岡潔、小林秀雄の対話「人間の建設」の最後に、 「・・・国語伝統というものはひとつの「すがた」だということで、文学者には常識です。この常識の内容は愛情なのです。福田(福田恆存)君は愛情から出発しているのです。ところが国語審議会の精神は、その名がいかにもよく象徴しているように、国語を審議しようという心構えなのです。そこに食い違いがある。愛情を持たずに文化を審議するのは悪い風潮だと思います。愛情には理性がもてるが、理性には愛情は行使できない。そういうものではないでしょうか。」とあります。 ま、ここを読んで「医療」もそうかしらと思ったわけです。 続けて岡潔が発言して対話を締めくくっています。 「・・・理性は捨てることを肯じない。理性はまったく純粋な意味で知らないものを知ることはできない。つまり理性のなかを泳いでいる魚は、自分が泳いでいるということがわからない。」 ま、ここを読んで「医学」と世の中の