別にわりあてられたページ数を計算し、シェアを割り出した論文になっております。 世界文学とは何か? 作者: デイヴィッド・ダムロッシュ,秋草俊一郎,奥彩子,桐山大介,小松真帆,平塚隼介,山辺弦出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2011/04/27メディア: 単行購入: 2人 クリック: 48回この商品を含むブログ (23件) を見る

    カノンをはかる――「世界文学全集」に見る各国別文学の受容の移り変わり - 訳すのは「私」ブログ
    fromAmbertoZen
    fromAmbertoZen 2015/01/05
    「1927年から2011年まで、『世界文学全集』30種、1629冊の国(言語)別にわりあてられたページ数を計算し、シェアを割り出した論文になっております」読みたい。