〜「傲慢なアメリカ国民は……黒人に自分の靴を磨かせ、次に彼が靴磨きだという事実によって黒人の劣等性を証明する」バーナードショー〜 ある属性を勝手に付与し、次にその属性を根拠に批難をあびせる。安田好弘弁護士が今あびせられている批難だ。一度も裁判において死刑制度廃止を主張していないのに*1、死刑廃止運動を弁護活動で展開しているとされている。 弁護団は事件(被告)を利用しているのか? 「死刑廃止の運動自体は結構なんですけど」と前置きをしながらなお、「この事件を死刑廃止のために利用してるんじゃないか」と語る人々を連日のように見かける。 上記で紹介されているように、死刑廃止運動は否定しないが、弁護活動より優先しているから、被告の権利を害しているから批判しているのだ、という論理も見る。しかし、この意見は実際の弁護方針を無視した憶測*2にすぎない。 弁護団は証言や証拠の食い違いから殺意がなかったと推測し