製紙大手の「王子ホールディングス」と化学大手の「三菱化学」は、共同で紙パルプに含まれる極細の繊維から透明な特殊な紙を作り、今後、タブレット端末への利用を進めることになりました。 「王子ホールディングス」と「三菱化学」が共同で開発したのは、紙パルプに含まれる髪の毛の2万分の1という極細の「ナノファイバー」と呼ばれる繊維を原料にした紙です。 この紙は、細かい繊維を使っていることからガラス並みの透明度があり、タブレット端末などに使われるガラス製のディスプレー画面に代わる材料になると期待されています。 両社では、3年後をめどに事業化を目指しており、電機メーカーと共にコストを下げながら、大量生産できる技術開発を進めることにしています。 また、紙の特性を生かし、将来的には折ったり丸めたりできるタブレット端末の開発も進めたいとしています。 王子ホールディングスの福井聡研究開発本部長は「有機ELなど新たな