お年寄りが救急車で運ばれる際に家族の連絡先や持病などが分からず、救急搬送に支障が出るケースが増えていることから、埼玉県草加市は、新年度(平成24年度)から、独り暮らしなどのお年寄り一人一人の情報をデータベース化する全国でも珍しい取り組みを始める方針を固めました。 草加市消防本部では、去年1年間に救急搬送した8800人余りのうち、65歳以上の高齢者がおよそ4200人と半数近くを占めています。 中には重い認知症で持病や家族の連絡先などを答えられない人も多く、病院から「持病が分からなければ対応できない」「家族と連絡がつかなければ入院させられない」などとして、受け入れを断られるケースが増えているということです。 その一方、家族の連絡先などの情報は民生委員などが把握していますが、個人情報保護が壁となり、これまで情報共有ができていませんでした。 このため草加市は、新年度から独り暮らしや高齢世帯のお年寄