兵庫県立考古博物館(播磨町大中)が今月、開館から10周年を迎えた。出土品をただ並べるのではなく、実寸大のジオラマなどで古代の生活を生き生きと再現。勾玉作りなどの体験教室も充実し、入館者は目標より早く、5月で150万人を超えた。全国でも珍しいスタイルで人気の同館は、学芸員やボランティアスタッフらのこだわりに支えられてきた。(伊丹昭史) ■分かりやすさを徹底追及 学芸員の高瀬一嘉さん、藤田淳さん 常設展示の一角にあるナウマンゾウのジオラマ。白い牙がライトに映え、鼻を上げてほえる姿は迫力十分。傍らには木のやりを構える古代人たち。おびえて隠れる人形が笑いを誘う。「『面白いな』と思って立ち止まってほしい」。製作を担った同館の学芸員で、館長補佐兼企画広報課長の高瀬一嘉さん(55)は語る。 開館に際し、「展示の対象は小学校高学年と、とことん突き詰めた」と主任調査専門員兼学芸課長の藤田淳さん(57)。難解
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