マイホーム建築を図面だけで決断して後悔しないようにと、兵庫県西脇市高松町の建築業「エーアイ」が発泡スチロールを使って、間取り図から原寸大の模型を作るサービスを始めた。丸1日、生活動線や窓枠の位置、家具の大きさや配置などを確認し、実際の住み心地や使い勝手を体験できる。松本孝博社長(56)は「納得した形でマイホームを建ててほしい」と話している。(長嶺麻子) 依頼主から預かった間取り図や、希望に沿って作成した図を基に、かつて倉庫だった建物内で組み立てる。壁やドアなどを原寸大で設置し、テーブルやクローゼット、窓枠などの位置も設定することができる。 現場経験も多い松本社長は、以前からこの構想を抱いていたが、2年前に自宅を建てた時に必要性を痛感したという。「自分で設計したものの、実際に建ててみると後悔が多かった」。コンセントの位置や窓の高さ、ドアの開閉の具合など、イメージと少しずつ違っていた。多くの人