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ブックマーク / yoshidatoru.hatenablog.com (3)

  • 「くじ引き民主主義」を考える。 - European Politics. On the Weblog.

    去る統一地方選挙では、選挙の結果云々よりも、その前から無投票選挙の多さが注目されていた。千葉県や埼玉県などの首都圏でも無投票選があったから、地方に限った話ではない。道府県議選では選挙区の33.4%、総定数の21.9%が無投票で選出され、これは記録の残る1951年以来の高水準という。 地方自治体が果たすべき役割と期待がこれまでになく増す中、その民主主義が空洞化しているというのは、笑うに笑えない状況である。もっとも、人口流出といった構造的な流れや、議員のリクルートメントやインセンティブをどう育むかなどの制度的問題、各党の選挙戦略などが複雑に絡み、簡単な解決策は見出せそうもない。 ただ、旧来の代議制民主主義が空洞化しつつあるのは、どこの先進諸国でも一緒だ。そこで、ヨーロッパの運動家や政治学者らが注目しているのが、「くじ引き民主主義」だ。 なぜ「くじ引き」なのか。古代ギリシャや古代ローマ、あるいは

  • 「右傾化」は「左傾化」とともに。 - European Politics. On the Weblog.

    4月11日の朝日新聞(朝刊)で掲載された「右傾化」についてのインタビューに刺激されたわけではありませんが、「右傾化」を論じる場合は、国を問わず、中々に難しいものがあるようです。 (ちなみにさやわかさんの議論のするどさに驚嘆しました) 私のフィールドのフランスの事例でいうと、極右・国民戦線の台頭などもあり、やはり2000年代に入ってから「右傾化(droitisation)」の議論がされてきました。確かに社会が「ぎすぎす」してきて、治安や安全保障についての争点が訴求力を持ってきたという意味で日と似ているのですが、他方ではかなり綿密な意識調査をしてみると、異文化や他者への寛容度はむしろ高まっているというようなデータもあり(こうしたデータは上のインタビューでも指摘されています)、中々まとまったことは言えないというのが相場になっています。アメリカでも、マイノリティに対する寛容度が高まる一方、政治

    「右傾化」は「左傾化」とともに。 - European Politics. On the Weblog.
  • マイケル・ウォルツァー「イスラム主義と左派(Isalamism and the Left)」 - European Politics. On the Weblog.

    「シノドス」で、政治哲学者のマイケル・ウォルツァーが自身が編集に携わっている米Dissent誌(オンライン版)に寄せた「イスラム主義と左派(Isalamism and the Left)」を訳出しました(高波千代子さんと共訳)。 イスラム主義と左派――シャルリ・エブド襲撃事件に記して / マイケル・ウォルツァー / 政治哲学 (翻訳 / 高波千代子、吉田徹) | SYNODOS -シノドス- 訳者はイスラムの専門家でもなければ、ウォルツァーの哲学に必ずしも通じているわけではありませんが、シャルリ・エブド襲撃事件、イスラム国人質事件、その他一連のイスラム過激派によるテロ、さらに日でのモスク損壊事件や第三書館のシャルリ・エブド翻訳をめぐる意見や論争などをみていると、改めて信仰や宗教過激派、テロに対してどのように対峙し、これを捉えるのかが大事なのかを痛感するようになりました。 この論考でウォル

    マイケル・ウォルツァー「イスラム主義と左派(Isalamism and the Left)」 - European Politics. On the Weblog.
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