平成9年に神戸市で起きた児童連続殺傷事件の加害者の元少年が出版した手記について、NHKが全国の都道府県立の図書館に取材したところ、購入しないことを決めた図書館もある一方で、一般の図書と同じように貸し出しも行っている図書館もあるなど、各地で対応が分かれています。 それによりますと、元少年が出版した手記について、「購入した」、または「今後購入する方針」と回答したのは8つの図書館で、このうち滋賀県と徳島県は一般の図書と同じように貸し出しも行っているということです。 また、兵庫県立図書館は購入する方針ですが、学術的な目的などに閲覧を限定し、貸し出しも行わないということです。 一方、鹿児島の2つの県立図書館は、遺族の心情に配慮すべき点や残忍な描写があることなどを総合的に判断した結果、購入しないと回答しています。 最も多かったのが「検討中もしくはこれから検討する」とする回答で、28の図書館に上りました